堕ちたαの罪と愛

おはぎのあんこ

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第2章

16.証の夜②

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 龍我は理斗にキスをする。
 最初は口付け、それから舌を挿入していく。

「んっ…」

 龍我は理斗と舌を絡め合う。
 2人とも互いを求め合う。

「早く1つになりたい…」
 理斗は泣きそうな声で呟く。


 龍我は理斗のTシャツをめくって、理斗の胸の突起にむしゃぶりつく。

「あっ…ああっ…!!」

 初めてのときよりも、理斗の身体はずっと大人になっている。
 一般的な男性よりは小柄だが、骨格はしっかりしていて胸板も厚い。
 龍我によって身体は敏感にされている。


「ああっ…り、龍我…俺にもさせて…」

 龍我は抑えていた手足を解く。
 理斗はもう身も心も完全に龍我に拘束されている。

 理斗は龍我の胸筋に手をやり、撫で上げる。
「龍我の身体…」

 理斗は手を段々下に下ろしていく。
 肋骨を撫で、腹の傷を撫でる。
 短パンと下着を下ろして、茂みを撫で…龍我自身にたどり着く。

「龍我…」

 ためらいなく小さな口を開けて、ぱくっと咥える。
 じゅぼっ、じゅぼっ、と音をさせて上下移動して、龍我の自身を刺激していく。

 龍我は理斗の姿に見惚れながら感じる。

 顎を動かすのに合わせて動く理斗の細い腰。
 龍我のモノで自らの口内を犯しながら浮かべる恍惚の表情…


「交代しよ」
 龍我が言う。

 龍我は理斗の服と下着を脱がせる。

「なんだ、もう濡れてんじゃん」
 龍我は理斗の自身の先を撫でる。
 手が先走りの液で濡れる。

「感じてるんだ?」

 龍我は理斗の脚を開かせて、蕾の中に指を入れる。

「もうグチュグチュじゃん。発情期でもないのに」
「い、言わないで…」

 でも、理斗の顔はもっと言って欲しそうにしている。

 指を出し入れしてやると、中がヒクつき、さらに液が溢れてくる。

「本当すげえ。すっげー漏らして俺を求めてくる。いやらしいΩだな、理斗は」
 理斗の顔が羞恥と悦びに染まっていく…


 龍我の自身を入れてやると、理斗の肉壁がピクピク動く。
 腰を動かすと理斗の中が揺れながら吸い付いてくる。

「よしよし。もうすぐ理斗の全部、俺のものにしてやる」
「龍我のものに…して」
 理斗は目を閉じて身を捩る。

 さらに腰を振る。
 水音が部屋を満たす。


 龍我は理斗をひっくり返して、バックから突いていく。
 ブチュッ、バチュッとさらに激しい音がする。

「あんっ…あっ…んんっ…バック良い…っ」
「理斗のうなじが見える」
「噛んで欲しい…」
「あと少しだよ」

 奥を突いていく。
 理斗の中がキュンキュンと締まる。

「ああっ…!もう無理っ!イっちゃう!!」
 理斗が叫ぶ。
「俺もイくよ」

 奥を一段と強く2、3回突くと、引き攣るようにググっと強く締まった。
 同時に理斗の自身から白濁液が放出される。
 龍我も、理斗の中に出す。

 龍我は理斗と繋がったままで、理斗のうなじに手をかける。


 そして…
 そのうなじに齧り付く。

「あああああっ…!!」
 理斗が悲鳴を上げる。

 ブチブチっと音がして、龍我の口の中に血の味が広がる。
 口を外すと理斗のうなじに龍我の歯型がついいる。
 そこからダラダラ血が流れる。

「あっ…あ…」
「理斗、痛かった?ごめんね?」
「ううん、痛くない…もっとして?」

 龍我は自身を抜く。
 理斗の蕾から龍我の液を掻き出す。


 龍我は理斗の肩を噛む。
 歯型がつくように、ギリギリと。
 首筋や腕、背中にいくつもキスマークをつけていく。

「前もして?」
 龍我は再び理斗をひっくり返して、肩に歯型をつける。
 胸下にもキスマークをいっぱいつける。

 理斗の身体が龍我の印で埋め尽くされていく…

「これで良い?」
「うん…」
「理斗は俺のものだよ。一生守っていくから…」


 ソファで2人、抱き合う。

「龍我に会えて良かった…」
 理斗は言う。

「俺はずっとΩの自分が嫌だった…俺がΩだということが分かったとき…周りが俺を見る目が変わった。哀れんだり、馬鹿にしてくる人もいた。嫌な目にも沢山あった…」

 理斗は続ける。

「お母さんは励ましてくれた。『理斗ならΩである自分を克服して医者になれるよ。Ωに負けない力が理斗にはある』って…その言葉を信じて今までやってきた。お母さんには感謝しかない。でも…」

 理斗は自分の胸に当てた手に力を込める。

「『克服』とか『負けない』って…Ωであることは不幸な障害でしかないのかなあ?って悲しかった。お父さんやお母さんみたいにαに生まれたかったな、って思ってた。でも…」

 理斗は龍我の手を握る。
 龍我を見つめる目が潤む。

「龍我に会えて初めて思ったよ。Ωに生まれて良かった、って。龍我と俺はαとΩでピッタリハマる。龍我だけが俺がΩであることに意味を見出してくれる…」

 龍我は強く理斗を抱きしめる。

「俺は龍我と生きていく。そう実感できたから、俺がΩに生まれた意味はあったと思う…」
「俺も理斗と生きていくよ。ずっと前からそう決めてた…」
 どちらからともなく求め合い、2人がけのソファでキスをする。



「もう一回しよ?」
 理斗が言う。

 龍我はリモコンで電気を消す。

 暗闇の中で、2人は重なり1つになる…
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