31 / 36
31 愛情の在り処
しおりを挟む
「もしかしたら俺の心の奥底には母に対する幻想の残滓くらいはあるのかもしれない」
ラングリフ様は言われました。
「現実を知ることで、今度こそそれを除くことができそうだ。どうせ、書かれているのは呪詛の言葉だろうからな」
それは、あまりにも悲しい言葉。
強くあろうとしてきた彼は、そうして深い諦観の中で生きてきたのでしょう。
私は、何も言いません。
これはラングリフ様とルリカ様の問題なのです。
彼がそれに向き合うことを決めてくれたなら、私が言うべきことはありません。
部屋の真ん中に立ったままで、ラングリフ様はルリカ様の日記を開きました。
「その日記は、陛下に見初められてこの国に来てから書かれたもののようです」
「そうか」
言葉短く応じて、彼は日記を読み始めました。
私もすでに読み終えた日記の内容は、前半は陛下との日々に関する内容です。
陛下との間に育まれた愛情と、異国へ嫁ぐことへの不安。
祖国に残した家族に対する未練などが、覚えたばかりの文字で綴られています。
「アンジェリカ様とは、仲が良かったようだな」
ポツリと、ラングリフ様が零されました。
「はい、まるで姉妹のように感じられると書かれておりますね」
「それにしても汚い字だ。異なる文化圏から嫁いだから、仕方がないのだろうが」
無表情のまま、彼はさらに先へと読み進めていきます。
ペラリ、ペラリと、しばらくページをめくる音だけが部屋に流れていきます。
ラングリフ様が日記を読む姿を、私とマリセアさんは黙って見ています。
彼の様子に変化が生じたのは、読み始めて何分経った頃でしょうか。
急に、ページをめくる手が止まりました。
彼は日記を睨んでいるかのようで、傍から見ても鬼気迫るものがありました。
「……『今日、新しい命を授かったことがわかった。あの人との子だ。嬉しい。私のような人間でも母になることができるのだと思うと、幸福で胸がいっぱいになった』」
そこに書かれている内容を、私はそらんじました。
ラングリフ様がハッと顔をあげて、驚きの顔つきで私の方を向きます。
「リリエッタ、君は……」
「今、ラングリフ様が読まれたのはそのページですよね」
私は、あの日記帳を見つけて以降、彼が戻る今日まで、何度も読み返しました。
何度も、何度も、そこに書かれている内容を暗記してしまうくらい。
「…………」
「邪魔をして申し訳ありません。どうぞ、続きを読んでください」
「……そうだな。ここにある母の喜びも、すぐに悲嘆にとって代わるのだろう」
そう言って、ラングリフ様は日記をまた読んでいきます。
でも、そこに見える彼は、その表情を少しずつ変えていくのです。
その瞳はまばたきを少なくし、ページをめくる手は荒っぽくなっていきます。
肩の震えは全身へ伝播して、彼はその身を激しくわななかせました。
ぺラリ。
ぺラリ。
めくられていく、日記のページ。
さらに激しくなっていく、ラングリフ様の身の震え。
ついにまばたきをしなくなった目は、左右に揺れて日記を読みこみます。
「何だ、これは……」
愕然となって漏らす彼の頬を、幾筋も汗が伝い落ちていきました。
「何なのだ、何だ、何だこれは……、どういうことなんだ、リリエッタ!」
弾かれるようにして顔をあげ、ラングリフ様は私にそれを尋ねてきました。
もはや、半ばすがりつくようでもありました。彼は、私に助けを求めたのです。
「そこに書かれている通りです、ラングリフ様」
だけど、私にはそう答える以外ありませんでした。
「バカな、俺にこれを信じろというのか、こんな、こんな……!」
「はい、そうですよね。あなたの心情を思えば、とても信じられるはずがありません。でも、そこに書かれている内容の通りです、ラングリフ様」
私は告げます。
彼にとって、全てを裏切るであろう一言を。
「ルリカ様はあなたを愛していらっしゃいました」
日記に書かれていた内容のうち、後半は全てラングリフ様に関するものでした。
そして、その中に、彼を呪うものなど一つもなかったのです。
例えば、ひどくなるつわりが辛いという日記がありました。
そこには、苦しみの果てにある我が子との出会いへの期待が綴られていました。
例えば、大きくなったおなかのおかげで動きにくいという日記がありました。
そこには、おなかの中で子供が順調に育っている喜びが綴られていました。
書かれている全てに、ラングリフ様への愛情が感じられました。
子を想う母の尽きぬ慈愛が、一文字一文字から溢れているかのようでした。
我が子を想い、我が子の未来を夢見て、我が子の幸せを心から願う。
日記に綴られていたのは、とてもありふれた、至上の愛の軌跡だったのです。
「君は、俺にこれを信じろというのか、リリエッタ!」
ですが、ラングリフ様はそれを受け入れることができずにいるようでした。
「これが我が母ルリカの真情であったと、信じろと!? 今さらになって、母からの愛情を信じろというのか、生まれたその日に呪われた、笑えないこの俺に!」
叫ぶラングリフ様の瞳が揺れて――、いいえ、潤んでいます。
ルリカ様について諦め続けてきた彼には、受け入れがたいことなのでしょう。
その痛みを、推察することはできても感じられるとは口が裂けても言えません。
今、ラングリフ様が感じられている胸の痛みは私の想像を絶します。
だけど、それでもまだ終わっていないのです。
むしろここからが、ラングリフ様が知るべき真実なのです。
「ラングリフ様、まだ、あなたは日記を全て読み終えておりません」
「もういい、もうたくさんだ! これ以上、俺は、こんなものを読みたくは――」
「そこに、全ての答えがあるとしてもですか?」
「な、に……?」
動きを止めるラングリフ様へ、私は告げるのです。
「あなたが抱えられている苦しみに対する全ての答えが、その日記にあるのです」
「俺の苦しみへの、答え……」
「読んでくださいませ、ラングリフ様。そして、ルリカ様を知ってください」
会ったこともない、ラングリフ様の母君、ルリカ様。
だけど私は、形こそ違えど同じく彼を愛する者として、そのお心を感じます。
「……今日ほど」
ラングリフ様が、天井を仰がれました。
「今日ほど、君という人の頑なさを感じたことはないよ、リリエッタ。あのパーティーのときよりもよっぽど今の方が凛々しいじゃないか」
「私に強くあることを教えてくださったのは、ラングリフ様です」
「その言葉を嬉しく思ってしまうのだから、俺も大概、君に参っているな」
あらぶっていた気配がすっと静まって、ラングリフ様は日記をまた開きました。
残りページはあとわずか。
そして、彼が全てを知るのも、もうすぐです。
ラングリフ様は言われました。
「現実を知ることで、今度こそそれを除くことができそうだ。どうせ、書かれているのは呪詛の言葉だろうからな」
それは、あまりにも悲しい言葉。
強くあろうとしてきた彼は、そうして深い諦観の中で生きてきたのでしょう。
私は、何も言いません。
これはラングリフ様とルリカ様の問題なのです。
彼がそれに向き合うことを決めてくれたなら、私が言うべきことはありません。
部屋の真ん中に立ったままで、ラングリフ様はルリカ様の日記を開きました。
「その日記は、陛下に見初められてこの国に来てから書かれたもののようです」
「そうか」
言葉短く応じて、彼は日記を読み始めました。
私もすでに読み終えた日記の内容は、前半は陛下との日々に関する内容です。
陛下との間に育まれた愛情と、異国へ嫁ぐことへの不安。
祖国に残した家族に対する未練などが、覚えたばかりの文字で綴られています。
「アンジェリカ様とは、仲が良かったようだな」
ポツリと、ラングリフ様が零されました。
「はい、まるで姉妹のように感じられると書かれておりますね」
「それにしても汚い字だ。異なる文化圏から嫁いだから、仕方がないのだろうが」
無表情のまま、彼はさらに先へと読み進めていきます。
ペラリ、ペラリと、しばらくページをめくる音だけが部屋に流れていきます。
ラングリフ様が日記を読む姿を、私とマリセアさんは黙って見ています。
彼の様子に変化が生じたのは、読み始めて何分経った頃でしょうか。
急に、ページをめくる手が止まりました。
彼は日記を睨んでいるかのようで、傍から見ても鬼気迫るものがありました。
「……『今日、新しい命を授かったことがわかった。あの人との子だ。嬉しい。私のような人間でも母になることができるのだと思うと、幸福で胸がいっぱいになった』」
そこに書かれている内容を、私はそらんじました。
ラングリフ様がハッと顔をあげて、驚きの顔つきで私の方を向きます。
「リリエッタ、君は……」
「今、ラングリフ様が読まれたのはそのページですよね」
私は、あの日記帳を見つけて以降、彼が戻る今日まで、何度も読み返しました。
何度も、何度も、そこに書かれている内容を暗記してしまうくらい。
「…………」
「邪魔をして申し訳ありません。どうぞ、続きを読んでください」
「……そうだな。ここにある母の喜びも、すぐに悲嘆にとって代わるのだろう」
そう言って、ラングリフ様は日記をまた読んでいきます。
でも、そこに見える彼は、その表情を少しずつ変えていくのです。
その瞳はまばたきを少なくし、ページをめくる手は荒っぽくなっていきます。
肩の震えは全身へ伝播して、彼はその身を激しくわななかせました。
ぺラリ。
ぺラリ。
めくられていく、日記のページ。
さらに激しくなっていく、ラングリフ様の身の震え。
ついにまばたきをしなくなった目は、左右に揺れて日記を読みこみます。
「何だ、これは……」
愕然となって漏らす彼の頬を、幾筋も汗が伝い落ちていきました。
「何なのだ、何だ、何だこれは……、どういうことなんだ、リリエッタ!」
弾かれるようにして顔をあげ、ラングリフ様は私にそれを尋ねてきました。
もはや、半ばすがりつくようでもありました。彼は、私に助けを求めたのです。
「そこに書かれている通りです、ラングリフ様」
だけど、私にはそう答える以外ありませんでした。
「バカな、俺にこれを信じろというのか、こんな、こんな……!」
「はい、そうですよね。あなたの心情を思えば、とても信じられるはずがありません。でも、そこに書かれている内容の通りです、ラングリフ様」
私は告げます。
彼にとって、全てを裏切るであろう一言を。
「ルリカ様はあなたを愛していらっしゃいました」
日記に書かれていた内容のうち、後半は全てラングリフ様に関するものでした。
そして、その中に、彼を呪うものなど一つもなかったのです。
例えば、ひどくなるつわりが辛いという日記がありました。
そこには、苦しみの果てにある我が子との出会いへの期待が綴られていました。
例えば、大きくなったおなかのおかげで動きにくいという日記がありました。
そこには、おなかの中で子供が順調に育っている喜びが綴られていました。
書かれている全てに、ラングリフ様への愛情が感じられました。
子を想う母の尽きぬ慈愛が、一文字一文字から溢れているかのようでした。
我が子を想い、我が子の未来を夢見て、我が子の幸せを心から願う。
日記に綴られていたのは、とてもありふれた、至上の愛の軌跡だったのです。
「君は、俺にこれを信じろというのか、リリエッタ!」
ですが、ラングリフ様はそれを受け入れることができずにいるようでした。
「これが我が母ルリカの真情であったと、信じろと!? 今さらになって、母からの愛情を信じろというのか、生まれたその日に呪われた、笑えないこの俺に!」
叫ぶラングリフ様の瞳が揺れて――、いいえ、潤んでいます。
ルリカ様について諦め続けてきた彼には、受け入れがたいことなのでしょう。
その痛みを、推察することはできても感じられるとは口が裂けても言えません。
今、ラングリフ様が感じられている胸の痛みは私の想像を絶します。
だけど、それでもまだ終わっていないのです。
むしろここからが、ラングリフ様が知るべき真実なのです。
「ラングリフ様、まだ、あなたは日記を全て読み終えておりません」
「もういい、もうたくさんだ! これ以上、俺は、こんなものを読みたくは――」
「そこに、全ての答えがあるとしてもですか?」
「な、に……?」
動きを止めるラングリフ様へ、私は告げるのです。
「あなたが抱えられている苦しみに対する全ての答えが、その日記にあるのです」
「俺の苦しみへの、答え……」
「読んでくださいませ、ラングリフ様。そして、ルリカ様を知ってください」
会ったこともない、ラングリフ様の母君、ルリカ様。
だけど私は、形こそ違えど同じく彼を愛する者として、そのお心を感じます。
「……今日ほど」
ラングリフ様が、天井を仰がれました。
「今日ほど、君という人の頑なさを感じたことはないよ、リリエッタ。あのパーティーのときよりもよっぽど今の方が凛々しいじゃないか」
「私に強くあることを教えてくださったのは、ラングリフ様です」
「その言葉を嬉しく思ってしまうのだから、俺も大概、君に参っているな」
あらぶっていた気配がすっと静まって、ラングリフ様は日記をまた開きました。
残りページはあとわずか。
そして、彼が全てを知るのも、もうすぐです。
1
あなたにおすすめの小説
私を裏切った夫が、後悔しているようですが知りません
藤原遊
恋愛
政略結婚として、公爵家に嫁いだ私は
愛のない夫婦関係を「仕事」だと思い、正妻の役目を果たしてきた。
夫が愛人を持つことも、
その子を屋敷に迎え入れることも、黙って受け入れてきた。
けれど――
跡取りを、正妻の子ではなく愛人の子にする。
その言葉を、人前で軽く口にした瞬間。
私は悟ったのだ。
この家では、息子を守れないと。
元々、実家との間には
「嫡子以外の子は実家の跡取りにする」という取り決めがあった。
ならば話は簡単だ。
役目を終えた私は、離縁を選ぶ。
息子と共に、この家を去るだけ。
後悔しているようですが――
もう、私の知るところではありません。
【完結】他の人が好きな人を好きになる姉に愛する夫を奪われてしまいました。
山葵
恋愛
私の愛する旦那様。私は貴方と結婚して幸せでした。
姉は「協力するよ!」と言いながら友達や私の好きな人に近づき「彼、私の事を好きだって!私も話しているうちに好きになっちゃったかも♡」と言うのです。
そんな姉が離縁され実家に戻ってきました。
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
【完結】婚約破棄はお受けいたしましょう~踏みにじられた恋を抱えて
ゆうぎり
恋愛
「この子がクラーラの婚約者になるんだよ」
お父様に連れられたお茶会で私は一つ年上のナディオ様に恋をした。
綺麗なお顔のナディオ様。優しく笑うナディオ様。
今はもう、私に微笑みかける事はありません。
貴方の笑顔は別の方のもの。
私には忌々しげな顔で、視線を向けても貰えません。
私は厭われ者の婚約者。社交界では評判ですよね。
ねぇナディオ様、恋は花と同じだと思いませんか?
―――水をやらなければ枯れてしまうのですよ。
※ゆるゆる設定です。
※名前変更しました。元「踏みにじられた恋ならば、婚約破棄はお受けいたしましょう」
※多分誰かの視点から見たらハッピーエンド
姉のものを欲しがる性悪な妹に、墓穴を掘らせてみることにした
柚木ゆず
恋愛
僕の婚約者であるロゼの家族は、困った人ばかりだった。
異母妹のアメリはロゼの物を欲しがって平然と奪い取り、継母ベルは実子だけを甘やかす。父親であるトムはベルに夢中で、そのためアメリの味方ばかりする。
――そんな人達でも、家族ですので――。
それでもロゼは我慢していたのだけれど、その日、アメリ達は一線を越えてしまった。
「マエル様を欲しくなったの。お姉様の婚約者を頂戴」
「邪魔をすれば、ここにあるユリのアクセサリーを壊すわよ?」
アメリとベルは自分達の都合でこの婚約を解消させようとして、ロゼが拒否をしたら亡き母の形見を使って脅迫を始めたらしいのだ。
僕に迷惑をかけようとしたことと、形見を取り上げられたこと。それによってロゼはついに怒り、僕が我慢している理由もなくなった。
だからこれから、君達にこれまでのお礼をすることにしたんだ。アメリ、ベル、そしてトム。どうぞお楽しみに。
【完結】見えてますよ!
ユユ
恋愛
“何故”
私の婚約者が彼だと分かると、第一声はソレだった。
美少女でもなければ醜くもなく。
優秀でもなければ出来損ないでもなく。
高貴でも無ければ下位貴族でもない。
富豪でなければ貧乏でもない。
中の中。
自己主張も存在感もない私は貴族達の中では透明人間のようだった。
唯一認識されるのは婚約者と社交に出る時。
そしてあの言葉が聞こえてくる。
見目麗しく優秀な彼の横に並ぶ私を蔑む令嬢達。
私はずっと願っていた。彼に婚約を解消して欲しいと。
ある日いき過ぎた嫌がらせがきっかけで、見えるようになる。
★注意★
・閑話にはR18要素を含みます。
読まなくても大丈夫です。
・作り話です。
・合わない方はご退出願います。
・完結しています。
【完結】あなたのいない世界、うふふ。
やまぐちこはる
恋愛
17歳のヨヌク子爵家令嬢アニエラは栗毛に栗色の瞳の穏やかな令嬢だった。近衛騎士で伯爵家三男、かつ騎士爵を賜るトーソルド・ロイリーと幼少から婚約しており、成人とともに政略的な結婚をした。
しかしトーソルドには恋人がおり、結婚式のあと、初夜を迎える前に出たまま戻ることもなく、一人ロイリー騎士爵家を切り盛りするはめになる。
とはいえ、アニエラにはさほどの不満はない。結婚前だって殆ど会うこともなかったのだから。
===========
感想は一件づつ個別のお返事ができなくなっておりますが、有り難く拝読しております。
4万文字ほどの作品で、最終話まで予約投稿済です。お楽しみいただけましたら幸いでございます。
【完結】優しいあなたに、さようなら。二人目の婚約者は、私を殺そうとしている冷血公爵様でした
ゆきのひ
恋愛
伯爵令嬢であるディアの婚約者は、整った容姿と優しい性格で評判だった。だが、いつからか彼は、婚約者であるディアを差し置き、最近知り合った男爵令嬢を優先するようになっていく。
彼と男爵令嬢の一線を越えた振る舞いに耐え切れなくなったディアは、婚約破棄を申し出る。
そして婚約破棄が成った後、新たな婚約者として紹介されたのは、魔物を残酷に狩ることで知られる冷血公爵。その名に恐れをなして何人もの令嬢が婚約を断ったと聞いたディアだが、ある理由からその婚約を承諾する。
しかし、公爵にもディアにも秘密があった。
その秘密のせいで、ディアは命の危機を感じることになったのだ……。
※本作は「小説家になろう」さん、カクヨムさんにも投稿しています
※表紙画像はAIで作成したものです
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる