84 / 166
第五章 夏休み、宙色市歴史探訪
第76話 遭遇、九ツ目神社前にて
しおりを挟む
郷土資料館とは、星降ヶ丘自然公園を挟んで向こう側。
宙色市の端っこに、小さな神社がある。
そこが、俺達が向かっている『九ツ目神社』。
ミフユ達も資料を漁った結果、その神社の存在を知ったのだという。
「ワードの一つが『七つ目石』で、神社が『九ツ目神社』。絶対何かあるわよね」
「ミフユ、おまえだんだん調査自体が面白くなってきてないか?」
俺は指摘する。
何故なら、俺も同じだからだ。
「わからないことがわかっていく過程って、それ自体がエンタメよね~♪」
「母様、ウッキウキですね……」
シイナが言うが、俺も割と同じ気持ちだ。
やはり『1844』は西暦だった。
白風と呼ばれていたこの土地に、空から星が降ってきたのが1844年。
ここの地名が『宙色』になったきっかけ。
いわば、宙色市の始まりとも呼べる年がこの1844年だったワケだ。
こうして、疑問が一つ解けた。
それが少し気持ちいい。
引っかかっていたものが解消すると、カタルシスが感じられる。
そして、次のワードはおそらく『七つ目石』。
これから向かう『九ツ目神社』で、それが何なのか知れるかもしれない。
では、他のワードはどうか。
「他に何か、わかったことはあるのか?」
「それがね~、全ッ然なのよ……」
ミフユが軽く肩をすくめる。
「何も? 『宙船坂』も? 『観神之宮』も?」
「ええ、何もわかりませんでした。資料にはそれらの名前はありませんでした」
「ちなみに、今の宙色市にもそういう名前の場所はないわ」
シイナが説明し、ミフユが補足してくれた。
マジか。そこら辺は地名っぽかったから、割と簡単に見つかると思ってた。
だが、そう簡単にはいかなそうか。
「ま、今日全部解かなくちゃいけないワケじゃねぇし、気長にやってこうぜ」
「え~、イヤよ、できれば今日一日で全部解いちゃいたいわ~」
気楽な調子で言うと、何故かミフユがブーたれる。何でだよ。
「父様、頑張れば今日中に解けるかもしれない問題を明日に先送りにすると、何かモヤモヤしません? もう少しで答えがわかるのに! みたいな」
「モヤモヤする」
「母様は今、その状態です」
なるほど。よくわかった。
シイナの教え方が非常にわかりやすかった。案外、教師とか向いてたりして。
「でもシイナも仕事あるから、夕方までに解けなかったらまた明日な?」
「わかってるわよ。わたしだってそこまでワガママ言う気はないわ」
嘘だな。と、俺は直感する。
シイナがいなければ絶対徹夜してでも解こうとするぞ、こいつ。
「他のワード、『鬼詛』と『カディルグナ』は探して見つかるはずもなし」
話題を、七星句に戻す。
この二つのワードについては、調べるまでもなく何を表すかわかっている。
「『鬼詛』は、死霊術にまつわる用語の一つだ。人ではなく、モンスターの怨念。人間以外のアンデッドを作る際に必要になるエネルギーだ」
異世界には、モンスターが溢れていた。
あいつらは虚空から突然ポップするため、幾ら殺しても根本的に減らない。
だが生物なのは変わりはなく、殺せば殺すだけ死後の怨念は蓄積されていく。
それに目をつけた死霊術師がその怨念を用いる術を構築した。
そのとき、モンスターの怨念に『鬼詛』という名がついた。
「怨念ってのは、こっちじゃただの感情だが、あっちじゃ立派なエネルギーだ」
闇属性の魔法を使う際には、生物の怨念を溜め込んだ増幅器が使われるくらいだ。
と、そこら辺を踏まえて考えると――、
「この宙色市のどこかで『鬼詛』が必要な魔法が使われてるのかもしれないな」
「どうかしらねぇ……。そんなのがあったら、スダレが気づきそうなものだけど」
それはそう。
宙色市全域に展開されているスダレの情報結界に引っかかりそうなものだ。
だから、これはあくまでも推測。いや、それ以前か、今の時点じゃ。
「『カディルグナ』って、確か異世界での冥界の一つ、ですよね?」
「ああ。冥王の庭カディルグナ。異世界の西側に伝わる死者の国の名前だな」
こっちの世界にも、冥府は幾つも存在する。
キリスト教の地獄や煉獄、仏教の地獄に、各神話、各宗教に語られる死者の国。
それと同じように異世界でも伝説や神話に幾つかの冥府が登場する。
その一つが『冥王の庭カディルグナ』。
俺が知る限り、異世界では最も広く知られている冥府の概念だ。
「……で、それがこっちの世界にどう関わってくるって?」
「わかんないですね~。何なんでしょうね~……」
本気でわからん。
この先の調査で解決の糸口が見つかればいいんだけどな~。
「あ、見えたわ。あそこが『九ツ目神社』よ!」
ミフユが指をさした先に古ぼけたくすんだ赤色の鳥居が見えた。
よ~し、それじゃあ早速神社の人にお話しを聞きに――、
ヴォンヴォンヴォン! ヴオォォン、ヴォンヴォンヴォンヴォオン!
何ッ、うるせぇ!?
「な、何ですかァ~~~~!?」
「ちょっと、あのバイク。あいつらじゃないの?」
神社と俺達の間を遮るように走ってきた、何台ものバイク。
その中に、資料館で俺が一度ブチ殺した連中のバイクも含まれていた。そして、
「やっと見つけたぜェ、クソガキィ!」
炎天下の中、バイクを降りて凄んできたのは、あのピアス男だった。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
セミの声が騒がしい。
昼を過ぎ、太陽の陽射しはいよいよ強くなっている。気温は何度になってるのか。
俺達は、自分の周りに弱い風属性の魔法を使って暑さをしのいでいる。
言ってみれば、ぴったりくっついて離れない扇風機みたいなモンだ。
そもそも空気がぬるいので、涼しいとまではいかないが。
それでも、酷暑の中を何もせずに過ごすよりはだいぶマシだった。
で、目の前のバイクに乗ったお兄さん方。
何か、数がスゲェ増えてるんだが。
一匹見たら三十匹はいると思えっていうアレなのか、君らは。
「オイ、クソガキィ! 資料室での借りを返しに来てやったぜェ!」
バイクを降りて、前に出てくるピアス君。
他の連中は、まぁ、大体が同じような量産型のワルガキだなー、って感じ。
一人、金髪のヤツだけは他より気合入ってそうに見えるけど。
と、思っていたら、その金髪がニタニタしながらピアス君に喰ってかかった。
「柳原さん、こりゃどういうことっすか? こんなガキにやられたのか、あんた!」
「う、うるせぇ、三ツ谷! いいから、このガキをブチ殺すんだよ!」
手に鉄パイプを持ったピアス君――、柳原がどもりながら何とか言い返す。
しかし、金髪――、三ツ谷はいやらしい笑みをそのままに、さらに挑発し返す。
「ウッソだろ、オイ! 天下の『堕悪天翼騎士団』のメンバーともあろうモンが、こんなチビ二人とオバサンに泣かされたってのか、信じられねぇ!」
「オ、オバ……!?」
シイナがヒクリと頬を引きつらせる。やれやれ。
「てめぇ、三ツ谷ァ……」
「お、何すか、やるのかよ、柳原さん」
二人が睨み合っている間に、俺は近くの木に金属符を貼りつける。
タマキとの再会時と同じように、半径二十メートル圏内を『異階化』、完了。
「あ、何だ?」
金髪の三ツ谷が『異階化』に反応を見せるが、もう遅いわ。
「――せぇ~の、っとぉ!」
収納空間から取り出した手投げ斧を、思いっきり振りかぶって投げつける。
それはヒュンヒュンと音を立てて、柳原の後頭部にカツンと当たった。
「うぺ」
変な声を出して、斧の刃に脳みそを破壊された柳原が倒れ伏す。
「え?」
「あ、あれ、柳原?」
突然倒れた柳原に、他二十名近くが揃ってアホ面を晒す。
そんな中、真っすぐ俺に向かって駆けてくる金髪野郎が一人。その手には木刀。
「こン、クソガキャァアアアアアアア――――ッ!」
三ツ谷が俺に向かって木刀を振り下ろそうとしてくるが、うん、これも手遅れだ。
「兇貌」
虚空から出現した真っ黒い左手が、三ツ谷の木刀を受け止める。
「な、ッ!?」
さすがに驚きに動きを止める三ツ谷。
そこで、一歩でも後ろに下がってれば、まだもう少しだけ生きてられたのにな。
さらに虚空から出現した真っ黒い右手は、三ツ谷の顔を鷲掴みにする。
「ングッ、むぐ、ぐぐぐぬぅぅぅぅぅぅ~~~~!?」
顔を掴まれてもがく三ツ谷に、俺はニコリと笑ってみせた。
「三ツ谷君はなかなか度胸があるなぁ。でもな、おまえ、ウチの娘にイヤな思いをさせたよな。オバサンっつったよな? ハハハハ、おまえは俺の恨みを買ったよ」
直後、マガツラの右手に力が加わっていく。
「ぅぎっ、ひぃ、ぎ、ぁ、ああ……」
一気に潰すのではなく、わざわざ時間をかけてじっくり圧をかけていく。
「自分の顔が砕かれるまでの一分間、精々恐怖を味わっていけ」
「ひぃっ、ぃひぃいいいいいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ~~~~!」
三ツ谷の泣き声をいてから、俺は右手に鉈、左手に斧を取り出して構える。
睨んだ先には、固まったままの量産型ワルガキ共、大体二十人前後。
「おまえらも、俺達の邪魔をしやがるなら、全員死ねェ――――ッ!」
「「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァ――――ッ!?」」
本当に学ばんなぁ、この手の輩は……。
宙色市の端っこに、小さな神社がある。
そこが、俺達が向かっている『九ツ目神社』。
ミフユ達も資料を漁った結果、その神社の存在を知ったのだという。
「ワードの一つが『七つ目石』で、神社が『九ツ目神社』。絶対何かあるわよね」
「ミフユ、おまえだんだん調査自体が面白くなってきてないか?」
俺は指摘する。
何故なら、俺も同じだからだ。
「わからないことがわかっていく過程って、それ自体がエンタメよね~♪」
「母様、ウッキウキですね……」
シイナが言うが、俺も割と同じ気持ちだ。
やはり『1844』は西暦だった。
白風と呼ばれていたこの土地に、空から星が降ってきたのが1844年。
ここの地名が『宙色』になったきっかけ。
いわば、宙色市の始まりとも呼べる年がこの1844年だったワケだ。
こうして、疑問が一つ解けた。
それが少し気持ちいい。
引っかかっていたものが解消すると、カタルシスが感じられる。
そして、次のワードはおそらく『七つ目石』。
これから向かう『九ツ目神社』で、それが何なのか知れるかもしれない。
では、他のワードはどうか。
「他に何か、わかったことはあるのか?」
「それがね~、全ッ然なのよ……」
ミフユが軽く肩をすくめる。
「何も? 『宙船坂』も? 『観神之宮』も?」
「ええ、何もわかりませんでした。資料にはそれらの名前はありませんでした」
「ちなみに、今の宙色市にもそういう名前の場所はないわ」
シイナが説明し、ミフユが補足してくれた。
マジか。そこら辺は地名っぽかったから、割と簡単に見つかると思ってた。
だが、そう簡単にはいかなそうか。
「ま、今日全部解かなくちゃいけないワケじゃねぇし、気長にやってこうぜ」
「え~、イヤよ、できれば今日一日で全部解いちゃいたいわ~」
気楽な調子で言うと、何故かミフユがブーたれる。何でだよ。
「父様、頑張れば今日中に解けるかもしれない問題を明日に先送りにすると、何かモヤモヤしません? もう少しで答えがわかるのに! みたいな」
「モヤモヤする」
「母様は今、その状態です」
なるほど。よくわかった。
シイナの教え方が非常にわかりやすかった。案外、教師とか向いてたりして。
「でもシイナも仕事あるから、夕方までに解けなかったらまた明日な?」
「わかってるわよ。わたしだってそこまでワガママ言う気はないわ」
嘘だな。と、俺は直感する。
シイナがいなければ絶対徹夜してでも解こうとするぞ、こいつ。
「他のワード、『鬼詛』と『カディルグナ』は探して見つかるはずもなし」
話題を、七星句に戻す。
この二つのワードについては、調べるまでもなく何を表すかわかっている。
「『鬼詛』は、死霊術にまつわる用語の一つだ。人ではなく、モンスターの怨念。人間以外のアンデッドを作る際に必要になるエネルギーだ」
異世界には、モンスターが溢れていた。
あいつらは虚空から突然ポップするため、幾ら殺しても根本的に減らない。
だが生物なのは変わりはなく、殺せば殺すだけ死後の怨念は蓄積されていく。
それに目をつけた死霊術師がその怨念を用いる術を構築した。
そのとき、モンスターの怨念に『鬼詛』という名がついた。
「怨念ってのは、こっちじゃただの感情だが、あっちじゃ立派なエネルギーだ」
闇属性の魔法を使う際には、生物の怨念を溜め込んだ増幅器が使われるくらいだ。
と、そこら辺を踏まえて考えると――、
「この宙色市のどこかで『鬼詛』が必要な魔法が使われてるのかもしれないな」
「どうかしらねぇ……。そんなのがあったら、スダレが気づきそうなものだけど」
それはそう。
宙色市全域に展開されているスダレの情報結界に引っかかりそうなものだ。
だから、これはあくまでも推測。いや、それ以前か、今の時点じゃ。
「『カディルグナ』って、確か異世界での冥界の一つ、ですよね?」
「ああ。冥王の庭カディルグナ。異世界の西側に伝わる死者の国の名前だな」
こっちの世界にも、冥府は幾つも存在する。
キリスト教の地獄や煉獄、仏教の地獄に、各神話、各宗教に語られる死者の国。
それと同じように異世界でも伝説や神話に幾つかの冥府が登場する。
その一つが『冥王の庭カディルグナ』。
俺が知る限り、異世界では最も広く知られている冥府の概念だ。
「……で、それがこっちの世界にどう関わってくるって?」
「わかんないですね~。何なんでしょうね~……」
本気でわからん。
この先の調査で解決の糸口が見つかればいいんだけどな~。
「あ、見えたわ。あそこが『九ツ目神社』よ!」
ミフユが指をさした先に古ぼけたくすんだ赤色の鳥居が見えた。
よ~し、それじゃあ早速神社の人にお話しを聞きに――、
ヴォンヴォンヴォン! ヴオォォン、ヴォンヴォンヴォンヴォオン!
何ッ、うるせぇ!?
「な、何ですかァ~~~~!?」
「ちょっと、あのバイク。あいつらじゃないの?」
神社と俺達の間を遮るように走ってきた、何台ものバイク。
その中に、資料館で俺が一度ブチ殺した連中のバイクも含まれていた。そして、
「やっと見つけたぜェ、クソガキィ!」
炎天下の中、バイクを降りて凄んできたのは、あのピアス男だった。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
セミの声が騒がしい。
昼を過ぎ、太陽の陽射しはいよいよ強くなっている。気温は何度になってるのか。
俺達は、自分の周りに弱い風属性の魔法を使って暑さをしのいでいる。
言ってみれば、ぴったりくっついて離れない扇風機みたいなモンだ。
そもそも空気がぬるいので、涼しいとまではいかないが。
それでも、酷暑の中を何もせずに過ごすよりはだいぶマシだった。
で、目の前のバイクに乗ったお兄さん方。
何か、数がスゲェ増えてるんだが。
一匹見たら三十匹はいると思えっていうアレなのか、君らは。
「オイ、クソガキィ! 資料室での借りを返しに来てやったぜェ!」
バイクを降りて、前に出てくるピアス君。
他の連中は、まぁ、大体が同じような量産型のワルガキだなー、って感じ。
一人、金髪のヤツだけは他より気合入ってそうに見えるけど。
と、思っていたら、その金髪がニタニタしながらピアス君に喰ってかかった。
「柳原さん、こりゃどういうことっすか? こんなガキにやられたのか、あんた!」
「う、うるせぇ、三ツ谷! いいから、このガキをブチ殺すんだよ!」
手に鉄パイプを持ったピアス君――、柳原がどもりながら何とか言い返す。
しかし、金髪――、三ツ谷はいやらしい笑みをそのままに、さらに挑発し返す。
「ウッソだろ、オイ! 天下の『堕悪天翼騎士団』のメンバーともあろうモンが、こんなチビ二人とオバサンに泣かされたってのか、信じられねぇ!」
「オ、オバ……!?」
シイナがヒクリと頬を引きつらせる。やれやれ。
「てめぇ、三ツ谷ァ……」
「お、何すか、やるのかよ、柳原さん」
二人が睨み合っている間に、俺は近くの木に金属符を貼りつける。
タマキとの再会時と同じように、半径二十メートル圏内を『異階化』、完了。
「あ、何だ?」
金髪の三ツ谷が『異階化』に反応を見せるが、もう遅いわ。
「――せぇ~の、っとぉ!」
収納空間から取り出した手投げ斧を、思いっきり振りかぶって投げつける。
それはヒュンヒュンと音を立てて、柳原の後頭部にカツンと当たった。
「うぺ」
変な声を出して、斧の刃に脳みそを破壊された柳原が倒れ伏す。
「え?」
「あ、あれ、柳原?」
突然倒れた柳原に、他二十名近くが揃ってアホ面を晒す。
そんな中、真っすぐ俺に向かって駆けてくる金髪野郎が一人。その手には木刀。
「こン、クソガキャァアアアアアアア――――ッ!」
三ツ谷が俺に向かって木刀を振り下ろそうとしてくるが、うん、これも手遅れだ。
「兇貌」
虚空から出現した真っ黒い左手が、三ツ谷の木刀を受け止める。
「な、ッ!?」
さすがに驚きに動きを止める三ツ谷。
そこで、一歩でも後ろに下がってれば、まだもう少しだけ生きてられたのにな。
さらに虚空から出現した真っ黒い右手は、三ツ谷の顔を鷲掴みにする。
「ングッ、むぐ、ぐぐぐぬぅぅぅぅぅぅ~~~~!?」
顔を掴まれてもがく三ツ谷に、俺はニコリと笑ってみせた。
「三ツ谷君はなかなか度胸があるなぁ。でもな、おまえ、ウチの娘にイヤな思いをさせたよな。オバサンっつったよな? ハハハハ、おまえは俺の恨みを買ったよ」
直後、マガツラの右手に力が加わっていく。
「ぅぎっ、ひぃ、ぎ、ぁ、ああ……」
一気に潰すのではなく、わざわざ時間をかけてじっくり圧をかけていく。
「自分の顔が砕かれるまでの一分間、精々恐怖を味わっていけ」
「ひぃっ、ぃひぃいいいいいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ~~~~!」
三ツ谷の泣き声をいてから、俺は右手に鉈、左手に斧を取り出して構える。
睨んだ先には、固まったままの量産型ワルガキ共、大体二十人前後。
「おまえらも、俺達の邪魔をしやがるなら、全員死ねェ――――ッ!」
「「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァ――――ッ!?」」
本当に学ばんなぁ、この手の輩は……。
0
あなたにおすすめの小説
クラス転移したからクラスの奴に復讐します
wrath
ファンタジー
俺こと灞熾蘑 煌羈はクラスでいじめられていた。
ある日、突然クラスが光輝き俺のいる3年1組は異世界へと召喚されることになった。
だが、俺はそこへ転移する前に神様にお呼ばれし……。
クラスの奴らよりも強くなった俺はクラスの奴らに復讐します。
まだまだ未熟者なので誤字脱字が多いと思いますが長〜い目で見守ってください。
閑話の時系列がおかしいんじゃない?やこの漢字間違ってるよね?など、ところどころにおかしい点がありましたら気軽にコメントで教えてください。
追伸、
雫ストーリーを別で作りました。雫が亡くなる瞬間の心情や死んだ後の天国でのお話を書いてます。
気になった方は是非読んでみてください。
処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ
シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。
だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。
かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。
だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。
「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。
国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。
そして、勇者は 死んだ。
──はずだった。
十年後。
王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。
しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。
「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」
これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。
彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。
異世界召喚は7回目…って、いい加減にしろよ‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
『おぉ、勇者達よ! 良くぞ来てくれた‼︎』
見知らぬ城の中、床には魔法陣、王族の服装は中世の時代を感じさせる衣装…
俺こと不知火 朔夜(しらぬい さくや)は、クラスメートの4人と一緒に異世界に召喚された。
突然の事で戸惑うクラスメート達…
だが俺はうんざりした顔で深い溜息を吐いた。
「またか…」
王族達の話では、定番中の定番の魔王が世界を支配しているから倒してくれという話だ。
そして儀式により…イケメンの正義は【勇者】を、ギャルっぽい美紅は【聖戦士】を、クラス委員長の真美は【聖女】を、秀才の悠斗は【賢者】になった。
そして俺はというと…?
『おぉ、伝承にある通り…異世界から召喚された者には、素晴らしい加護が与えられた!』
「それよりも不知火君は何を得たんだ?」
イケメンの正義は爽やかな笑顔で聞いてきた。
俺は儀式の札を見ると、【アンノウン】と書かれていた。
その場にいた者達は、俺の加護を見ると…
「正体不明で気味が悪い」とか、「得体が知れない」とか好き放題言っていた。
『ふむ…朔夜殿だけ分からずじまいか。だが、異世界から来た者達よ、期待しておるぞ!』
王族も前の4人が上位のジョブを引いた物だから、俺の事はどうでも良いらしい。
まぁ、その方が気楽で良い。
そして正義は、リーダーとして皆に言った。
「魔王を倒して元の世界に帰ろう!」
正義の言葉に3人は頷いたが、俺は正義に言った。
「魔王を倒すという志は立派だが、まずは魔物と戦って勝利をしてから言え!」
「僕達には素晴らしい加護の恩恵があるから…」
「肩書きがどんなに立派でも、魔物を前にしたら思う様には動けないんだ。現実を知れ!」
「何よ偉そうに…アンタだったら出来るというの?」
「良いか…殴り合いの喧嘩もしたことがない奴が、いきなり魔物に勝てる訳が無いんだ。お前達は、ゲーム感覚でいるみたいだが現実はそんなに甘く無いぞ!」
「ずいぶん知ったような口を聞くね。不知火は経験があるのか?」
「あるよ、異世界召喚は今回が初めてでは無いからな…」
俺は右手を上げると、頭上から光に照らされて黄金の甲冑と二振の聖剣を手にした。
「その…鎧と剣は?」
「これが証拠だ。この鎧と剣は、今迄の世界を救った報酬として貰った。」
「今迄って…今回が2回目では無いのか?」
「今回で7回目だ!マジでいい加減にして欲しいよ。」
俺はうんざりしながら答えた。
そう…今回の異世界召喚で7回目なのだ。
いずれの世界も救って来た。
そして今度の世界は…?
6月22日
HOTランキングで6位になりました!
6月23日
HOTランキングで4位になりました!
昼過ぎには3位になっていました.°(ಗдಗ。)°.
6月24日
HOTランキングで2位になりました!
皆様、応援有り難う御座いますm(_ _)m
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
戦国転生・内政英雄譚 ― 豊臣秀長の息子として天下を創る
丸三(まるぞう)
ファンタジー
戦国時代に転生した先は、豊臣秀吉の弟にして名宰相――豊臣秀長の息子だった。
現代では中世近世史を研究する大学講師。
史実では、秀長は早逝し、豊臣政権は崩壊、徳川の時代と鎖国が訪れる。
ならば変える。
剣でも戦でもない。
政治と制度、国家設計によって。
秀長を生かし、秀吉を支え、徳川の台頭を防ぎ、
戦国の終わりを「戦勝」ではなく「国家の完成」にする。
これは、武将ではなく制度設計者として天下を取る男の物語。
戦国転生×内政改革×豊臣政権完成譚。
(2月15日記)
連載をより良い形で続けるため、更新頻度を週5回とさせていただきます。
一話ごとの完成度を高めてお届けしますので、今後ともよろしくお願いいたします。
(当面、月、水、金、土、日の更新)
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
レベル1の時から育ててきたパーティメンバーに裏切られて捨てられたが、俺はソロの方が本気出せるので問題はない
あつ犬
ファンタジー
王国最強のパーティメンバーを鍛え上げた、アサシンのアルマ・アルザラットはある日追放され、貯蓄もすべて奪われてしまう。 そんな折り、とある剣士の少女に助けを請われる。「パーティメンバーを助けてくれ」! 彼の人生が、動き出す。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる