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第14話 女冒険者ルクリアを、揉む! 救済に泣きむせぶ後編!
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そろそろ夕刻、隙間だらけの小屋の壁から差し込む光にも朱が混じる。
「ふ、ゥ……」
古ぼけた木のベッドが、ギシ、ギシと軋む。
「あんッ」
短く鳴く彼女の瞳には、堪えきれずに涙が浮かぶ。
「こ、こんなッ、あたしが、ァ、あ、あんたなんか、に……! こ、の、クズ!」
そして悪態。
もうここまで来ると、感動すらしちまいそうだよ。
ルクリアを仰向けに寝かせ、俺は、上から彼女に覆いかぶさっていた。
そして両手に掴んで揉んでいるのは、その乳房。
ルクリアの乳房は大きさは普通だが形がいい。お椀型で、しっかり整っている。
下着の上からでもはっきりと形がわかる。
結局、上着は脱がせた。やはりしっかり揉むのなら衣類は邪魔になる。
「我慢しても無駄だ。あんたは気持ちよくなっていくしかないのさ」
「あ、ァ……! 何で、んんッ、どぅ、し、てェ……、こん、な、こんな、ァ!」
大きく開いた口から、声を振り絞るルクリア。
だが、飛んでくる声には必ず文句か罵倒が混じっていて、抵抗が凄まじい。
「負けない、ぁ、あ、たし、屈しな、ィんだから……、ぁ、はァッ!」
だから、おまえは誰と戦ってんだよ。
下から上に、ゆっくりと乳房を揉み上げながら、俺はそんなことを考える。
しかし、やはりというべきか、ルクリアの体は鍛え上げられている。
冒険者を引退して五年。だがそうは思えないほど彼女の肢体は引き締まっていた。
今度は外側から、五指で包むように乳房を触れて、指に力を加えていく。
手の中で、柔らかくも張りのある肉が容易くたわんで形を変える。いい感触だ。
「ふっ、ふぅッ、ふっ、ァ、あ……!」
すっかり頬を上気させ、ルクリアは浅く短い呼吸を繰り返した。
骨格の歪みを正す前に乳房を揉んでいるのは、全身に血を送りやすくするためだ。
ルクリアは体が弱い。それは相対的に心臓の力が弱いということでもある。
彼女の体から『歪み』を全て除くためには、入念な下準備が必要だった。
それが、この胸部のマッサージと、そして――、
「他の冒険者が、憎いのかい?」
左右の乳房をわしづかみにしながら、俺は彼女に語りかけた。
「ァ、何、が……?」
「憎いんだろ? だからプロミナを見世物にしようとしたし、今も俺に咬みつく」
ヒクンヒクンと小さく震えるルクリアに、さらに俺は言葉を重ねた。
今回は、プロミナのときとは全く違った施術が必要となる。
これはその一環、彼女の心の『触れることのできない歪み』を除くための問答。
「……憎いわ」
全身に快感が奔っているはずなのに、ルクリアの声は苦々しさに満ちていた。
「あたし以外の冒険者なんて、嫌いよ。死ねばいい。死んじゃえばいい」
岩肌を擦り合わせるような、重くかすれた声。
涙はそのままに、だが瞳に浮かぶ光には昏いものが濃く差し込む。
俺は乳房を揉んだ。
「ひゃあァん!」
なかなかいい声だった。
「ずっと、独りだったのか? パーティー、組んだことは?」
「……なィ、いぃ。あたし、ずっと独りだったから、ッ、んん!」
両手で、右の乳房をキュッと掴み、搾って緩めてを繰り返していく。
立ってる乳首の感触が、手のひらに感じられた。
「ぃゃ、やっ、ッ、あ! たし、はッ、独りで十分、だったッ、からァ……!」
「やっぱりか。攻撃魔法を扱える前衛職なんて、ソロに決まってる」
ルクリアは魔法を使う武闘家ではない。前衛として戦える魔術師だ。
そのスタイルは、ソロで活動する中でやむを得ず確立されたものに違いなかった。
「他の連中、ッ、なんて、あたしから見れば、虫けらよ。ぁ、くっ、群れなきゃ何もできない、クセに、んぐッ! あたしを、見下し……ッ、ャあッ! そこダメェ!」
しっかり感じながらも、ルクリアは他の冒険者を嘲り蔑む。
だが、そんな風に捻じ曲がるのも仕方がない。
日々を必死に生きる他の冒険者にとって、ルクリアはさぞ眩しかったろう。
ソロで、女性で、しかも魔法偏重の風潮の中で前衛の攻撃職。
まずその時点で下に見られる要素しかない。
だがルクリアには才があった。実力があった。何者にも負けない精神力があった。
そうやって、彼女は己を囲む逆境を跳ねのけ、栄光への階段を駆け上がった。
他の冒険者からすれば、それがどれだけ癇に障ったか。
おそらく、それこそがルクリアと周囲との軋轢を加速させることとなった要因だ。
「よし、完了だ。俺はどくから、もう一回うつ伏せになって」
「……こ、こう?」
口ではあれだけ反抗的だった割に、ルクリアは素直に体を裏返す。
俺はそこに、彼女の偽らざる本音が漏れ出ているように思えてならなかった。
「ルクリアさん。あんた、左肘から先を一回なくしてるだろ?」
「…………ッ。……本当に、何でわかるのよ」
たっぷリ間を空けて、ルクリアは心底忌まわしげに毒づいた。
だが、そんなものは明白だ。左肘の部分だけ明らかに他より『歪み』が大きい。
「ダンジョンボスとの戦闘で切り落とされたの。すぐに治癒魔法で繋いだわ」
それだ。
それこそがルクリアを引退に追い込んだ決定的な原因。全ての元凶だ。
「調子が悪くなったのは、それ以降だな? そして大きな怪我をするようになって、そのたび自分で治して、さらに不調になって、また怪我をしての繰り返し、だろ」
「そうよッ、それが何だっていうのよ!?」
「これからあんたの尻を揉む」
「へぁッ!!?」
俺の宣言に、ルクリナの声は見事に裏返った。
「な、ど、どうしてそうなるのよ!」
「俺が尻を揉めば、あんたが『直る』からだよ」
「バカ言ってんじゃないわよ、変態! い、一体どんな理屈で……」
「あんたの骨格の『歪み』が集約してるのが骨盤周辺、つまり腰だからだ」
言うまでもなく、人体において腰は特に重要な部位だ。
左肘から発生した『歪み』はここにまで影響を与えて、結果、全体が歪んでいる。
肘から首にかけての『歪み』はあくまできっかけ。
全身の『歪み』に最も大きな影響を与えているのは、ルクリアの腰だった。
「つまり腰から尻にかけての全域を揉めば大筋で『直る』。じゃ、行くぞ」
「まっ、ちょっと待……!」
ルクリアの制止を無視して、俺は両手で上からルクリアの尻を鷲掴みにした。
「あぁ、ううぅ!」
迸る悲鳴。
十二分に感度が高まっている今の彼女には、これだけでも相当な刺激だろう。
ルクリアの尻は、柔らかく、固かった。
鍛え上げられたことによるしなやかさも残ってはいたが、やはり凝りが際立つ。
俺が睨んだ通り、彼女の『歪み』の中枢は、ここだ。
ルクリアは尻がデカい。
いわゆる安産型ってやつか。骨盤が大きくて、どっしりしている。
これだけ大きいと、骨格のバランスに与える影響もかなりのものになるだろうな。
「ふ、ぅ…… ッ、はっ、ぁはッ、んッ、んん! ……っく、ぅ、ぁン!」
揉み続けることで走る快感を、ルクリアは必死に堪えているようだった。
だが、抑えきれない嬌声が、俺に見えていない彼女の口から確実に漏れ出ている。
「大丈夫だ。俺が『直す』。あんたはまた、冒険できるようになる」
今は気休めにもならないだろう、ほんの軽い慰め。
だが、ルクリアは反応した。
「……本当?」
それは、今までになく弱々しい、消え入りそうなか細い声だった。
「ホント? ホントに、ぁ、たし、冒険……、できる?」
「ああ、本当だ」
俺はうなずいて、尻を両手で挟むようにして掴み、揉む。
大したボリュームだ。全然手に余る。揉む指先にまでしっかり重みが乗ってくる。
それを指でしっかり掴み、痛みが走らない程度に力を加える。
柔らかさの中に感じられるかすかな反発。それを確かめ、むにりと揉んでいく。
「ふぁ、ぁあ! ぁ、あ! たしッ、できる。……まだ、ぅあ、あンンッ!」
「冒険がしたいんだな、ルクリアさんは」
尻をまさぐり、上から下にゆっくり揉みながら尋ねてみる。
「したいょ……、ふぁ、ン! したぃい、ぁ、あたし、冒険したいのォッ!」
どこか舌っ足らずにも聞こえる、ルクリアの叫び声。
これが彼女の地。今まで、何があっても独りで歩み続けてきた、ルクリアの素顔。
「大丈夫だ、俺が『直す』。あんたはやれるさ、まだまだこれからも」
「ぅ、ン! うん、ッ! やれる、あたし冒険できる。したィ、冒険したいのォ!」
さほど大きくない手が、シーツを強く掴んでいる。掴む指は震えていた。
どれだけ強がっても、悪態をついても、その根底にあるのは尽きぬ冒険への欲求。
ルクリア・ヴェスティは、生粋の冒険者だった。
「揉んでェ! もっとあたしを揉んでよォ! あたし、ぁ、あたし、やだ! このままぉわ、終わるなんてやだぁ……、やなのぉ……! したいの、冒険。もっと、もっと! 冒険したいの! だから、あたしを揉んで、『直し』てェ、ェェ、……ッ!」
かぶりを振って金髪を振り乱す彼女の目から、大粒の涙が零れ落ちていく。
そうだ、もう我慢するな。何もかも今この場で吐き出していけ。
自分の中の『触れることのできない歪み』を、心に溜まったドス黒い情念の澱を。
「安心して泣け、ルクリアさん。あんたの『歪み』は全部俺が『直す』から」
「もっと、もっとよォ……! もっとあたしを揉んでェェ、え、ェ……! ッ!」
全身をじっとりと汗に濡らしたルクリアが、なお激しく喘ぎ続けたのだった。
「冒険、したいのォ、ぉ……」
「ふ、ゥ……」
古ぼけた木のベッドが、ギシ、ギシと軋む。
「あんッ」
短く鳴く彼女の瞳には、堪えきれずに涙が浮かぶ。
「こ、こんなッ、あたしが、ァ、あ、あんたなんか、に……! こ、の、クズ!」
そして悪態。
もうここまで来ると、感動すらしちまいそうだよ。
ルクリアを仰向けに寝かせ、俺は、上から彼女に覆いかぶさっていた。
そして両手に掴んで揉んでいるのは、その乳房。
ルクリアの乳房は大きさは普通だが形がいい。お椀型で、しっかり整っている。
下着の上からでもはっきりと形がわかる。
結局、上着は脱がせた。やはりしっかり揉むのなら衣類は邪魔になる。
「我慢しても無駄だ。あんたは気持ちよくなっていくしかないのさ」
「あ、ァ……! 何で、んんッ、どぅ、し、てェ……、こん、な、こんな、ァ!」
大きく開いた口から、声を振り絞るルクリア。
だが、飛んでくる声には必ず文句か罵倒が混じっていて、抵抗が凄まじい。
「負けない、ぁ、あ、たし、屈しな、ィんだから……、ぁ、はァッ!」
だから、おまえは誰と戦ってんだよ。
下から上に、ゆっくりと乳房を揉み上げながら、俺はそんなことを考える。
しかし、やはりというべきか、ルクリアの体は鍛え上げられている。
冒険者を引退して五年。だがそうは思えないほど彼女の肢体は引き締まっていた。
今度は外側から、五指で包むように乳房を触れて、指に力を加えていく。
手の中で、柔らかくも張りのある肉が容易くたわんで形を変える。いい感触だ。
「ふっ、ふぅッ、ふっ、ァ、あ……!」
すっかり頬を上気させ、ルクリアは浅く短い呼吸を繰り返した。
骨格の歪みを正す前に乳房を揉んでいるのは、全身に血を送りやすくするためだ。
ルクリアは体が弱い。それは相対的に心臓の力が弱いということでもある。
彼女の体から『歪み』を全て除くためには、入念な下準備が必要だった。
それが、この胸部のマッサージと、そして――、
「他の冒険者が、憎いのかい?」
左右の乳房をわしづかみにしながら、俺は彼女に語りかけた。
「ァ、何、が……?」
「憎いんだろ? だからプロミナを見世物にしようとしたし、今も俺に咬みつく」
ヒクンヒクンと小さく震えるルクリアに、さらに俺は言葉を重ねた。
今回は、プロミナのときとは全く違った施術が必要となる。
これはその一環、彼女の心の『触れることのできない歪み』を除くための問答。
「……憎いわ」
全身に快感が奔っているはずなのに、ルクリアの声は苦々しさに満ちていた。
「あたし以外の冒険者なんて、嫌いよ。死ねばいい。死んじゃえばいい」
岩肌を擦り合わせるような、重くかすれた声。
涙はそのままに、だが瞳に浮かぶ光には昏いものが濃く差し込む。
俺は乳房を揉んだ。
「ひゃあァん!」
なかなかいい声だった。
「ずっと、独りだったのか? パーティー、組んだことは?」
「……なィ、いぃ。あたし、ずっと独りだったから、ッ、んん!」
両手で、右の乳房をキュッと掴み、搾って緩めてを繰り返していく。
立ってる乳首の感触が、手のひらに感じられた。
「ぃゃ、やっ、ッ、あ! たし、はッ、独りで十分、だったッ、からァ……!」
「やっぱりか。攻撃魔法を扱える前衛職なんて、ソロに決まってる」
ルクリアは魔法を使う武闘家ではない。前衛として戦える魔術師だ。
そのスタイルは、ソロで活動する中でやむを得ず確立されたものに違いなかった。
「他の連中、ッ、なんて、あたしから見れば、虫けらよ。ぁ、くっ、群れなきゃ何もできない、クセに、んぐッ! あたしを、見下し……ッ、ャあッ! そこダメェ!」
しっかり感じながらも、ルクリアは他の冒険者を嘲り蔑む。
だが、そんな風に捻じ曲がるのも仕方がない。
日々を必死に生きる他の冒険者にとって、ルクリアはさぞ眩しかったろう。
ソロで、女性で、しかも魔法偏重の風潮の中で前衛の攻撃職。
まずその時点で下に見られる要素しかない。
だがルクリアには才があった。実力があった。何者にも負けない精神力があった。
そうやって、彼女は己を囲む逆境を跳ねのけ、栄光への階段を駆け上がった。
他の冒険者からすれば、それがどれだけ癇に障ったか。
おそらく、それこそがルクリアと周囲との軋轢を加速させることとなった要因だ。
「よし、完了だ。俺はどくから、もう一回うつ伏せになって」
「……こ、こう?」
口ではあれだけ反抗的だった割に、ルクリアは素直に体を裏返す。
俺はそこに、彼女の偽らざる本音が漏れ出ているように思えてならなかった。
「ルクリアさん。あんた、左肘から先を一回なくしてるだろ?」
「…………ッ。……本当に、何でわかるのよ」
たっぷリ間を空けて、ルクリアは心底忌まわしげに毒づいた。
だが、そんなものは明白だ。左肘の部分だけ明らかに他より『歪み』が大きい。
「ダンジョンボスとの戦闘で切り落とされたの。すぐに治癒魔法で繋いだわ」
それだ。
それこそがルクリアを引退に追い込んだ決定的な原因。全ての元凶だ。
「調子が悪くなったのは、それ以降だな? そして大きな怪我をするようになって、そのたび自分で治して、さらに不調になって、また怪我をしての繰り返し、だろ」
「そうよッ、それが何だっていうのよ!?」
「これからあんたの尻を揉む」
「へぁッ!!?」
俺の宣言に、ルクリナの声は見事に裏返った。
「な、ど、どうしてそうなるのよ!」
「俺が尻を揉めば、あんたが『直る』からだよ」
「バカ言ってんじゃないわよ、変態! い、一体どんな理屈で……」
「あんたの骨格の『歪み』が集約してるのが骨盤周辺、つまり腰だからだ」
言うまでもなく、人体において腰は特に重要な部位だ。
左肘から発生した『歪み』はここにまで影響を与えて、結果、全体が歪んでいる。
肘から首にかけての『歪み』はあくまできっかけ。
全身の『歪み』に最も大きな影響を与えているのは、ルクリアの腰だった。
「つまり腰から尻にかけての全域を揉めば大筋で『直る』。じゃ、行くぞ」
「まっ、ちょっと待……!」
ルクリアの制止を無視して、俺は両手で上からルクリアの尻を鷲掴みにした。
「あぁ、ううぅ!」
迸る悲鳴。
十二分に感度が高まっている今の彼女には、これだけでも相当な刺激だろう。
ルクリアの尻は、柔らかく、固かった。
鍛え上げられたことによるしなやかさも残ってはいたが、やはり凝りが際立つ。
俺が睨んだ通り、彼女の『歪み』の中枢は、ここだ。
ルクリアは尻がデカい。
いわゆる安産型ってやつか。骨盤が大きくて、どっしりしている。
これだけ大きいと、骨格のバランスに与える影響もかなりのものになるだろうな。
「ふ、ぅ…… ッ、はっ、ぁはッ、んッ、んん! ……っく、ぅ、ぁン!」
揉み続けることで走る快感を、ルクリアは必死に堪えているようだった。
だが、抑えきれない嬌声が、俺に見えていない彼女の口から確実に漏れ出ている。
「大丈夫だ。俺が『直す』。あんたはまた、冒険できるようになる」
今は気休めにもならないだろう、ほんの軽い慰め。
だが、ルクリアは反応した。
「……本当?」
それは、今までになく弱々しい、消え入りそうなか細い声だった。
「ホント? ホントに、ぁ、たし、冒険……、できる?」
「ああ、本当だ」
俺はうなずいて、尻を両手で挟むようにして掴み、揉む。
大したボリュームだ。全然手に余る。揉む指先にまでしっかり重みが乗ってくる。
それを指でしっかり掴み、痛みが走らない程度に力を加える。
柔らかさの中に感じられるかすかな反発。それを確かめ、むにりと揉んでいく。
「ふぁ、ぁあ! ぁ、あ! たしッ、できる。……まだ、ぅあ、あンンッ!」
「冒険がしたいんだな、ルクリアさんは」
尻をまさぐり、上から下にゆっくり揉みながら尋ねてみる。
「したいょ……、ふぁ、ン! したぃい、ぁ、あたし、冒険したいのォッ!」
どこか舌っ足らずにも聞こえる、ルクリアの叫び声。
これが彼女の地。今まで、何があっても独りで歩み続けてきた、ルクリアの素顔。
「大丈夫だ、俺が『直す』。あんたはやれるさ、まだまだこれからも」
「ぅ、ン! うん、ッ! やれる、あたし冒険できる。したィ、冒険したいのォ!」
さほど大きくない手が、シーツを強く掴んでいる。掴む指は震えていた。
どれだけ強がっても、悪態をついても、その根底にあるのは尽きぬ冒険への欲求。
ルクリア・ヴェスティは、生粋の冒険者だった。
「揉んでェ! もっとあたしを揉んでよォ! あたし、ぁ、あたし、やだ! このままぉわ、終わるなんてやだぁ……、やなのぉ……! したいの、冒険。もっと、もっと! 冒険したいの! だから、あたしを揉んで、『直し』てェ、ェェ、……ッ!」
かぶりを振って金髪を振り乱す彼女の目から、大粒の涙が零れ落ちていく。
そうだ、もう我慢するな。何もかも今この場で吐き出していけ。
自分の中の『触れることのできない歪み』を、心に溜まったドス黒い情念の澱を。
「安心して泣け、ルクリアさん。あんたの『歪み』は全部俺が『直す』から」
「もっと、もっとよォ……! もっとあたしを揉んでェェ、え、ェ……! ッ!」
全身をじっとりと汗に濡らしたルクリアが、なお激しく喘ぎ続けたのだった。
「冒険、したいのォ、ぉ……」
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