運命の魔法具屋ミミコッテ──あなたの願い、ニャニャンと叶えます!

フゥル

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泣いた竜人と「ヘルプミート」

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 ある山のがけのところに、家が一軒たっていた。そこには、人間にして30才ほどの竜人が、たった一人で住んでいた。やさしく、すなおな竜人の名は、マフマフ。ウロコの色は白。頭とお腹以外は、ほんのりピンク色の毛におおわれている。頭には、二本のりっぱな角がはえていた。
「わっちは、竜として生まれてきた。でも、できることなら、人のなかまになって、仲よく暮らしていきたい」
 親友の女竜人エイルと撮った写真をながめるたび、マフマフはそう思うのだった。エイルは、ながい時間をかけて、みごと人の町にうつり住んだのだ。
「エイルにできるのなら、わっちにだってできるはず」
 そこである日、マフマフは、自分の家の前に立て札を立てた。
<心優しい竜人の家。気軽にお立ち寄りください。客間に、お茶と茶菓子をご用意しております。趣味は修行に瞑想、家庭菜園。好きなものは、お肉と……>
 そして、家にかけた外装偽装の呪文をとき、ドキドキしながらとぐろを巻いた。
 次の日、冒険者一行が、立て札にきづいた。冒険者とは、冒険者ギルドという組織に所属している、なんでも屋のことだ。街の人々が冒険者ギルドに仕事を依頼し、冒険者個人が依頼をひきうける。報酬を山分けするつごうで、たいてい四人一組で行動している。
 冒険者たちは、あわてて山道をかけ下りていった。
 きっと、なかまに情報を共有しにいったのだろう。あしたは忙しくなるぞ、とマフマフはにんまりした。
 ふもとの町の冒険者組合は、早くもさわぎになった。
「竜人? 魔物警戒域付近に? おととい巡回したときは、影も形もなかったのに?」
「まーた、誰かのいたずらか。もう、今年に入って何度目だ?」
「前回の『竜人の陰を見た』っていう報告の方が、まだ信憑性ありますよね」
「まぁ、十中八九、嫌がらせの類いだろうな。観光名物に迷惑行為はつきもの。騒ぎが起きて、街のイメージダウンにつながったら事だ。念のため、Cランクのパーティをむかわせろ」
 冒険者の一団が、マフマフの家までやってきた。
「よく手入れされた畑、農具、井戸。本当にこんなところに竜がいるのか?」
「相手に敵意はなさそうです。一通りの探知魔法をかけましたが、安全そうです」
「ブービートラップの類いもなさそうだ。無防備すぎて、逆に不気味なくらいだ」
「まさか、好奇心を利用し、人間を喰おうなんていう算段じゃ……」
 マフマフは耳をすましていた。
「あちゃ。人基準だとドラゴンって、ばけもの扱いだったっけ。あまりにも人と接しなさすぎて忘れてた」
 マフマフはゆっくりと戸を開けた。両手をまえであわせて、行儀よく頭をさげる。
「とんでもない。わっちは、みなさまと仲よくしたいだけでございます」
 冒険者一行の顔がこおりついた。
「まさか、本物か!? スレンダーだし、うろこの色は、白ベースの薄ピンク。むっちりとした太ももに、ほっそりとした足首。これで足先が人間ベースだったら……いや、そうじゃなくても美脚か」
「は?」
 戦士のあやしげな視線にさらされ、マフマフはたじろいだ。
「いいなぁ、伝承通りの白い肌。そういえば、蛇のお腹ってつるつるできれいよね。使ってる化粧品聞きたい」
「わっち、隣町の……あの……」
 白魔道師が前のめりになってきいてきた。
「腕も脇腹も、いい具合に引き締まってるなぁ。手も人間に近くて親近感わくし。それはそれとして、全身に生えてる白毛をモフりたい」
「ひぇ」
 屈強な武闘家が、手をわきわきと動かした。マフマフはこわくなって、おもわず自分の体に、両手と尻尾をまきつけてしまった。
「あたしは尻尾派かな。あの真ん中が太くなってる形マジ好き。包まれて寝たい。あと、その胸の脂肪ちょっとよこせ」
「いっいやぁ!」
 ドルイド僧の視線をさけるように、マフマフはそっぽを向く。
「いや待って、これはお乳じゃなくてお胸の筋肉だし……いや、そもそもそうじゃなくて……もういいっ!」
 マフマフは立て札を引っこぬいた。同時に、偽装の魔法を再展開。
 冒険者たちの目から、マフマフの家がきれいさっぱりきえてしまった。のこされたのは、野原だけ。
 マフマフは、いきおいよくドアをしめ、カギをまわし、チェーンをかけた。
「なにあの反応。セクハラ? 災害級のばけものにセクハラしちゃう? 冒険者、怖っ!?」
 たくましい冒険者たちは、ねばりづよく家のまわりを探索したものの、やがてあきらめてかえっていった。
 マフマフは、鏡台のまえにすわって、ため息をついた。
「恐れられるのには、慣れてる。人助けしようとしてやりすぎちゃったり、敵を退けるときに巻き込んじゃったり。でも、エロいって何よ! どういうこと!?」
 頭をかかえる自分の姿をみて、マフマフはつぶやいた。
「わっち、もしかしてわかづくりすれば、まだまだイケる?」
 こんこん、という音におどろいて、とびあがった。
 ノックの音だ。偽装の魔法を見破るなど、ただものではない。

 とびらをひらいた。が、だれもいない。首をかしげると、幼いが妖えんな声がした。
「こっちよ、こっち!」
 マフマフは下へ目を向けた。
 声のぬしは、魔女服をきている、子猫の獣人だった。魔女帽子からは猫耳が突き出ていた。帽子の縁からは、金色の髪がたれている。
 竜のカンが警告していた。「彼女はただものではない」と。
「こんにちは、幸運のお客さま」
 小さなマズルに、大きなつり目。鼻の付け根から上は金毛で、鼻から下は白毛。毛並みはマフマフに負けず、もっふもふだ。
「お客って、わっちのこと?」
 猫人はうなずきながら、小さな胸を大きく張った。
「アタシはふしぎ魔法具屋のミミコッテ! あなたのなやみを言ってごらんなさい。ニャニャンと願いをかなえる、ふしぎ魔法具をおゆずりするわ! お値段は、もちろんタダよ!」
 眉にしわをよせたマフマフを、ミミコッテは上目づかいで見つめてきた。
 現実ばなれした内容なのに、みょうな説得力がある。一言一言が、マフマフの胸にすーっとしみこんでいった。
 マフマフは、半ば無意識に答えた。
「街の人と、仲良くなりたいんだ」
「それならねぇ……」
 ミミコッテは三角帽子をきゅぽんと外すと、中に手をつっこんだ。しばらくの間、ごそごそと中をあさる。
 引きぬかれた手には、両端から骨がとびでている肉が、にぎられていた。「HELP MEAT」の焦げ目がついている。帽子のなかからとりだしたはずなのに、けむりが出ていた。肉のジューシーな香りが、鼻にとびこんでくる。
 あんなにおいしそうな肉、絵本でしかみたことがない。肉が必死に「たべてくれ」とさけんでいるようだ。マフマフの口の中には、みるみるよだれがわき上がった。
「ほっほしい! おねがい、その肉がほしい! そのぶっとい肉が欲しいのぉぉぉおおお!」
 ミミコッテはマフマフのさけびごえにも動じないどころか、笑みさえ浮かべてみせた。
「じゃあいくわよ――」
 ミミコッテは右手を空に掲げると、親指の先っぽに中指を乗せた。
「あなたのラッキーくださいニャン♡」
 ミミコッテが右薬指をパチンを鳴らすと、マフマフの体が淡い光に包まれた。光は「ヘルプミート」へと注がれた。
「では、お品物をどうぞ。これでふしぎ魔法具はあなたのもの! 食べるだけで、あらふし――」
 ミミコッテからさしだされた肉を、半ばうばうようにして、ぶんどった。
 マフマフは牙をたて、ごうかいに肉にかじりついた。
「バクグジュ!……パキ、バキバキバキッ! ぐじゅ、んぐ、んむ? んんんんん~!?」
 噛んだ瞬間、口の中にのうこうな肉じるが口の中にあふれた。赤身と脂肪、そして焼きこげの香ばしさのハリケーンが、舌をおそった。かみごたえバツグン。くだけた骨のかけらすら、あまくかじる。
「もぐ、もぐ、バキり、じゅるる。……ぐちゅり。ごくん。ぐじゅ、ぐじゅ、じゅっじゅ」
 白いウロコと体毛が、けがれるのにもかまわず、マフマフは一心不乱に肉にかぶりつく。口元はあぶらでキラキラとかがやき、全身から健康的な汗がふきだした。
 骨にこびりついた肉も、逃さない。肉をこそげとるために発達したギザギザのベロで、あますことなくいただく。
「れろぉぉおお。ちゅっちゅっちゅるるぅぅぅうう。はむ、んぐ、むぅ、んん……。んちゅ、ぴちゅ、じゅる、じゅるる……じゅるるるぅぅぅうう♡」
 肉汁のひとしずくまですすりあげる!
 視界が白くかがやき、チカチカする。酔いにも似た、ここちよい快感が、体をみたした。
「ぷはぁ……はぁ……はぁ……♡」
「ごっ……ごまんぞく、いただけたかしら?」
 血糖と脂質がおりなす恍惚に身をゆだねる。しばらくして、少し熱が冷めてきてから、ようやくミミコッテを待たせていたことを思い出した。
「あ、ごめん。みっともない、すがた、みせちゃって。あ、あの、お肉が、あまりにも、しっしげきてきすぎて」
 ミミコッテは庭の菜園をチラ見すると、いたずらっ子のような笑みを浮かべた。
「たまには、体に悪そうな食べものもいいでしょ?」
「満足したよ」
 ちっちっちと、ひとさし指を左右にゆらした。
「メインディッシュはこれからよ。この『ヘルプミート』を食べた人は、一日一回助けが必要な人を探知できる<ヘルプ・ミー:救助要請>の呪文が使えるようになるわ」
「な、なるほど。人助けをすれば、みんなとなかよくなれるはず。でもそう、うまくいくの?」
「うまくいくのが、アタシのあつかう、ふしぎ魔法具なのよ。くわしい説明は、これにかいてあるわ」
 マフマフは、折りたたんだ紙をうけとった。
「道具をどう使うかは、あなたの心がけ次第よ! ご購入、ありがとうございました! 
 ミミコッテは、両手を前にそろえて、深々とおじぎしてきた。同時に、視界がぼやけてきて、気がついたら、だれもいなくなっていた。
「あ、しまった! 説明書、あぶらでギトギトじゃん。わっちのドジ! まぬけ! おたんこなーす!」

 <ヘルプミートを食べれば、「ヘルプ・ミー:救助要請」のスキルを習得でき、誰でも気遣いのプロになれます。「ヘルプ・ミー」のスキルは、一日一回コストなしで発動できるスキルです。「発動したい」と心に念じると、『助けを求めており、助けると双方にとって利のある一名』を、探しだします。緊急度や制限時間は、直感的にわかるようになっています。必要に応じてピンや、タイマーも表示可能です。なお、検索は、制限時間や移動距離、手助けにかかる時間、本人の倫理観も考慮します。詳細は――』>
 ようするに、心に念じるだけで、たすけるべき人を、自動でさがしてくれる。
 一日一回という制限のかわり、検索条件がどこまでもすぐれていた。あやまって逃亡中の強盗をたすけてしまったり、たすけることで自分が不利益をこうむることも、まずない。
 この手のアイテムには、使用者本人をおとしいれる悪質な欠点がよくあるのだが、この道具にかぎっては、なさそうだった。
 マフマフはさっそく、外に出て心に念じた。「<ヘルプ・ミー:救助要請>!!」
 すると、ふもとの街の一角に、赤いピンのようなものが立った。上にタイマーが表示されており、数字がどんどん減っていく。
「なるほど、あそこにむかえばいいわけだ」
 マフマフは崖の上で、鳥のそれに似た大翼をひろげた。

 街外れの公園で、男の子が泣いている。いつものマフマフなら、声をかけるか迷うところだ。でも、なぜか「この子はわっちの助けを必要としている。そしてわっちはこの子の期待に確実に答えることができる」という、絶対的な自信があった。だから、堂々と男の子に話しかけた。
 マフマフは男の子のそばにかけよると、かがんで目線をあわせた。
「どうしたんだい? 助けてほしいことがあれば、いってごらん?」
 男の子は、まじまじと顔をみてきた。
 しんぼう強く待っていると、空の一点をゆびさした。
「ふうせんが、とんでいっちゃったの。おきにいりの青色。とりに行きたいけど、お空、とべないし」
 本当に、なやみがあった。<ヘルプ・ミー:救助要請>の効果がきいているのだ。
 出会ったばかりの子供が、心をひらいてくれて、マフマフはとてもうれしかった。
 自分の胸をぽんと叩くと、得意げな笑みを浮かべた。
「何、おやすいごようさ。ちょいと、ここでおまち」
 マフマフは、もういちど空へまいあがった。 ふうせんはすぐにみつかった。とても目立つからだ。空にはふつう、丸いものはうかんでいない。染料の青も存在しない。
「はい、とってきたよ」
「うわぁ! ふうせんだ!」
 マフマフが男の子にふうせんをわたしたとき、女性がかけよってきた。
「たーくん、こんなところにいたの!? だめじゃない。わたしから、はなれちゃ。まいごになっちゃうよ!」
「だってふうせんが!」
「あれ、この風船……」
 女性が、マフマフにきづいた。
「ああ、わっちがとってきたのさ」
「あ、ああ、まさか! ほんもののエチ……竜人さま!? あ、ありがとうございます! 私の子を保護してくれるだけでなく、風船までとってくれるなんて。ほら、たーくん、ありがとう言った?」
「これから言おうとおもってたの! ありがとう、おっきなおねぇさん」
 二人に感謝され、マフマフはとてもみちたりた気分になった。
「とんでもない。これぐらい、おやすいごようさ」
「あの、名前を教えていただけませんか?」
「わっちはマフマフ。この街の人と仲良くなりたいと思ってる竜人さ」
「おねえちゃん、やさしいから、きっとなかよくなれるよ!」
「私も応援しています! 頑張ってくださいね」
 もっと話していたかったが、まわりに人が集まってきた。マフマフは軽くえしゃくすると、いそいで家へ帰った。
「人助けするって、こんなに楽しいことだったんだ」
 
 翌日<ヘルプ・ミー:救援要請>がえらんだのは、まいごの子供だった。親がどこにいるのか見当もつかない。道ゆく人に質問し、「迷子を捜している親は、まず役所へ申請しに行く」という情報をつかみ、みごと親を発見した。
 半日以上まいごになっていたようで、母親はいたく感謝してきた。今度お礼をしにいくといって、はばからなかった。
「すごい。このスキルは、本物だ」
 毎日人をたすけ続け、数日たったころだった。たすけた壮年の冒険者が、おねがいしてきた。
「まふまふ様。もし、お時間があれば、見ていただきたいものがあります。あなたも、知っておいたほうがいいことだと思いますので」
 マフマフは、コートで身を隠し、商店街へ。にぎやかな雰囲気は、それだけで楽しかった。が、なにかみょうだった。竜人の文字を、ときおり見かけるのだ。「竜人ゼリー」、「銘酒――竜GIN」、「竜人お面」、「木彫り竜人」、「竜じんべえ」、「竜人エチチシール」、「竜人のウロコクッキー」、ほかにもいろいろあった。
 きわめつけは、商店街の入り口にかかげられた文言だった。
「『竜人の住む街へようこそ』ねぇ。まさか、観光の目玉になっているとは思わなかった。どんな伝説があったんだい?」
 冒険者はかばんから、街の観光パンフレットをとりだした。表紙に、やたらスタイルのいい竜人のシルエットが描かれている。
「はるか昔、とある竜人が街を訪れたんです。エイルと名乗った彼女は、人に対してとても優しく気丈でした。元来のドラゴンのイメージを消し飛ばすのに、十分な破壊力だったのです」
「じゃあ、彼女に便乗して、竜人を街のイメージキャラにしたのかい?」
「いいえ。エイル様が『ワッチよりも綺麗でドチャシコエロボディの優しい竜人がいる』と言いふらしたんです。その『ドチャシコエロボディ竜人』が、元になっています。ちなみにイラストの彼女は、竜人エチチと呼ばれています」
「は?」
「それから、何度か捜索が行われました。ほとんどが失敗に終わりましたが、何度かそれらしき陰や、体の一部を捉えることができました。一番有名な写真がこれですね」
 パンフレットにのっていたのは、よりにもよって沐浴中の写真だった。
「はわわぁ! 何でこの場所がばれた!?」
「エイル様が『美竜人は、人目を逃れるために、魔物警戒区域付近に住んでいる』と情報提供してくれらもので」
 エイルの奴、つぎ会ったときはおぼえてろ! ブレスで焼いてから思いっきりぶん殴ってやるこんちくしょう!
「で、まぁ、せっかくだし、これを観光に活かそうということでお試しでやってみたんです。広告やグッズなど、いろいろ。思いのほか好評で、コアな方々に絶大な支持を受けました。さらに熱心なファンの宣伝がきっかけで、多くの人々に知れ渡ることになりました」
 冒険者は小袋から、大量の竜人グッズをとりだした。成人向けの本もふくまれているあたり、重傷だった。
 マフマフは「ふつうこんなことに魔法の袋をつかうか!?」と、つっこもうとしたが、もはやその気力すらなかった。
「こうして、竜人エチチは一発屋から、街のご当地キャラクターにまでのし上がったのです。そこから多くの人々に拡散していき、このありさまです」
 ドン引きだった。親友によって、とんでもないことになっていた。あまりの急展開に、マフマフは頭を抱えた。
 そんなマフマフとパンフレットを見比べ、壮年冒険者は、少し残念そうにため息をついた。
「でも、ほとんど作り直しですね」
「へ?」
「本物は、もっとエチチだった」
「ひやぁぁぁあああん!」
「まっ、まって、まふまふ様! せめてサイン!!」
 だいじなものの危機を感じたマフマフは、文字通り尻尾を巻いて逃げた。

 それからマフマフは、いろんな人を助けまくった。
 まいごをみつけたり、木からおりられなくなった子供をたすけたり、ひとりぼっちの子のあそび相手になったり、おばあさんの荷物を持ったり、道をふさいだ岩をどかしたり、竜人エチチとコラボしたりした。
 どんなにちっぽけな人助けでも、マフマフはありがたられた。大人たちからは慈善家としてもちあげられた。子供たちからは身近なヒーローとして、尊敬された。
 コートで姿をかくして街を歩いても、気づかれるようになった。ひとたび気づかれてしまえば、マフマフのまわりにはサインをせがむ人々の人だかりができた。

 そんなある日のことだった。
「<ヘルプ・ミー:救助要請>は一日一回だけ。でも、わっちはもっと人の役に立ちたい」
 思い切って<ヘルプ・ミー:救助要請>をつかわず、マフマフは街へおりた。困っている人をさがしていると、青ざめた顔で全力しっそうしている男がいた。体はやせ、服はボロボロだ。短刀を、こしのベルトにさしている。
「怖い男どもが、追いかけてくる! 何もわるいことしてないのに! まふまふ様、助けて!」
「おやすいごようさ」
 マフマフは男を逃がすと、追う一団の前に立ちふさがった。
「あんたたちかい? 男を追いかけて困らせているのは」
「まふまふ様!? なぜ、あんな男をかばうのです?」
 屈強な男が、マフマフの前に立った。この間たすけた、壮年冒険者だった。
「あんな男?」
「ひったくりなんです! 今月だけで三件! ようやく捕まえられそうだったのに!」
 マフマフは呆然としてしまった。
 本来、人をたすけるときは、相手の立場や出来事の背景をかんがえる必要がある。そうでないと、たすけても相手のためにならなかったり、ほかの人に迷惑をかけてしまう恐れもある。最悪、親切心を利用した詐欺なんかにも巻き込まれてしまうかもしれない。
 <ヘルプ・ミー:救助要請>は、人助けで起こるめんどうなことを全部避けてくれる。とてもべんりだ。そのかわり、本人の判断力はいっこうに成長しない。
 マフマフは、スキルにたよりすぎていたのだ。ひどくみじめな気分になった。ふしぎアイテムの力を、自分の力と錯覚して、とんでもない間違いを犯してしまった。
「ごめんなさい。わっちも、追跡に協力する。空から偵察して、犯人を見つけたら、合図するよ」
「ひ、ひとにミスはつきものです。あなたに悪気はなかった。ですから、土下座するのはやめてください。恐れ多い!」
 マフマフは、顔をあげると、空へ舞い上がった。上空からのハンティングは、ドラゴンの十八番。しかし、みつからない。どうやら、建物のなかに入ったか、地下にでも逃げ込んだらしい。
「わっちが寝返ることも、おりこみ済みか」
 打つ手はないのか。
 そうだ、まだ今日は<ヘルプ・ミー:救助要請>を使っていない。もしかしたら、盗賊によって発生する二次災害をふせぎ、ついでに盗賊本人も発見できるかもしれない。
 発動すると、街の一角にピンが立った。が、制限時間10秒。
「なっ!?」
 マフマフは全速力で、ピンのしたへむかった。建物と建物の間のせまい通りで、上空からは、ようすがよくみえない。いやな汗を、手ににじませながら、高度をさげる。
 先ほど逃がした盗賊が、いままさにナイフをふり上げているところだった。相手は、道をふさぐイッヌ。
「あっ、あぶない!」
 マフマフはイッヌを抱えつつ、着陸地の風圧で盗賊をふっ飛ばした。直後、イッヌは勝手に腕からすり抜けて、どこかへにげていった。
「ぐぇへ!?」
「あんた、さっきはよくもわっちをだましてくれたねぇ」
 盗賊は、すぐさまナイフをかまえた。
 いますぐぶんなぐりたい。あいつの顔面にこぶしをめりこませたい。でも、だめだ。力をもつ者は、利用されるか、討伐されるかのどちらかだ。どのみち、この街にはいられなくなる。
 マフマフはむねをおおきくふくらませると、息をはいた。
 肺の中で圧縮された空気が、盗賊を打つ。盗賊の体がくの字にまがり、両足が地面から離れた。数メートルはなれた地面に投げ出される。
 マフマフは空中をすべるように移動すると、盗賊に馬乗りなった。
「これでもう、動けないね」
「こ、ころさないで」
「このままじっとしてもらうだけさ」
「お願いします、食べないでください!」
 う~ん、冷静に反省してもらいたいのであって、パニックになってほしいわけじゃないんだよな。
 そうだ、突拍子のないことを言えば、冷静になるかもしれない。
 マフマフは、口を耳元に近づけて、ささやいた。
「ありがとう」
「はい?」
「あんたのおかげで次の目標が決まったよ」
「は? そ、そりゃどうも」
 ヘルプミートの効力は、いつまでつづくかわからない。
 今後は<ヘルプ・ミー:救援要請>をつかったあと、どんな基準で救助対象をえらんでいるのか、かんがえるようにする。たすけた人の背景や状況、事件の前後をしらべれば、<ヘルプ・ミー:救助要請>をつかわずとも、人助けができるようになるはずだ。
 自然と口がほころんだ。が、そのようすをみてびくりと盗賊が震えた。
「……ってま、まさか、オレの息の根を止めるのが次の目標!?」
「いやそうじゃなくて――」
 うしろから複数人の足音がきこえた。
「まふまふ様いけません! いくら悪党だからといって、エチチはいけません! もっと己の体を大切になさってください! あなたのパーフェクトボディなら引く手あまたのはずです」
「はぁ!?……あっ」
 マフマフは自分が今、とんでもない体勢をしていたことに気づいた。盗賊の股間の上にまたがり、体全体で覆い被って、耳元に口を近づけ……。
「待って、違う!」
「やっぱり食う気だったんだ! やめてくれ!」
 あわてて盗賊の口をふさいだ。が、その行為がさらに、誤解を呼んだ。
「やっぱり、あのまふまふ様はヤる気だ」
「われわれが止めなければ、いろんな意味でまずい」
「まさか、そんな、あの優しいまふまふ様にこんな変態的趣味があったとは」
 マフマフはあしたの新聞の一面を想像した。『ドチャシコエロボディ竜人、冒険者パーティの前で盗賊に発情。×××未遂』
「「イヤぁぁぁぁあああああ!!」」
 マフマフと盗賊の声がハモった。

 犯罪者に味方してしまったおわびと、人々からの期待にこたえるため、マフマフは本格的に人助けにうちこんだ。
 だが、そう上手くはいかなかった。<ヘルプ・ミー>の選別は、そうたやすくまねできるものではなかったのだ。
 一日三度も人助けをすると、ボランティアが義務のようになり、つらくなってしまった。家はちらかり放題で、沐浴もろくに出来ていない。
 それだけでなく『金をもらわずにやっているのだから、あがめられて当然』『お金が払われないということは、本当は自分のしていることに価値なんかないのではないか』と、心を病むようになってしまった。
 冒険者からも苦情がきた。『マフマフは無償でこれだけやってくれた。冒険者には金を払っているのだから、最低限これくらいはやってもらわないと――』というように、依頼の水準がぐぐっと上がってしまったらしい。
「やっぱりわっちは、<ヘルプ・ミー:救助要請>なしだと、何もできないのだろうか。……こんなボロボロになるなら、ふしぎアイテムなんか、もらうんじゃなかった」
 しかし、マフマフはめげなかった。
 数週間かけて<ヘルプ・ミー:救助要請>を分析した結果、いくつか法則性がみつかった。
 ボランティアする時間は、移動をふくめて週五時間以内におさめる。子供を優先してたすける。大人をたすけるときは、冒険者ギルドにたのむまでもない人や、ギルドでは間に合わない緊急の悩みをもつ人をえらぶ。
 地道な改善をくりかえした結果、マフマフの生活はみちがえるようにかわった。
 疲労回復ポーションをがぶ飲みすることもなくなった。傲慢になり、イライラすることもなくなった。冒険者ギルドからは、誠実な対応に感謝された。例の壮年冒険者からは「あんまりにも立派すぎて、エロい目で見れなくなってしまった」とまで言われた。
 しまいには、町長に表彰されるに至った。もう人見知りのマフマフはいない。全てがうまくいっているようにみえた。
 
 セミのなき声が最高潮を迎えたころ、街に台風が直撃した。今までの台風がお遊びと思えるくらい、風が強かった。木はねっこから抜けて倒れ、馬車が地面をすべる。街を見れば、建物のいくつかがすでに倒壊していた。
 街の上空で、マフマフは途方に暮れた。竜人とはいえ、魔物ならともかく、天災に対しては無力だ。
「とはいえ、今自由に動けるのはわっちだけ。でも、どこから手をつければいい? 誰をたすければいい? わからない。こうして迷っている間にも、誰かが犠牲になっている! でも、<ヘルプ・ミー:救助要請>では、一人しか助けられない」
 悩んでいると、脳内に甲高い声が聞こえてきた。
「ピンポンパンポーン!」
「その声はミミコッテ!?」
「<ヘルプ・ミー:救助要請>の制限を解除する条件を満たしたわ。もし望むのであれば、<ヘルプ・ミー>を<トリアージ:生命選別>へ変化させることが可能よ。ただし、<トリアージ:生命選別>を発動した場合、ヘルプミートの効果はなくなっちゃうわ」
「何でもいい! やってくれ!」
 <トリアージ:生命選別>のスキルを発動すると、街におびただしい数のピンが立った。それぞれに制限時間が表示されている。最後に、空中に光の道が描かれた。どうやら、この道を行けばいいらしい。
 しかし、問題は光の道から逸れているピンもあることだ。
「これじゃあ、全員は、たすけられない!……そうかっ!<ヘルプ・ミー:救助要請>の本質は、誰をたすけるかをえらぶのではなく、一人をのぞいてほか全員を切り捨てるスキル!」
 <トリアージ:生命選別>も、できる限り多くの人を助けるという意図のスキルであることは、間違いない。しかし同時に、全員は助けられないという、冷厳なる事実を使用者につきつけるのだ。
「でも、やるしかない」
 マフマフは、逃げ遅れた人を保護しては避難所へ届ける。
「ありがとうござい――」
「たすかった、まふ――!」
「まふまふ様、あなたは命の恩じ――」
 言葉を聞き終えるまえに、マフマフは飛び立ち、次の救助へむかった。光道の導きにしたがい、全力疾走をし続ける。
 どこかで悲鳴が聞こえた。無視した。
 知っている声が助けを呼んでいた。無視した。
 子供が自分の名を呼ぶ声がした。無視した。
 壮年の冒険者の「死ぬ、まふまふ様! 助け――」という叫び声が聞こえた。無視した。
 無視した無視した無視した。光道から外れている人は、みんな無視した。
「ぜぇ……! はぁ……! 全員は助けられない。でも、あんたらのかわりに、一人でも多くを助け出す!」
 雨風と汗と鼻水と涙で、美顔をぐしゃぐしゃにしながら、マフマフは駆け抜けた。四肢は冷え切り、まっ青に染まっていた。噛みしめた歯茎から血が噴き出し、口の中がドロドロになった。飛行速度に絶えきれず、ウロコの間から血がにじんだ。しびれて四肢の感覚もなくなった。それでもマフマフは止まらなかった。
 暴風よりも早く、空を切った。
 この日、マフマフは誰よりも必死に、人命救助にいそしんだ。
 最後に光道は避難所を指し示した。体力が限界を超え、視界が白くモヤがかってきた。呼吸の息苦しさが消え、だんだんと視野が狭くなっていく。
 避難所目前で、マフマフの意識は途切れた。
 全身を何かでぐるぐる巻きにされており、身動きがとれない。
 目をあけると、たくさんの人がマフマフの顔をのぞきこんでいた。よっぽどの大人数がいるらしく、ネズミが入るすき間すらない。
 痛みをこらえて、なんとか首を動かすと、全身を包帯で巻かれているのがわかった。物資が足りていないであろう避難所で、最高の待遇だった。
「わっち――」
 言葉に詰まった。
 何人も見殺しにしてきた。
 間にあわなかった人がいた。
 彼らのことを、どう謝ればいいのだろう。どんなに誠意を尽くそうが、切り捨てた命に比べれば軽すぎる。
 マフマフは嗚咽で、言葉が続かなかった。
「素晴らしいです、まふまふ様! まさか、全員をお救いになられるとは。さすがは、まふまふ様。もうドチャシコエロボディなんて、死んでもいえませんね」
「その声は!」
 見捨てたはずの、壮年冒険者だった。
「わっち、あんたのこと……」
「わかっています。まさか、あの暗いなか、救助隊の動向を正確に把握しておられたとは」
「え?」
 実は、マフマフの活躍に感化されたベテラン冒険者たちが、逃げ遅れた人を救うべく、部隊を編成したのだという。さらに、他の街のギルドからの救援もあった。
「あなたの決死の姿を見て、多くの人が奮い立ちました。天災の恐怖に打ちのめされた冒険者たちには、勇気を。絶望に沈みきっていた避難者たちには、希望を。あなたは、もたらしてくれたのです。そして、与えてくれた勇気と希望が、奇跡を起こしたのです!」
 マフマフが救わなかった人は、一人残らず救助隊に発見されたか、自力で避難したそうだ。
「じゃっじゃあ――」
「そうです。たった今、全員の安否が確認されました」
 避難所が、一気に沸いた。家屋を失った人もたくさんいるはずなのに、みんなお互いの無事を祝いあっていた。
「まふまふ様バンザーイ! まふまふ様バンザーイ!」
 マフマフは泣いた。そして、大笑いした後、また泣いた。

 予告通り<ヘルプ・ミー:救援要請>のスキルは完全に失われた。もちろん、<トリアージ:生命選別>も発動できなくなっていた。
 しかし、何の問題もなかった。マフマフにはもう、必要なかったからだ。
 一人では、全員を助けることはできない。でも代わりに、頼れる仲間たちがいる。
 マフマフを見て、「かったるいし、どきどきするし、めんどうだけど、一日一回くらいは人助けをしてもいいかなぁ」と思う人が、想像以上にたくさんいたのだ。
 マフマフの救いの手は小さい。けれども、手からこぼれ落ちた人たちを、拾いあげてくれる仲間がいる。
「まさか、本当に願いが叶っちまうとはねぇ」
 テーブルに食器とティーセットを並べながら、マフマフはつぶやいた。
 結局、ミミコッテにお礼を言うことは、かなわなかった。知り合い全員にたずねても、「魔女服の子猫の亜人なんて見たことないし、聞いたこともない」としか返ってこなかった。それどころか、<ヘルプ・ミー:救助要請><トリアージ:生命選別>のスキルも、存在した痕跡すら消えていた。
 もしかしたら、あれは全部夢だったのかもしれない。
 そんなことをかんがえているうちに、部屋のセットが終わった。
「これで、よし! わっちにしては、なかなかの出来!」
 マフマフは綺麗になった客間をながめ、うっとりした。当然、茶菓子の在庫もバッチリ。久しぶりの来客だから、つい張り切ってしまった。
「あとはもてなすだけだね」
 客人は、台風の直撃で、マフマフがショックを受けてないか不安になったらしい。心配してくれるなんて、ありがたいものだ。家庭菜園はめちゃくちゃになったものの、マフマフの心は幸い穏やかだった。ある一点を除いて。
 家の外に出て、マフマフは両腕を構える。もう一度、おもてなしの内容を復習する。相手があいさつしてきたら――ブレスしてパンチ!
「さあ来い、エイル! ドチャシコエロボディの力を、思い知らせてやるッ!」
 中天にこぶしを突き上げ、マフマフはさけぶのであった。


「良質な幸福をありがとうございました!」
 ミミコッテは、物影からマフマフの様子を眺めつつ、小瓶を取り出した。「ヘルプミート:マフマフ」と書かれたラベルの貼られている。内側で、金色の液体が嬉しそうにゆれていた。
 マフマフからあふれだした幸運のエネルギーを、ふしぎ魔法具で遠隔回収したものだ。
「ふっふっふ~。これを使って、次はどんな魔法具を作ろうかしら~。やっぱり、パワーアップ系? それとも欠点克服系? どうしよっかなぁ~♪」
 おおげさにスキップしながら、ミミコッテは去っていった。
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