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7、取引前夜
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夕食後、後片付けを手伝いながら、エリと麻美は佳代さんと話をしていた。
「佳代さんは何年位ここで働いていらっしゃるのですか?」とエリが聞いてみた。
「美久様が小さい頃から通いで来ておりますので、もう14~15年でしょうか」
とお皿を拭きながら佳代が答える。
「美久が小さい頃に美久のママは亡くなったと聞いてるけど、佳代さんは美久のママを知ってる?」と今度は麻美が聞いてみた。
「私は存じあげないのですよ。元々病弱なお嬢様で、出産後にご実家へ戻られたと聞いています。お母様は居ない、お父様は仕事詰めでおさびしいでしょうに、美久様はいつも笑顔のお優しい方です。
なぜこんなことに...」と佳代はエプロンの裾を握りしめ泣きだしてしまった。
「佳代さん...」エリも麻美も一緒に泣きたいくらいである。三人は色々語り、しばらくして佳代が帰って行った。
「明日はどうなるんだろう。美久は無事返して貰えるのかなぁ」と麻美がポツリと言った。二人の不安をよそに時間は過ぎ夜が更けていった。
「佳代さんは何年位ここで働いていらっしゃるのですか?」とエリが聞いてみた。
「美久様が小さい頃から通いで来ておりますので、もう14~15年でしょうか」
とお皿を拭きながら佳代が答える。
「美久が小さい頃に美久のママは亡くなったと聞いてるけど、佳代さんは美久のママを知ってる?」と今度は麻美が聞いてみた。
「私は存じあげないのですよ。元々病弱なお嬢様で、出産後にご実家へ戻られたと聞いています。お母様は居ない、お父様は仕事詰めでおさびしいでしょうに、美久様はいつも笑顔のお優しい方です。
なぜこんなことに...」と佳代はエプロンの裾を握りしめ泣きだしてしまった。
「佳代さん...」エリも麻美も一緒に泣きたいくらいである。三人は色々語り、しばらくして佳代が帰って行った。
「明日はどうなるんだろう。美久は無事返して貰えるのかなぁ」と麻美がポツリと言った。二人の不安をよそに時間は過ぎ夜が更けていった。
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