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15、故郷にて
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駅に着くと祖父、田倉正治が待合室で一人座って居た。
「おじいちゃん!」
エリが駆け寄る。
「おじいちゃん、お母さんはどうしてるの?おばあちゃんは電話の向こうでずっと泣いているし」
「今からお母さんの所へ行くから、乗りなさい」
正治は運転席に乗り込みながらそれだけ言った。車を運転中、正治は一言も話さなかった。正治の表情からエリは何も質問出来ずに黙っていた。しばらくして、車が停止した。そこは和歌山県警だった。
警察?と思いながらも正治が歩いて行く後ろをエリは続いた。廊下に面した一つの扉の前で正治は立ち止まり扉を開いた。霊安室の扉であった。
遺体の横で泣いている女性が顔をあげた。祖母の田倉智子だった。遺体の顔にかかった布をめくるとそこにはエリの母、田倉貴子の顔があった。
「お母さん...」
正治がようやく口を開いた。
「今朝も貴子は車で出掛けていたんだよ。昼過ぎに和歌山県警から連絡があってな。和歌山港から車ごと引き上げられたそうだ」
その途端、また智子が声をたてて泣き伏した。
エリはそれ以上の事情がわからないまま、祖母に寄り添って立っていたのであった。
「おじいちゃん!」
エリが駆け寄る。
「おじいちゃん、お母さんはどうしてるの?おばあちゃんは電話の向こうでずっと泣いているし」
「今からお母さんの所へ行くから、乗りなさい」
正治は運転席に乗り込みながらそれだけ言った。車を運転中、正治は一言も話さなかった。正治の表情からエリは何も質問出来ずに黙っていた。しばらくして、車が停止した。そこは和歌山県警だった。
警察?と思いながらも正治が歩いて行く後ろをエリは続いた。廊下に面した一つの扉の前で正治は立ち止まり扉を開いた。霊安室の扉であった。
遺体の横で泣いている女性が顔をあげた。祖母の田倉智子だった。遺体の顔にかかった布をめくるとそこにはエリの母、田倉貴子の顔があった。
「お母さん...」
正治がようやく口を開いた。
「今朝も貴子は車で出掛けていたんだよ。昼過ぎに和歌山県警から連絡があってな。和歌山港から車ごと引き上げられたそうだ」
その途端、また智子が声をたてて泣き伏した。
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