名医の回復魔術

ogirito

文字の大きさ
5 / 7
第一章

村の異端児

しおりを挟む
今回はエロ?グロ?まあ、過激な表現が含まれます。
また、いつも以上に雑になってしまったので、改稿する可能性高めです。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

あれなら数ヶ月が経った。
村は王都や他の街とはかなり疎遠であったため、まったく別の文化や風習があった。

「母様、なぜ村の方々は僕たちのことを受け入れたのでしょうか」

「……きっとお優しい方々なのですよ。自然に囲まれて生活なさっているので」

納得がいったのは、後に母が献上品を村長に渡したおかげだと執事から教わったときであった。
王都でぬくぬく育った僕にとって、その村は尋常ではなかった。
まず第一に、過度の男尊女卑の風習があった。
母は村で執拗なイジメを男女ともに受け(母は美形だったので、男からはセクハラを、女からは日々の仕打ちの八つ当たりを)、ついぞ耐えきれなくなり数ヶ月後には自殺した。きっかけは集団による犯罪であった。僕の目前で母は大勢の男に犯され、僕は村の男たちに対して尋常ならざる復讐心が芽生えた。母は死ぬ前、執事に僕の一切の面倒を見るよう頼んでいたようだが、執事も主を失った悲しみに押し潰され、後を追った。
ゆえに僕一人残されたわけだが、復讐以前に力のない僕はボコボコにされ、どうしようもなく、村に従うしかなかった。



この村では老若男女関係なく、狩りをして一日に獲物を最低一匹は捕らえてこなければならなかった。
5歳から狩りは始まり、怪我はこの村では日常茶飯事であった。
しかし幸運にも僕には回復魔法があり、初級しか扱えないにしても大きな傷を受けずに済んだ。
この村で過ごして数ヶ月、僕は着々と復讐の機会を伺う日々が続いた。

この村では以下の掟がある。
(1)男尊女卑
(2)決闘制度
(3)絶食
(4)捕獲制限
(5)魔物の使役 

(1)の男尊女卑は説明した通りだろう。この村では女も狩りをするにも関わらず、女は下等生物であるといった風な思想が根付いている。

(2)の決闘制は、男子同士のいざこざの際に用いられる制度だ。ただしこの決闘も例にもれず尋常ではない。負けた者が余生を勝者に隷属して過ごさねばならないのだ。
 
(3)この村では年に一度、絶食し動かずにとじ込もってなければならない月があるのだ。丸々一ヶ月の絶食なのだから、慣れた民族でなければ死に至る。つまり、この月が訪れれば僕は死ぬか村を出るかせねばならないだろう。

(4)この村は魔物や動物の命を敬っているので、狩りをしても捕獲するのは一匹のみなのだ。それを皆で分け合うのだから、かなり苦しい生活になる。

(5)魔物の使役は、この村ではパートナーとして魔物を一匹使役しなければならないのだ。もちろん使役魔法などは使わない。

以上のルールの他にも色々あるが、まあこんなものだろう。
村の掟は絶対であり、破った者には死刑が課せられる。

そして最後にひとつ、最も重要な掟がある。


それは__(6)__。




(6)『この村から出てはいけない』
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

転生者と忘れられた約束

悠十
恋愛
 シュゼットは前世の記憶を持って生まれた転生者である。  シュゼットは前世の最後の瞬間に、幼馴染の少年と約束した。 「もし来世があるのなら、お嫁さんにしてね……」  そして、その記憶を持ってシュゼットは転生した。  しかし、約束した筈の少年には、既に恋人が居て……。

【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました

ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。

断罪後のモブ令息、誰にも気づかれずに出奔する

まる
ファンタジー
断罪後のモブ令息が誰にも気づかれないよう出奔して幸せを探す話

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して二年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。 【ご報告】 2月28日より、第五章の連載を再開いたします。毎週金・土・日の20時に更新予定です。 また、誤字脱字の修正および一部表現の見直しを行いました。ただし、記載内容の趣旨に大きな変更はございません。 引き続きよろしくお願いいたします。

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

処理中です...