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第六話 最高ランククエスト その1「冒険者ギルド」
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“冒険者ギルド、それは世のため人のために尽くす冒険者達が集いし場所。
勇気ある者、力ある者、知恵のある者達はその能力を役立てようと、今日もクエストをこなしていく。
さあ君も冒険者として、クエストにチャレンジだ!“
上の文章は、お仕事案内所“冒険者ギルド“の看板に書いてある宣伝文句である。なお、わざわざ立ち止まって見る人間は皆無である。
さて、デンバー地方のとある街の冒険者ギルドでは、あるパーティが高難易度クエストを探していた。
「なあ、そろそろ俺たちのパーティも上位ランカーになってきたんじゃないか?
だからさ、今回はめちゃくちゃ難しいクエストに挑みたいわけよ」
冒険者ギルドの受付係の女性にそう詰め寄っているのは、“ザイモンズパーティ”のリーダーである、勇者ザイモンだ。
「高難易度クエストとなりますと、ドラゴン退治とかがございますが、そちらになさいますか?」
受付係の女性は笑顔で応対する。
「いや、ドラゴン退治はこの前したばかりで新鮮味がなくってさ」
「では、噴火山の鉱石採掘はどうでしょうか」
「採掘なんて勇者の仕事じゃない」
「ダンジョン調査は?」
「あんなの、ただの遺跡発掘だろ」
「辻斬り事件の解決」
「それはお国の仕事」
「借金返済のために政略結婚したけど、嫁ぎ先も財政破綻して、姑から疫病神と罵られ続けた上に、夫が侍女と不倫していることに気づいてしまった某国のお姫様の心のケア」
「めっちゃ難しそうだけども!!!」
勇者ザイモンは受付のカウンターを強く叩いた。
「あるんだろ! 封印されているという真の最高ランクのクエストがさ! それに挑みたいんだ!」
受付係は静かに、戸棚から複数枚に渡る誓約書を重たい箱から取り出した。
「とても危険なクエストですよ? 本当によろしいんですね」
「ああ。危険な程燃えるぜ」
勇者ザイモンは誓約書全てにサインする。
「では、”ムテ騎士団討伐クエスト”、承りました」
勇気ある者、力ある者、知恵のある者達はその能力を役立てようと、今日もクエストをこなしていく。
さあ君も冒険者として、クエストにチャレンジだ!“
上の文章は、お仕事案内所“冒険者ギルド“の看板に書いてある宣伝文句である。なお、わざわざ立ち止まって見る人間は皆無である。
さて、デンバー地方のとある街の冒険者ギルドでは、あるパーティが高難易度クエストを探していた。
「なあ、そろそろ俺たちのパーティも上位ランカーになってきたんじゃないか?
だからさ、今回はめちゃくちゃ難しいクエストに挑みたいわけよ」
冒険者ギルドの受付係の女性にそう詰め寄っているのは、“ザイモンズパーティ”のリーダーである、勇者ザイモンだ。
「高難易度クエストとなりますと、ドラゴン退治とかがございますが、そちらになさいますか?」
受付係の女性は笑顔で応対する。
「いや、ドラゴン退治はこの前したばかりで新鮮味がなくってさ」
「では、噴火山の鉱石採掘はどうでしょうか」
「採掘なんて勇者の仕事じゃない」
「ダンジョン調査は?」
「あんなの、ただの遺跡発掘だろ」
「辻斬り事件の解決」
「それはお国の仕事」
「借金返済のために政略結婚したけど、嫁ぎ先も財政破綻して、姑から疫病神と罵られ続けた上に、夫が侍女と不倫していることに気づいてしまった某国のお姫様の心のケア」
「めっちゃ難しそうだけども!!!」
勇者ザイモンは受付のカウンターを強く叩いた。
「あるんだろ! 封印されているという真の最高ランクのクエストがさ! それに挑みたいんだ!」
受付係は静かに、戸棚から複数枚に渡る誓約書を重たい箱から取り出した。
「とても危険なクエストですよ? 本当によろしいんですね」
「ああ。危険な程燃えるぜ」
勇者ザイモンは誓約書全てにサインする。
「では、”ムテ騎士団討伐クエスト”、承りました」
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