初恋なんて叶わない!と、思っていたのに・・・!?

白咲 澪桜

文字の大きさ
9 / 15

陛下からの許可

しおりを挟む
「それじゃあ教えてくれる?さっきほど貴方たちが話していた内容について。」

シエリルは、カイルが認めたので洗いざらい話してもらうように促した。
しかし、この件に関してカイルにシエリルに話すかどうかの決定権はない為、シエリルの兄であるライネルか皇帝陛下に聞かなくてはならなかった。

「しかしですね、リル。このことに関して俺があなたに話していいかを決めることはできないんだ。」
「どうして?私には教えてはならないと、お父様 陛下が言っての?」
「あの、それは、えーと、...ハイ。」
「そう。分かったわ、今この場でお父様に許可がもらえればいいのね?」
「まぁ、そうですね。陛下が許し際すればいいですよ。」

カイルに陛下の許可があればいいということ確認したシエリルは魔法を使った。

映し鏡ミロード

シエリルが使った魔法は、遠くにいる人物と映像での通話又は記憶の中にある特定の物を映像として見せる時などに使うことのできる魔法である。しかし、この魔法は魔力によって反映され、映し出せるものが限られるため、多くの場合は中級魔術師以上が使う魔法である。勿論、シエリルは上級魔術師であり、その中でも特に強い魔術師であるので何の問題もない。その魔法をカイルやガブリエルにも見えるように机に映し出した。

『ん?おぉ!これはシェリーじゃないか!こないだの謁見ぶりだね~』

これは誰だ!と、カイルとガブリエルは一瞬感じたものの、そういえばこの王様リルたちに双子には甘かったということ思い出し、気に留めることはなかった。もちろんシエリルは父がこうであることはいつものことなので気にしてなどいなかった。

「そうですね、お父様。」
『それで今回はどんな用事があってこれをつかったんだい?まさかカイルとガブリエルのどちらかと結婚、なんてことの報告ではないよね?』

国王がそういったとたん、カイルとガブリエルは寒気を感じ、部屋の温度が2~3度ほど下がった。

「それならば、直接お父様に伝えにいきますよ。わざわざ面倒なこの魔法を使わずに、ね。」
『それもそうだね。じゃあ、どんな用件なの?』
「カイルやガブリエルたちが持っている情報に関しての情報提供です。もしも許してくださらなのであれば、お父様なんて嫌いです。」
『えぇーそんなこといわなでよ、シェリー。』
「じゃあ情報、見してくれる?」
『そ、それはちょっと...』
「お父様なんて嫌い。」
『えぇ~そんなぁ』

国政に関して冷静かつ迅速に対応してきている王が、実の娘にここまで翻弄されていると家臣として仕えているカイル達2人は、なんとも新鮮だっだ。

『はぁ仕方ないね。シェリーに嫌われるのはさすがに嫌だからね。許可するよ。』
「ありがとう、お父様。大好きよ。」
『ははは、私もだよ。』 

なんだかんだ言いつつも、″シエリルに甘いな“と感じたカイルとガブリエル。

『でもシェリー、あまり無茶をしてはいけなよ。お父様とお母様は君が昔のようにいきなり倒れたりしてしまわないか心配だよ。』
「大丈夫よ。カイルやリエルもついているし、倒れそうになる前に2人やミリアーノに留められると思うから。」
『そうだね、三人がついていてくれたら安心かな。カイル、ガブリエル、シェリーのこと頼んだよ。』
「「承知しております、陛下」」
『うん、頼んだよ。じゃあ、またねシェリー。』
「はい」

別れの挨拶を済ませ、シエリルは映像を切った。

「これでお父様からの許可が出たよ?話してくれるよね?」
「はぁ、陛下がこれほどまでにリルに甘いとは思っていなかったな。」
「そうだな。」

凛々しく、厳しくある皇帝が大事な情報をそう簡単に許可を出さないだろうと高を括っていた二人は拍子抜けしてしまっていた。逆に言えばそれほどまでにシエリルを信用している証ともいえる。

「はぁ、分かった。陛下の許可の得たから、いいよ。そこに座って?話すから」



しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】離縁ですか…では、私が出掛けている間に出ていって下さいね♪

山葵
恋愛
突然、カイルから離縁して欲しいと言われ、戸惑いながらも理由を聞いた。 「俺は真実の愛に目覚めたのだ。マリアこそ俺の運命の相手!」 そうですか…。 私は離婚届にサインをする。 私は、直ぐに役所に届ける様に使用人に渡した。 使用人が出掛けるのを確認してから 「私とアスベスが旅行に行っている間に荷物を纏めて出ていって下さいね♪」

結婚したけど夫の不倫が発覚して兄に相談した。相手は親友で2児の母に慰謝料を請求した。

佐藤 美奈
恋愛
伯爵令嬢のアメリアは幼馴染のジェームズと結婚して公爵夫人になった。 結婚して半年が経過したよく晴れたある日、アメリアはジェームズとのすれ違いの生活に悩んでいた。そんな時、机の脇に置き忘れたような手紙を発見して中身を確かめた。 アメリアは手紙を読んで衝撃を受けた。夫のジェームズは不倫をしていた。しかも相手はアメリアの親しい友人のエリー。彼女は既婚者で2児の母でもある。ジェームズの不倫相手は他にもいました。 アメリアは信頼する兄のニコラスの元を訪ね相談して意見を求めた。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

君への気持ちが冷めたと夫から言われたので家出をしたら、知らぬ間に懸賞金が掛けられていました

結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【え? これってまさか私のこと?】 ソフィア・ヴァイロンは貧しい子爵家の令嬢だった。町の小さな雑貨店で働き、常連の男性客に密かに恋心を抱いていたある日のこと。父親から借金返済の為に結婚話を持ち掛けられる。断ることが出来ず、諦めて見合いをしようとした矢先、別の相手から結婚を申し込まれた。その相手こそ彼女が密かに思いを寄せていた青年だった。そこでソフィアは喜んで受け入れたのだが、望んでいたような結婚生活では無かった。そんなある日、「君への気持ちが冷めたと」と夫から告げられる。ショックを受けたソフィアは家出をして行方をくらませたのだが、夫から懸賞金を掛けられていたことを知る―― ※他サイトでも投稿中

【完結】私より優先している相手が仮病だと、いい加減に気がついたらどうですか?〜病弱を訴えている婚約者の義妹は超が付くほど健康ですよ〜

よどら文鳥
恋愛
 ジュリエル=ディラウは、生まれながらに婚約者が決まっていた。  ハーベスト=ドルチャと正式に結婚する前に、一度彼の実家で同居をすることも決まっている。  同居生活が始まり、最初は順調かとジュリエルは思っていたが、ハーベストの義理の妹、シャロン=ドルチャは病弱だった。  ドルチャ家の人間はシャロンのことを溺愛しているため、折角のデートも病気を理由に断られてしまう。それが例え僅かな微熱でもだ。  あることがキッカケでシャロンの病気は実は仮病だとわかり、ジュリエルは真実を訴えようとする。  だが、シャロンを溺愛しているドルチャ家の人間は聞く耳持たず、更にジュリエルを苦しめるようになってしまった。  ハーベストは、ジュリエルが意図的に苦しめられていることを知らなかった。

【完結】シュゼットのはなし

ここ
恋愛
子猫(獣人)のシュゼットは王子を守るため、かわりに竜の呪いを受けた。 顔に大きな傷ができてしまう。 当然責任をとって妃のひとりになるはずだったのだが‥。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

側妃契約は満了しました。

夢草 蝶
恋愛
 婚約者である王太子から、別の女性を正妃にするから、側妃となって自分達の仕事をしろ。  そのような申し出を受け入れてから、五年の時が経ちました。

処理中です...