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隣国3
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本題は今回行く隣国についての話だったのだが、話の折々にシエリルが隠していたことをついポロっと話してしまい、それをカイルやガブリエルが追及していく為、話がなかなか進んでいない。この速さで話していていたら話し終わる前に日が暮れていしまう。そう感じたシエリルはカイル達に話を進めるように促した。
「ねぇ、早く続きを話してよ。あんまり話が進んでないわ。こんなことじゃあ先に日が暮れてしまうわ。」
「そうだな。続きを話そう。えーっとどこまで話したっけ?」
「王のカールシオ様と王妃のサーラ様と側妃のアイラ様の関係性まで話したわよ。」
「側妃のアイラ様がジェラ―リストを殺そうと刺客を差し向けてきたところまで話したんだったよな?」
シエリルの話に驚き過ぎてさっきまで話していた内容が一瞬分からなくなっていたカイルはシエリルたちに確認してから話を再開した。
「えぇ。」
「そのアイラ様が差し向けたとされるその刺客は、アイラ様本人が差し向けてきたわけではなく、側妃側を支援する貴族たちが勝手にやった行動だったんだ。」
「じゃあ、アイラ様自身はジェラ―リストを殺そうとはおもっていなかったってこと?」
「いや、確信があるわけじゃないが多少は思ってたりしてたんじゃないかな。」
「え、そうなの?リエル」
「まぁどちらかというと″サーラ様を″かな」
「それはつまり、夫であるカールシオ様から愛されているサーラ様を恨み、その二人の間の子供たちを多少なりとも恨んでいてもおかしくはないということかしら?」
頭の回転の早いシエリルはガブリエルが言った意味を理解し、尚且つガブリエルが言いたいことを的確に言った。そして、ガブリエルはシエリルの言葉に頷き、話を続けた。
「そうゆうこと。自分が王から大切にしてもらっていないわけではないが、それは王がサーラ様に向けている愛のようなものではない、と思ったのだろうね。今までもあったみたいだよ。ジェラ―リストだけでなく、クリスティーナ様やヴィクトール様達にも似たように毒殺しようとしたり、事故に見せかけて殺そうとしたりしていたみたい。まぁ護衛には王家直轄の近衛騎士の者がつくだろうし、毒味するものが必ず毒味したものを食べたりするから今のところ、今の王族で死んだ人はいないようだよ。」
「それでそのことと今回の件は何か関係があるの?あんまり関係ないんじゃないの?」
「それがあるんだな。まだ幼いジェラ―リストがこの国にいるとき、彼の本国では彼を殺す計画が側妃派によって実行されつつあった。その計画は彼がこの国、フェイール皇国にいる間に抹殺してしまう計画だったようだが、それはいつも近くにいたリルによってことごとく失敗してしまったようだがな。」
「うっ...。」
当時、幼かったシエリルにとってその刺客たちがどのような者なのか分かるはずもなかった。彼女にとって送り込まれてきた刺客など彼女自身の力に及ぶほどの力ではなかったのだ。
「...その件に関しては、ほんとにごめんなさい。」
「まぁ、リルが反省しているようだしいいけどね。」
「で、話を戻すが、こっちで計画が実行されているとき、ラミリアスでは前々から通称 朔夜と呼ばれる特別魔法騎士団の者による捜査をさせていたんだ。そしてちょうどジェラ―リストが帰る一週間前に刺客を差し向けていた貴族たちが捕まったんだ。そのことは当時から親密にあり、王家を支えてきたライルミナ家の当主である俺の父、ハイラルとガブリエルの父親であるシュナイゼル様とこの国の王でカールシオ王と親交の深かったリオネル皇帝陛下のみ。それで急遽ジェラ―リストの帰国が決まったらしい。ここら辺は父さんに教えてもらったことなんだがな。」
ここまで話し終えるとカイルは、一息ついて話を続けた。
「ふぅ、此処までは余談だ。ここからが本題になる。この時に捕まったのは、今アイル様を支援している貴族の父親や祖父にあたる人物なんだ。同じ血筋だからっと言って同じ行動をとるとは限らないが、もしかするとまたジェラ―リストが狙われる可能性があるかもしれない。そして、」
「そして当時その邪魔をした私を腹いせに消す可能性があるかも知れないと。」
「あぁ、そうゆう事だ。まぁリルの周辺は俺やリエルが護衛するから心配しなくていい。」
カイルは、シエリルを納得させるような安心させるような風に言った。だが、シエリルは自身の力が強いことは知ってるいる為、自分の身くらい守れるのになぜ護衛がつくのか不思議で仕方なかった。
「そうなの?でも私自分で言うのはなんだけど強いよ?」
「うん、リルは強いけど見た目強そうには見えないからね。いざって時にもしかしたらリルの力が必要になるかもしれないからその時のためにとっておいて。ね?」
「...はーい。」
シエリルは、ガブリエルに“強そうに見えない ”と言われイラッとしたが、カブリエルたちが言っていることは間違っていない為、今回はカイル達に従うことにした。
今回の旅で護衛を務めるのはカイルとガブリエルだが、この二人よりもシエリルの力のほうが強いことはここにいる三人とも理解はしている。理解はしているのだが、彼女のことを信頼して溺愛している彼女の父で皇帝のリオネルが心配するほど彼女は無茶をする性格なのだ。なので、”護衛″というよりも“無茶をしないように監視する“ために二人がいるような感じになってしまうだろう。
「ねぇ、早く続きを話してよ。あんまり話が進んでないわ。こんなことじゃあ先に日が暮れてしまうわ。」
「そうだな。続きを話そう。えーっとどこまで話したっけ?」
「王のカールシオ様と王妃のサーラ様と側妃のアイラ様の関係性まで話したわよ。」
「側妃のアイラ様がジェラ―リストを殺そうと刺客を差し向けてきたところまで話したんだったよな?」
シエリルの話に驚き過ぎてさっきまで話していた内容が一瞬分からなくなっていたカイルはシエリルたちに確認してから話を再開した。
「えぇ。」
「そのアイラ様が差し向けたとされるその刺客は、アイラ様本人が差し向けてきたわけではなく、側妃側を支援する貴族たちが勝手にやった行動だったんだ。」
「じゃあ、アイラ様自身はジェラ―リストを殺そうとはおもっていなかったってこと?」
「いや、確信があるわけじゃないが多少は思ってたりしてたんじゃないかな。」
「え、そうなの?リエル」
「まぁどちらかというと″サーラ様を″かな」
「それはつまり、夫であるカールシオ様から愛されているサーラ様を恨み、その二人の間の子供たちを多少なりとも恨んでいてもおかしくはないということかしら?」
頭の回転の早いシエリルはガブリエルが言った意味を理解し、尚且つガブリエルが言いたいことを的確に言った。そして、ガブリエルはシエリルの言葉に頷き、話を続けた。
「そうゆうこと。自分が王から大切にしてもらっていないわけではないが、それは王がサーラ様に向けている愛のようなものではない、と思ったのだろうね。今までもあったみたいだよ。ジェラ―リストだけでなく、クリスティーナ様やヴィクトール様達にも似たように毒殺しようとしたり、事故に見せかけて殺そうとしたりしていたみたい。まぁ護衛には王家直轄の近衛騎士の者がつくだろうし、毒味するものが必ず毒味したものを食べたりするから今のところ、今の王族で死んだ人はいないようだよ。」
「それでそのことと今回の件は何か関係があるの?あんまり関係ないんじゃないの?」
「それがあるんだな。まだ幼いジェラ―リストがこの国にいるとき、彼の本国では彼を殺す計画が側妃派によって実行されつつあった。その計画は彼がこの国、フェイール皇国にいる間に抹殺してしまう計画だったようだが、それはいつも近くにいたリルによってことごとく失敗してしまったようだがな。」
「うっ...。」
当時、幼かったシエリルにとってその刺客たちがどのような者なのか分かるはずもなかった。彼女にとって送り込まれてきた刺客など彼女自身の力に及ぶほどの力ではなかったのだ。
「...その件に関しては、ほんとにごめんなさい。」
「まぁ、リルが反省しているようだしいいけどね。」
「で、話を戻すが、こっちで計画が実行されているとき、ラミリアスでは前々から通称 朔夜と呼ばれる特別魔法騎士団の者による捜査をさせていたんだ。そしてちょうどジェラ―リストが帰る一週間前に刺客を差し向けていた貴族たちが捕まったんだ。そのことは当時から親密にあり、王家を支えてきたライルミナ家の当主である俺の父、ハイラルとガブリエルの父親であるシュナイゼル様とこの国の王でカールシオ王と親交の深かったリオネル皇帝陛下のみ。それで急遽ジェラ―リストの帰国が決まったらしい。ここら辺は父さんに教えてもらったことなんだがな。」
ここまで話し終えるとカイルは、一息ついて話を続けた。
「ふぅ、此処までは余談だ。ここからが本題になる。この時に捕まったのは、今アイル様を支援している貴族の父親や祖父にあたる人物なんだ。同じ血筋だからっと言って同じ行動をとるとは限らないが、もしかするとまたジェラ―リストが狙われる可能性があるかもしれない。そして、」
「そして当時その邪魔をした私を腹いせに消す可能性があるかも知れないと。」
「あぁ、そうゆう事だ。まぁリルの周辺は俺やリエルが護衛するから心配しなくていい。」
カイルは、シエリルを納得させるような安心させるような風に言った。だが、シエリルは自身の力が強いことは知ってるいる為、自分の身くらい守れるのになぜ護衛がつくのか不思議で仕方なかった。
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「うん、リルは強いけど見た目強そうには見えないからね。いざって時にもしかしたらリルの力が必要になるかもしれないからその時のためにとっておいて。ね?」
「...はーい。」
シエリルは、ガブリエルに“強そうに見えない ”と言われイラッとしたが、カブリエルたちが言っていることは間違っていない為、今回はカイル達に従うことにした。
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