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隣国2
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シエリルから話を聞いた二人は、大きく溜息を吐いた。
「で、それは陛下やライ兄たちには話したんだよな?」
「...えへへっ」
「“えへへっ”じゃない!」
「...ご、ごめんなさい。」
シエリルは絶賛カイルによるお小言を言われまくっている。もちろんガブリエルも言っているのだが、カイルのほうが多い。なんだか悪いことをした子供とそれを叱る親のような絵面である。
「結局誰にも伝えてないんだな?」
「...ハイ」
「全く、なぜそれを言わなかったんだい?俺でもカイルにでも伝えればよかっただろ。
「リエルは兄様たちと一緒に行動していたからなかなか会えなかったし、カイルはお父様であるキリアス様について回ってたり騎士に混じって剣術やらなんやらを学んでいて邪魔をするのはどうなのかと思って話しかけれなかったのよ。それにそのころはまだ人見知りもあって侍女や従僕とかに話しかけれなかったし...」
ジェラーリストと出会うまでシエリルは家族とカイル、ガブリエル以外には懐くこともなかったため、侍女などに話しかけることもできなかったのだ。
「そんな俺の邪魔をしたくないからって黙っているいただなんんて...。これからはきちんと話してください。今回はそれに気が付かなった俺や近衛騎士たちの失態です。陛下にも報告はさせていただきます。」
「はーい。」
「因みにあなたがそばにいないときに狙ってきたのか?それともいてもいなくても関係なしに?あなたが一人でいるときに狙われたりしてないですよね?」
もしこれでシエリルが一人でいるときにシエリルを標的<ターゲット>として狙ってきたのらば、その者が死んでいようが、死んでいなかろうが調べなければならない。この国には側妃はいないため、他国からの暗殺者かもしくは王族に恨みを持っている者の仕業ということになる。この国の王族に手を出すような馬鹿はこの国に存在しないため他国からの者だというのが普通だ。
「う~ん、そういえば私がいてもいなくて狙ってきていたわね。私が一人でいるときに狙ってきたときあったけど、軽く追い返したらそれ以降は狙ってこなくかったわよ?弱かったし」
「軽くってどれくらい?」
「泡<シャボン>に閉じ込めてそよ風<フール>で適当に飛ばしといた。」
「結構手加減したんだね。」
「まあ幼かったからそれくらいの事しかしちゃダメって言われてたのもあるけどね。」
シャボンとは、泡の玉を利用する水魔法の一つで洗濯などで使われている。フールは風魔法の一つで服を乾かしたりするのに使われたりする。どちらの魔法も家事で使われている。
魔法は自身が持つ魔力の量に比例するので、シエリルがやったことを説明すると『人が入れるくらいの泡の玉を作りその人を入れて、そよ風を作ってと遠くに飛ばした』ということだ。
幼いころでそれを作れる魔力量を持っていたシエリルの今の魔力量は倍以上になっている。
「その狙ってきた一人だけだっだったか?」
「どうだったかな?2・3人は居たと思うけど正確な人数は覚えてないな~」
「本当に?」
「ほ、本当だよ。」
「素直に言ってしまったほうが、ねぇ?リル」
シエリルがとぼけている場合は、大抵はっきりと覚えている場合が多いことを幼いころから一緒にいたカイル達は、知っていた。
「うぅ~、...5人です。」
「素直でよろしい。」
ガブリエルに諭されたシエリルは危機感を感じたのか素直に言った。カイルやガブリエルはシエリルが素直に言ったので、驚いたが素直に言ったのでシエリルの頭をなでていた。
「ちょ、ちょっと何で頭なでているの?」
「シエリルが素直に言ったからな。ご褒美。」
「そうそう。シエリルがいい子だからご褒美ご褒美。」
ご、”ご褒美”ってそんな無邪気な笑顔を向けながら言われると恥ずかしいじゃない...。
幼いころは撫でられることがあったから慣れていたけど、今となってはほとんどないため、シエリルは顔を赤くして俯いた。
...かわいい。なんでリルの頭をなでているだけなのに、こんなにドキドキしているんだ。
自分の気持ちに気づいていない二人は、今の気持ちにと惑っていた。
「わ、私の頭なでていないで話の続き話して。...ねぇ、聞いてる?」
「え?何」
「話の続き?あぁそういえば途中だったね」
固まっていた二人を不思議に思ったシエリルだったが、自分のことでいっぱいいっぱいでそれどころではなかった。
「で、それは陛下やライ兄たちには話したんだよな?」
「...えへへっ」
「“えへへっ”じゃない!」
「...ご、ごめんなさい。」
シエリルは絶賛カイルによるお小言を言われまくっている。もちろんガブリエルも言っているのだが、カイルのほうが多い。なんだか悪いことをした子供とそれを叱る親のような絵面である。
「結局誰にも伝えてないんだな?」
「...ハイ」
「全く、なぜそれを言わなかったんだい?俺でもカイルにでも伝えればよかっただろ。
「リエルは兄様たちと一緒に行動していたからなかなか会えなかったし、カイルはお父様であるキリアス様について回ってたり騎士に混じって剣術やらなんやらを学んでいて邪魔をするのはどうなのかと思って話しかけれなかったのよ。それにそのころはまだ人見知りもあって侍女や従僕とかに話しかけれなかったし...」
ジェラーリストと出会うまでシエリルは家族とカイル、ガブリエル以外には懐くこともなかったため、侍女などに話しかけることもできなかったのだ。
「そんな俺の邪魔をしたくないからって黙っているいただなんんて...。これからはきちんと話してください。今回はそれに気が付かなった俺や近衛騎士たちの失態です。陛下にも報告はさせていただきます。」
「はーい。」
「因みにあなたがそばにいないときに狙ってきたのか?それともいてもいなくても関係なしに?あなたが一人でいるときに狙われたりしてないですよね?」
もしこれでシエリルが一人でいるときにシエリルを標的<ターゲット>として狙ってきたのらば、その者が死んでいようが、死んでいなかろうが調べなければならない。この国には側妃はいないため、他国からの暗殺者かもしくは王族に恨みを持っている者の仕業ということになる。この国の王族に手を出すような馬鹿はこの国に存在しないため他国からの者だというのが普通だ。
「う~ん、そういえば私がいてもいなくて狙ってきていたわね。私が一人でいるときに狙ってきたときあったけど、軽く追い返したらそれ以降は狙ってこなくかったわよ?弱かったし」
「軽くってどれくらい?」
「泡<シャボン>に閉じ込めてそよ風<フール>で適当に飛ばしといた。」
「結構手加減したんだね。」
「まあ幼かったからそれくらいの事しかしちゃダメって言われてたのもあるけどね。」
シャボンとは、泡の玉を利用する水魔法の一つで洗濯などで使われている。フールは風魔法の一つで服を乾かしたりするのに使われたりする。どちらの魔法も家事で使われている。
魔法は自身が持つ魔力の量に比例するので、シエリルがやったことを説明すると『人が入れるくらいの泡の玉を作りその人を入れて、そよ風を作ってと遠くに飛ばした』ということだ。
幼いころでそれを作れる魔力量を持っていたシエリルの今の魔力量は倍以上になっている。
「その狙ってきた一人だけだっだったか?」
「どうだったかな?2・3人は居たと思うけど正確な人数は覚えてないな~」
「本当に?」
「ほ、本当だよ。」
「素直に言ってしまったほうが、ねぇ?リル」
シエリルがとぼけている場合は、大抵はっきりと覚えている場合が多いことを幼いころから一緒にいたカイル達は、知っていた。
「うぅ~、...5人です。」
「素直でよろしい。」
ガブリエルに諭されたシエリルは危機感を感じたのか素直に言った。カイルやガブリエルはシエリルが素直に言ったので、驚いたが素直に言ったのでシエリルの頭をなでていた。
「ちょ、ちょっと何で頭なでているの?」
「シエリルが素直に言ったからな。ご褒美。」
「そうそう。シエリルがいい子だからご褒美ご褒美。」
ご、”ご褒美”ってそんな無邪気な笑顔を向けながら言われると恥ずかしいじゃない...。
幼いころは撫でられることがあったから慣れていたけど、今となってはほとんどないため、シエリルは顔を赤くして俯いた。
...かわいい。なんでリルの頭をなでているだけなのに、こんなにドキドキしているんだ。
自分の気持ちに気づいていない二人は、今の気持ちにと惑っていた。
「わ、私の頭なでていないで話の続き話して。...ねぇ、聞いてる?」
「え?何」
「話の続き?あぁそういえば途中だったね」
固まっていた二人を不思議に思ったシエリルだったが、自分のことでいっぱいいっぱいでそれどころではなかった。
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