獣人騎士団長の溺愛

スミー

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出会い

6話

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「じゃあ行って来るわね。」

「留守番頼んだぞ。」

「お土産買って来るからね!」

 3人はいつもより少し綺麗な格好に見を包みながら、リリーに声をかけた後荷台を引いて隣町に向かった。
 あんな服我が家にあったっけ?と疑問に思いながらも気にすることをやめ、沢山ある今日の仕事に取り掛かることにした。

 日が高くなってきた頃、羊たちの毛を整えているとミランダが小屋に顔を出した。

「リリー今日もお仕事頑張ってるわね。今日は3人もいないことだし私の家で一緒にお昼ご飯いかがかしら?」

 誘ってくれたことに嬉しく思いながらも家賃を待ってもらっているのにお昼まで頂いてしまって良いのだろうかとリリーが直ぐに返事をできないでいると、そのことに気付いたのかミランダはリリーに優しく言った。

「リリー?貴方はまだ15歳よ。家賃などの支払いを気にするのは貴方ではなく親の仕事よ。貴方はとてもしっかりしているから後ろめたさを感じてしまうかも知れないけれど私がいいと言っているのだから気にしないで?夫に先立たれて一人の寂しい私と一緒に食事してくれないかしら?」

 そう言われるとリリーは断れなくなり、ミランダに甘えることにした。






「ちょっと待っててね。今日はビーフシチューを作ったの。」

 ミランダの家に着くと、椅子に座って待つように言われ手伝おうとしたがお客さまなのだから待っててちょうだいと座らされてしまった。たまにお茶をすることはあったが一緒にお昼を食べるのは初めてで少し緊張して家の中をキョロキョロとしていると棚の上にある一枚の写真に目が入った。

「ミランダさん、この写真旦那様ですか?」

 今よりも少し若いミランダの横に熊の様な大きな身体の男の人がニコリともせずに立っていた。熊の様なといったが本当に熊の耳がついていてリリーは獣人を見たことがなく食い入る様にその写真を見つめていた。

「リリーは獣人を見るのは初めてかしら?」

 食事の用意をしながらミランダがリリーに問いかける。

「はい。新聞で騎士団長様は狼の獣人だって書いてあるのを見たりはしたことあるんですが写真で見るのは初めてで。本当に耳がついてるんですね…」

「あぁ、そういえばそんなことも書いてあったわね。あら?リリーのところ新聞なんてとっていたの?」

「あっ、いえっ、あのぉ…姉が新聞配達のジョンにお願いして一つこっそり貰ったみたいで…」

 口を滑らせてしまったことにしまったと思いながらも、ミランダは気にした様子もなく仕方がないわねぇあの二人。など呟いていたが、その話は終わりとでも言うように、

「さっ、用意ができたわ。冷めないうちにいただきましょう?」

「美味しそう!いただきます。」

「ふふっ。沢山あるからいっぱい召し上がって。」

 ミランダは美味しそうに食べるリリーに嬉しそうに言って、自分も食べ始めた。
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