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復讐の果てに
初体験 アキラが俺になった日 そして、僕から私へ
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<エリーゼになったエリック視点>
「夕日綺麗だなぁ」
僕は、病院の窓際で黄昏れていた。
クララの症状が落ち着いて、一安心して休憩していたのだった。
あとは、呪術医が来れば、万事解決だが、呪術医協会もアマデウス連邦議員が抑えていて、思ったような人材を呼び寄せられない。
状況の厳しさは依然続いていた。
「よう!」
アキラが小走りで横にやってきた。
「病院は走ったらダメなんだから」
「そんな風紀委員の女子みたいなこと言わないの。エリックくん」
「!!」
今、なんて言った?
僕のことをエリックって……!
「正体を言っても呪われなくなったみたいだよ。だから、隠さなくてもいいらしい」
「そうか。じゃあ、僕も悩まなくていいんだ」
「何を?」
「君に男だということを隠したまま、告白を受け入れること」
告白を受け入れてから10日目。
あんなことやこんなことがたくさんあって、うやむやになりつつあったが、けじめをつけないといけない日はもう訪れていたのだ。
「ごめんね。隠したりして。この通り、僕の正体は男なんだ。妊娠でもしない限りは、いつか男に戻る日が来る。だから……」
僕は何を言おうとしているのだろうか。
アキラのことが好きなのに好きなのに。
本音を隠して予防線を張ろうとしている。
すると、アキラは真剣な目になった。
「僕は、いや、俺はっ!」
アキラが一人称を男であることをより強調するものに変えた。
「俺は、それでも、エリーゼ、君のことが好きだ!君が良ければ!君が良ければ!」
そんな一生懸命な顔になられたら、僕……。
「俺の手で君を女にさせてくれっ!俺のために女としてエリーゼとして生きてほしい!」
情熱的な愛の告白、僕はなんて答えればいいんだろうか。
沈黙が続いた中、僕はアキラから少し目をそらして返事することにした。
「アキラのエッチ」
そして、目を閉じて、顎をあげる。
僕は男だった。
だから、男の心をもてあそぶすべを知っている。
唾をごくりと飲み込む音が聞こえる。
かわいいなあ。
「エッチなアキラが好きだよ」
誘うようにささやいたら、いっぱいキスされちゃいました。
「なんて呼べばいいかな?エリックかエリーゼか」
「エリーゼとして生きようと思うから、エリーゼで」
「わかった」
僕たちは、ふたり、学園の親睦室に向かった。
親睦室は、少子化解消のために、ペア同士の男女が健全にそういう関係を結ぶために作られた部屋だ。
正式にエリーゼとなった僕は女の体でアキラと男と女の関係になっちゃったわけです。
結論から言うと、女のはじめては思っていたほど気持ちよくはなかったかな。
ただ、めちゃくちゃかわいかった。
あんなに物知りで雄弁なアキラがだんだん語彙力が少なくなっていって『エリーゼ』と『好きだ』しか言わなくなるのを見るのが幸せ。
表情に余裕がなくなっているのを見ると愛しい。
頭の中が自分のことでいっぱいなんだなとわかって、アキラの心の中を独占しているようで、『ふふっ』と笑みが自然に零れ落ちるんだ。
僕は……僕は……。
ううん。
今日から私は心の一人称も私にすることに決めたの。
君が太陽だとするならば私はお月様。
私は君に寄り添う一人の女性として生きることを決めたから。
「夕日綺麗だなぁ」
僕は、病院の窓際で黄昏れていた。
クララの症状が落ち着いて、一安心して休憩していたのだった。
あとは、呪術医が来れば、万事解決だが、呪術医協会もアマデウス連邦議員が抑えていて、思ったような人材を呼び寄せられない。
状況の厳しさは依然続いていた。
「よう!」
アキラが小走りで横にやってきた。
「病院は走ったらダメなんだから」
「そんな風紀委員の女子みたいなこと言わないの。エリックくん」
「!!」
今、なんて言った?
僕のことをエリックって……!
「正体を言っても呪われなくなったみたいだよ。だから、隠さなくてもいいらしい」
「そうか。じゃあ、僕も悩まなくていいんだ」
「何を?」
「君に男だということを隠したまま、告白を受け入れること」
告白を受け入れてから10日目。
あんなことやこんなことがたくさんあって、うやむやになりつつあったが、けじめをつけないといけない日はもう訪れていたのだ。
「ごめんね。隠したりして。この通り、僕の正体は男なんだ。妊娠でもしない限りは、いつか男に戻る日が来る。だから……」
僕は何を言おうとしているのだろうか。
アキラのことが好きなのに好きなのに。
本音を隠して予防線を張ろうとしている。
すると、アキラは真剣な目になった。
「僕は、いや、俺はっ!」
アキラが一人称を男であることをより強調するものに変えた。
「俺は、それでも、エリーゼ、君のことが好きだ!君が良ければ!君が良ければ!」
そんな一生懸命な顔になられたら、僕……。
「俺の手で君を女にさせてくれっ!俺のために女としてエリーゼとして生きてほしい!」
情熱的な愛の告白、僕はなんて答えればいいんだろうか。
沈黙が続いた中、僕はアキラから少し目をそらして返事することにした。
「アキラのエッチ」
そして、目を閉じて、顎をあげる。
僕は男だった。
だから、男の心をもてあそぶすべを知っている。
唾をごくりと飲み込む音が聞こえる。
かわいいなあ。
「エッチなアキラが好きだよ」
誘うようにささやいたら、いっぱいキスされちゃいました。
「なんて呼べばいいかな?エリックかエリーゼか」
「エリーゼとして生きようと思うから、エリーゼで」
「わかった」
僕たちは、ふたり、学園の親睦室に向かった。
親睦室は、少子化解消のために、ペア同士の男女が健全にそういう関係を結ぶために作られた部屋だ。
正式にエリーゼとなった僕は女の体でアキラと男と女の関係になっちゃったわけです。
結論から言うと、女のはじめては思っていたほど気持ちよくはなかったかな。
ただ、めちゃくちゃかわいかった。
あんなに物知りで雄弁なアキラがだんだん語彙力が少なくなっていって『エリーゼ』と『好きだ』しか言わなくなるのを見るのが幸せ。
表情に余裕がなくなっているのを見ると愛しい。
頭の中が自分のことでいっぱいなんだなとわかって、アキラの心の中を独占しているようで、『ふふっ』と笑みが自然に零れ落ちるんだ。
僕は……僕は……。
ううん。
今日から私は心の一人称も私にすることに決めたの。
君が太陽だとするならば私はお月様。
私は君に寄り添う一人の女性として生きることを決めたから。
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