56 / 100
下剋上!ドキドキダンジョン探検会
勝負パンツ
しおりを挟む
<エリーゼになったエリック視点>
「むむむむむ……」
「お客様何をお求めですか?」
「い、いえ、なんでもないです……!」
僕はランジェリーショップで気さくに声をかけてきた店員さんに挙動不審な反応を示す。
店員さんは怪訝な顔をして去っていく。
アキラが魔法を成功させるためにはテンションが上がらなくてはならない。
テンションがあがるためには僕のおパンツを見せなきゃいけない。
見せパンを勝負パンツを僕は休日を使って買いに来ていた。
僕は女ではない。
だから、男におパンツを見せること自体に抵抗はないし恥ずかしくもないはずなんだ。
だけど、このずきりとした胸の痛みはなんだろう。
そうだ。アキラにはしたない女だと思われたくないんだ。
いい子に見られたいんだ。
いやいやっ。
まるでこれじゃあ、まるで僕がアキラを異性として意識しているみたいじゃないかっ。
乙女心に似た得体のしれない黒い感情が僕の心に渦巻いていた。
結局、ランジェリーショップでは、紐パンやTバックを買ってしまった。
「いや、アキラは、子どもっぽいパンツの方が好きかも、ううん。さすがに大人っぽい方がいいかも、でも、かわいいものが好きなことには変わりないよね」
結局は、子ども用のパンツコーナー、普通の婦人用パンツコーナーをめぐり、クマさん、ウサギさん、白ショーツ、縞パン、いろんなパンツを買い漁ってしまった。
「何してるんだ僕ー!」
男がこんなもの買い漁るだなんて変態以外の何者でもない!
しかも、ペア男子に見せるためのものだなんて!
でも、魔法のためなら仕方ないんだ、サリエリさんを助けるためだもの!
明日からどうしよう。
毎日、一つずつパンツを試していって、アキラの魔法の成功率をデータとして取る。
パンツごとの膨大なデータを元に散布図を書き、標準偏差を計算し、ロジスティック回帰分析を行い、どのパンツがもっともアキラが興奮するかをKPIとして効用を最大化するのだ。
な、なに考えてるんだ僕!
データを取るためだけにどれだけアキラにパンツ見せるつもりなんだ!
変態だ!痴女だ!
そんなことしたら、アキラに変態女として嫌われちゃう!
悶々とした思いを抱え、僕の休日は終わった。
「おはようエリーゼ報告があるんだ」
嬉しそうな顔をするアキラの顔をまともに見れない。
「どうしたの?」
「巻き舌、パンツ見なくても成功するようになったよ。コツを掴んだのかな?あれ?どうしたのエリーゼぼーっとした顔をして」
僕の休日の過ごし方とはいったい……。
しくしく。
「むむむむむ……」
「お客様何をお求めですか?」
「い、いえ、なんでもないです……!」
僕はランジェリーショップで気さくに声をかけてきた店員さんに挙動不審な反応を示す。
店員さんは怪訝な顔をして去っていく。
アキラが魔法を成功させるためにはテンションが上がらなくてはならない。
テンションがあがるためには僕のおパンツを見せなきゃいけない。
見せパンを勝負パンツを僕は休日を使って買いに来ていた。
僕は女ではない。
だから、男におパンツを見せること自体に抵抗はないし恥ずかしくもないはずなんだ。
だけど、このずきりとした胸の痛みはなんだろう。
そうだ。アキラにはしたない女だと思われたくないんだ。
いい子に見られたいんだ。
いやいやっ。
まるでこれじゃあ、まるで僕がアキラを異性として意識しているみたいじゃないかっ。
乙女心に似た得体のしれない黒い感情が僕の心に渦巻いていた。
結局、ランジェリーショップでは、紐パンやTバックを買ってしまった。
「いや、アキラは、子どもっぽいパンツの方が好きかも、ううん。さすがに大人っぽい方がいいかも、でも、かわいいものが好きなことには変わりないよね」
結局は、子ども用のパンツコーナー、普通の婦人用パンツコーナーをめぐり、クマさん、ウサギさん、白ショーツ、縞パン、いろんなパンツを買い漁ってしまった。
「何してるんだ僕ー!」
男がこんなもの買い漁るだなんて変態以外の何者でもない!
しかも、ペア男子に見せるためのものだなんて!
でも、魔法のためなら仕方ないんだ、サリエリさんを助けるためだもの!
明日からどうしよう。
毎日、一つずつパンツを試していって、アキラの魔法の成功率をデータとして取る。
パンツごとの膨大なデータを元に散布図を書き、標準偏差を計算し、ロジスティック回帰分析を行い、どのパンツがもっともアキラが興奮するかをKPIとして効用を最大化するのだ。
な、なに考えてるんだ僕!
データを取るためだけにどれだけアキラにパンツ見せるつもりなんだ!
変態だ!痴女だ!
そんなことしたら、アキラに変態女として嫌われちゃう!
悶々とした思いを抱え、僕の休日は終わった。
「おはようエリーゼ報告があるんだ」
嬉しそうな顔をするアキラの顔をまともに見れない。
「どうしたの?」
「巻き舌、パンツ見なくても成功するようになったよ。コツを掴んだのかな?あれ?どうしたのエリーゼぼーっとした顔をして」
僕の休日の過ごし方とはいったい……。
しくしく。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?
九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。
で、パンツを持っていくのを忘れる。
というのはよくある笑い話。
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる