灰色の絵の具 ~閉ざされた世界~

速水静香

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第六話

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 じり、と黒い人型が距離を詰めてくる。

 それは、昆虫の群れが、一匹の獲物にゆっくりと群がっていく光景に似ていた。希望の光が見えた瞬間に突き落とされた、底なしの暗闇。私たちの周りを囲む黒い壁は、もうどこにも逃げ道を残してはくれていなかった。

「くそっ、もう一回スプレーを……!」

 ケンタくんが慌ててスプレーボトルを振るけれど、もう中身は空っぽだった。シュッ、と空気が抜ける虚しい音がするだけだ。彼の顔から、さっと血の気が引いていく。

「どうする……。このままじゃ……」

 リコさんの声にも、初めて弱々しい色が混じっている。もう、万事休すなんだ。頭のどこかで、冷静な自分がそう告げていた。私の手の中にある、赤と黄色の二本の絵の具が、急にひどく重たいものに感じられた。

 その時だった。

「うおおおおっ!」

 沈黙を破ったのは、ハヤトくんの雄叫びだった。彼は、すぐそばにあった配膳用の大きな銀色のお盆をひっつかむと、それを盾のように構え、一番近くにいた人型に、まっすぐ突進していった。

「どけえええっ!」

 ガツン、という鈍い音。ハヤトくんの体当たりを受けた人型は、ぐにゃりとよろめいて、わずかに後ろへ下がる。もちろん、それで倒せるわけじゃない。でも、その行動は、絶望で固まっていた私たちの時間を、無理やり動かすきっかけになった。

「ケンタくん、何か他に匂いが強いものは!」

 リコさんが、ハヤトくんが作った一瞬の隙を逃さず叫んだ。

「に、匂い……。そうだ、スパイス!」

 ケンタくんは、はっとしたように調理台の上を指さした。そこには、給食で使うための、胡椒やカレー粉なんかが入った大きな容器が、いくつも並べられている。

 もう、言葉はいらなかった。

 リコさんとケンタくんは、アイコンタクトだけでお互いの意思を確認すると、それぞれ別の調理台へと走った。そして、そこにあったスパイスの容器を手に取ると、ふたを開け、ハヤトくんの周りに群がろうとしている人型たちに向かって、思い切り中身をぶちまけた。

 灰色だった空気が、一瞬だけ茶色と黄色の粉で満たされる。強烈なスパイスの匂いが、私たちの鼻をついた。

 その効果は、クエン酸スプレーほどではなかったけれど、確かにあるようだった。突然、予期せぬ刺激を受けた人型たちが、一瞬だけ、ぴたりと動きを止める。

 その隙を、私は見逃さなかった。

「出口の、鍵を!」

 私は、自分でも驚くほどの大きな声で叫んでいた。給食室の大きな金属扉には、内側からかける、太い鍵がついている。さっき中に入ってきた時に、ハヤトくんがそれを下ろしていたんだ。あれを開けなければ、外には出られない。

 私の声に、一番近くにいたリコさんが反応した。彼女は、スパイスの容器を放り出すと、すぐに扉へと駆け寄る。そして、重たい鉄の鍵に、全体重をかけるようにしてしがみついた。

「ぐっ……! かたい……!」

 リコさん一人の力では、なかなか上がらない。私も、すぐに彼女の元へと駆け寄り、一緒に鉄の棒を押し上げようと力を込めた。

「こっちも、もう持たないぞ!」

 ハヤトくんの、悲鳴に近い声が聞こえる。お盆を盾にして、彼は必死に時間を稼いでくれている。でも、その周りを、動きを再開した黒い人型たちが、再びじわじわと締め付けていた。

 ガコンッ!

 私とリコさんの力が合わさって、ついに、鍵が持ち上がった。

「ハヤトくん、ケンタくん、今よ!」

 私が叫ぶのと、ハヤトくんが盾にしていたお盆を人型に投げつけ、ケンタくんの手を引いてこちらへ走ってくるのは、ほとんど同時だった。

 私たちは、四人でもう一度扉に体当たりする。そして、そのまま廊下へと転がり出た。すぐに振り返って、全体重をかけて扉を閉める。扉の向こう側から、ドンドン、と何かを叩くような鈍い音が、しばらくの間、不気味に伝わってきていた。



 本館へと続く渡り廊下は、他の場所よりも、なんだか空気が冷たい気がした。ガラス張りの壁の向こうには、灰色の空と、色のない中庭が見える。私たちは、最後の目的地である校長室へと、黙って足を進めていた。

 さっきの給食室での一件で、私たちは、また一つ、大切なことを学んだ気がする。それは、どんなに絶望的な状況でも、四人で力を合わせれば、必ずどこかに道は開ける、ということ。

 ハヤトくんの行動力、リコさんとケンタくんの知識とひらめき、そして、私も、ほんの少しだけ、みんなの役に立てたのかもしれない。

 一人では、絶対に乗り越えられなかった壁。でも、四人なら。そう思うと、不思議と、心の奥から力が湧いてくるようだった。

 本館の廊下は、私たちが普段使っている教室棟とは、雰囲気が少し違っていた。床が、ぴかぴかに磨かれた濃い灰色のタイルになっている。壁には、歴代の校長先生と思われる人たちの、白黒の肖像画がずらりと並んでいて、そのどれもが、厳しい顔で私たちを見下ろしているようだった。

 やがて、私たちは、廊下の突き当りにある、ひときわ大きく、立派な扉の前にたどり着いた。扉の上には、『校長室』と彫られた、重々しいプレートがかかっている。

 ここが、最後の場所。この先に、『青の絵の具』がある。

 ハヤトくんが、代表して、装飾が施された真鍮のドアノブに手をかけた。そして、ゆっくりと力を込めて、回そうとする。

 しかし、ドアノブは、びくともしなかった。

「……だめだ。鍵がかかってる」

 ハヤトくんは、悔しそうにそう言うと、今度は扉に肩を当てて、ぐいぐいと押し始めた。彼の体は、サッカーで鍛えられているだけあって、とてもがっしりしている。でも、その彼の力をもってしても、重厚な扉は、きしりとも音を立てなかった。

「くそっ、なんて頑丈な扉なんだ……」

 あきらめて扉から離れたハヤトくんは、悪態をつく。

 これまでの謎解きとは、質が違う。初めて、はっきりとした『物理的な障害』が、私たちの前に立ちはだかった。

 どうする? もう、ここまで来たのに。最後の絵の具を目の前にして、あきらめるしかないんだろうか。

 そんな、重たい空気が私たちの間に流れ始めた時。

「……ちょっと、見せてくれるかな」

 声を上げたのは、ケンタくんだった。彼は、おもむろに扉に近づくと、鍵穴のあたりを、じっと覗き込んだ。そして、いつものように、あの多機能ベストのポケットから、今度は、細い針金のようなものが何本もついた、不思議な道具を取り出した。

「ケンタ、お前、まさか……」

 ハヤトくんが、驚きの声を上げる。

「うん。まあ、趣味みたいなものだから……。うまくいくかは、分からないけど」

 ケンタくんは、少し照れくさそうに言うと、その針金の一本を、慎重に鍵穴へと差し込んだ。私たちは、三人がかりで、彼の手元を固唾をのんで見守る。

 彼の指先が、精密機械のように、繊細に動く。鍵穴の中で、カチ、カチ、と、とても小さな金属音が、かすかに聞こえてくる。彼は、片方の耳を扉に押し当てるようにして、その内部の構造を探っているようだった。

「……このタイプの錠は、シリンダーの中にあるピンを、正しい高さに全部持ち上げると、回る仕組みになってて……。つまり、そのピンを、一本ずつ、このピックで探り当てていけば……」

 彼は、集中しながらも、私たちにその仕組みを説明してくれる。その横顔は、いつもの気弱な彼とは違って、真剣で、頼もしく見えた。

 どれくらいの時間が経っただろうか。永遠のようにも、ほんの一瞬のようにも感じられた沈黙の後。

 カチャリ。

 今までの音とは、明らかに違う、手応えのある音が、扉の向こうから聞こえた。

 ケンタくんは、そっとドアノブに手をかける。そして、ゆっくりと回すと、さっきまでびくともしなかった扉が、いとも簡単に、音もなく開いた。

「……開いた」

 ケンタくんが、額の汗を拭いながら、ほっとしたように言った。

「すげえ……! ケンタ、お前、泥棒にでもなれるんじゃないか!」

 ハヤトくんが、彼の肩をバンバンと叩いて称賛する。

「そ、そんなことないよ!」

 ケンタくんは、慌てて手を振っていたけれど、その顔は、満面の笑みだった。



 私たちは、静かに校長室の中へと足を踏み入れた。

 そこは、私たちが今まで見てきた学校のどの部屋とも、全く違う空気が流れていた。床には、ふかふかとした絨毯が敷きつめられていて、私たちの足音を完全に吸い取ってしまう。

 部屋の中央には、黒光りする、巨大な木製の机。その向こうには、立派な革張りの椅子が、この部屋の主を待っているかのように置かれていた。

 壁一面には、天井まで届くほどの本棚が作り付けられていて、そこには、難しそうな本がぎっしりと並んでいる。どれも、この世界の色を失っているはずなのに、なぜか、その重厚な存在感は少しも失われていなかった。

 そして、私たちは、部屋の隅に、それを見つけた。

 私たちの背丈ほどもある、巨大な金庫。鉄でできたその塊は、見るからに頑丈そうで、古代の遺跡のように、この部屋の隅に鎮座していた。扉には、円盤のような形をした、大きなダイヤルがついている。

「うわ……。今度は、これかよ……」

 ハヤトくんが、うんざりしたように声を漏らした。

 扉の鍵は、ケンタくんの技術で開けることができた。でも、金庫の暗証番号ばかりは、どうしようもない。こればっかりは、知識や技術ではなく、正しい『数字』を知らなければ、絶対に開かない。

「室内に、何か手がかりがあるはずです。手分けして探しましょう」

 リコさんの冷静な声に、私たちは頷いた。私たちは、四方に散らばると、この校長室にある、ありとあらゆるものを調べ始めた。

 ハヤトくんは、大きな机の引き出しを片っ端から開けていく。ケンタくんは、壁の本棚に並んだ、分厚い本の背表紙を一つ一つ目で追っている。リコさんは、ガラスケースの中に飾られた、古いトロフィーや賞状を調べていた。

 私は、壁に飾られている、いくつかの絵画や写真の前に立った。歴代校長の肖像画にまぎれて、一枚だけ、少し雰囲気の違う絵が飾られているのが、私の注意を引いた。

 それは、古い風景画だった。私たちの学校の、昔の姿を描いたものらしい。今よりもずっと木々が多くて、校舎も木造のように見える。全体が白黒になっているせいで、いつの時代の絵なのかははっきりしないけれど、その丁寧な筆遣いから、描いた人が、とてもこの学校を大切に思っていたことが伝わってくるようだった。

 私は、その絵を、何となくじっと見つめていた。その、時だった。

 絵の中央に描かれた、一本の大きな木の幹。そこに、不自然なものがあることに、私は気づいた。

 年輪だ。

 木の切り株を描いたものなら、年輪があるのは当たり前だ。でも、この絵では、まだ生きている木の、幹の表面に、なぜか、はっきりと年輪のような模様が描き込まれていた。それも、ただの模様じゃない。いくつかの輪が、まとまりになって、何かを区切るように、不自然に描かれている。

「……ねえ、みんな、ちょっとこれを見て」

 私の声に、三人が集まってきた。私は、絵の木の幹を指さす。

「この木の年輪、なんだかおかしくない?」

「年輪? 本当だ。なんで、幹の表面にこんなものが……」

 ハヤトくんが、不思議そうに言う。

「それに、数が、途中で区切られてるみたいだ。一、二……、こっちの塊が四つで、次の塊が……二つ? その次は、一つと……五つ?」

 ケンタくんが、指で輪の数を数えながらつぶやく。四、二、一、五。何の意味もない、ただの数字の羅列にしか思えなかった。

 でも、その数字を聞いたリコさんの表情が、はっと変わった。

「四、二、一、五……。まさか!」

 彼女は、何かをひらめいたように、さっきまで自分が調べていたガラスケースの方へと駆け寄った。そして、その中から、一冊の古びた冊子を取り出す。表紙には、『創立百十五周年記念誌』と書かれていた。

「見てください、これを!」

 リコさんが、冊子のあるページを開いて、私たちに見せる。そこには、私たちの学校の歴史が、年表になってまとめられていた。

「うちの学校の創立記念日は、四月二十一日です。そして、今年で創立から百十五年」

 彼女は、そう言うと、もう一度、絵の年輪の数を指さした。

「四、二、一。これは、創立記念日の『四月二十一日』を示しているんです。そして、残りの一、五は……百十五周年の『十五』ではないでしょうか。おそらく、この金庫が設置されたのが、創立百周年記念の時で、その時に、次の記念の年にちなんだ暗証番号が設定された……。考えすぎかもしれませんが」

 リコさんの、早口だけれど、とても筋の通った推理。私たちは、言葉を失って、ただ彼女の顔と絵を、交互に見つめることしかできなかった。

「……やってみる価値は、あるな」

 静寂を破ったのは、ハヤトくんだった。

 リコさんが、代表して、金庫のダイヤルの前に立つ。彼女は、一度、大きく息を吸うと、その白い指で、ゆっくりとダイヤルを回し始めた。

 右に回して、四。左に回して、二。もう一度右に回して、一。そして、最後に、左へ、五……。

 ダイヤルを回す、カチ、カチ、という音だけが、静まり返った校長室に響く。私たちの視線は、全て、彼女の指先に注がれていた。

 最後の数字を合わせ終えた、その時。

 カチャン。

 金庫の内部から、重たい錠が外れるような、金属音がした。

 リコさんが、おそるおそる、金庫の分厚い取っ手に手をかける。そして、ゆっくりと引くと、あれほど強固に見えた鉄の扉が、うそのように、静かに開いた。

 金庫の中は、空っぽだった。ただ、その中央に、一本の絵の具のチューブだけが、ぽつんと置かれていた。

 それは、夜の海の底のような、どこまでも深くて、静かな『青色』だった。

 リコさんが、そのチューブを手に取る。そして、私とハヤトくんが持っていた、赤と黄色の絵の具と、並べてみせた。

 赤、黄、青。

 始まりの三色が、ついに、私たちの手の中に揃った。

「やった……! やったぞ!」

 ハヤトくんが、拳を突き上げて叫んだ。ケンタくんも、リコさんも、そして私も、顔を見合わせて、笑った。

 長くて、苦しい道のりだった。でも、私たちは、ついにやり遂げたんだ。

 これで、全てが終わる。呪いは解けて、私たちは、元の、色と音にあふれた、にぎやかな教室に帰れるんだ。

 誰もが、そう確信した。

 その、瞬間だった。

 ぐらり、と、足元が、大きく揺れた。

 いや、揺れた、なんてものじゃない。巨大な何かが、地面の底から、校舎を丸ごと突き上げてきたかのような、すさまじい振動。本棚から、何冊も本が床に落ちる。壁にかかっていた肖像画が、大きく傾いた。

「な、なんだ!? 地震か!?」

 ハヤトくんが叫ぶ。でも、これは、ただの地震じゃない。

 地鳴りのような振動と、同時に。

 校庭の、方角から。

 ゴオオオオオオオオオオオッ!

 今まで、この世界で聞いたどんな音とも違う、およそこの世のものとは思えない、異様な音が、私たちの耳に届いた。それは、何かが裂けるような音でもあり、何かが軋むような音でもあり、そして、何かが、心の底から叫びを上げているような、そんな音だった。

 私たちは、顔を見合わせ、言葉を失ったまま、校長室の大きな窓へと、駆け寄った。
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