春のツンデレロマンス

uribou

文字の大きさ
17 / 17

おまけ:二人の特別な日

しおりを挟む
ある静かな休日の日、めぐみと陽介は少し贅沢なデートをしようと考えていた。これまで学校生活の忙しさに追われ、二人だけでのんびりとした時間を過ごす機会が思ったよりも少なかったからだ。

「今日はどこに行こうか?」

陽介がワクワクした表情で尋ねる。

「そうね、せっかくだから、美術館巡りなんてどう?」

めぐみは目を輝かせながら提案した。

「いいね!そういう静かな場所でゆっくりするの、僕も楽しみだな。」

陽介は即座に賛成した。

二人は駅で待ち合わせをし、美術館へと向かった。到着すると、館内は穏やかな空間が広がっており、見知らぬ世界を心ゆくまで楽しむためにぴったりの場所だった。

展覧会の作品を一つ一つじっくりと眺めながら、それぞれの作品に込められたメッセージを読み解く。その過程で、絵画や彫刻が発する静かな声に耳を傾け、共感を覚える。アンティークの香り漂う空間の中で、彼らはお互いの意見を交換し、感性を共有する新たな時間を過ごした。

「この絵、すごく奥深いね。めぐみちゃんはどう感じた?」

陽介が問いかける。

「うん、私も同じ。色使いが大胆で、何か心の中に秘めた熱い想いが伝わってくるような気がする。」

めぐみは真剣に答える。

美術館の観覧を楽しみ終えた後、二人は近くのカフェに立ち寄った。小さなテラス席で、春の穏やかな風を感じながらティータイムを楽しんだ。

「こうして静かに時間を過ごすのも、すごく贅沢な感じがするね。」

めぐみが微笑みながら言う。

「ほんとだね。めぐみちゃんといると、どんな時間も特別に感じるよ。」

陽介は照れくさそうに答えながら、紅茶を口に運ぶ。

二人は心満たされるひとときを過ごし、再び街を歩き始めた。目的地を定めずに、ただゆっくりと進むその道中で、彼らは互いに寄り添うことの喜びを感じていた。

夕日が街を黄金色に染め始めた頃、陽介が何気なく口を開く。

「またこんな日をたくさん作っていこうね。」

「うん、これからも、一緒にいろんなところへ行って、いろんなものを見つけよう。」

めぐみは彼の言葉に嬉しそうに頷く。

この一日を通して、めぐみと陽介は自分たちの心がどれほど近づいているのかを改めて実感した。普段とは違う視点でお互いを知ることで、さらに深い絆が生まれていた。
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。 そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。 その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。 全7話

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

(完)百合短編集 

南條 綾
恋愛
ジャンルは沢山の百合小説の短編集を沢山入れました。

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

お父さんのお嫁さんに私はなる

色部耀
恋愛
お父さんのお嫁さんになるという約束……。私は今夜それを叶える――。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

屋上の合鍵

守 秀斗
恋愛
夫と家庭内離婚状態の進藤理央。二十五才。ある日、満たされない肉体を職場のビルの地下倉庫で慰めていると、それを同僚の鈴木哲也に見られてしまうのだが……。

処理中です...