つまらない私は愛されたい

むる

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新しい人生

世界の常識

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『ほらそこ!!外を見ないっ!!』
デジャブだ

ソファに座るエアと
エアの正面、床に正座する2人

『さっきホークとも話したんだけど、ハールは赤ちゃん欲しい?』
「っもちろん!!」
(おお…勢いがすごい)

『なら良いけど…あ!てかこの世界の妊娠ってどんな風に分かるものなの?やっぱり生理が来なくなる?』
「「…せい、り?」」
なんと生理知らないのか

簡単に生理を説明するとそんなのないらしい…
体が大人になって赤ちゃん出来ますよって
サインは魔力が荒れるんだとか。

ピコンッ
そんな話をしていたらお知らせの音がし
ボードが出現。確認するとNEWじゃなくMの一文字

触ってみるとなんと女神様からメッセージ

『えっと、鑑定?』
一言書いてあり読み上げると
鑑定ボードが現れる

『!?…えええぇぇぇっ!!!』
「「っどうした!!」」
『なっ、なんか!鑑定がっ』
---------------------------------------------

エア·ササキ 17♀
種族:人族
称号:神々の愛し子 癒しの神子

スキル:鑑定 インベントリ 全魔法適性 ネット


備考:自分の事を好きな人が好き。チョロい。
 好きな人とはくっついていたい。
 実は泣き虫。怖がり。好奇心旺盛。甘えん坊。お人好し。怠惰。


妊娠中
----------------------------------------------


1番下に小さく書かれた内容に驚く


(こんな早く分かるもん、なの?)
混乱しながらとりあえず質問を続ける…

『後で説明する…はぁ、えっと…じゃぁ赤ちゃんが出来たらどうやって分かるの?』
(このボードが間違ってる可能性も…)

「前報告書に書く為に使った玉覚えてる?あれで大体分かる。医者なら魔力で診てくれて診断される。って感じかな?」
(まてよ‥?あれはスキル見るやつ、って事は鑑定…!え、じゃぁ私の鑑定も嘘じゃ…!ない……?)

さっきより混乱するエア
『それは、最後にシてからいつ頃分かるもの…なの?』
ボードに書かれてたのは本当なのかも、と思い
恐る恐る聞いてみる

「「???」シた次の日には分かるが…?」
2人ともエアの質問に不思議がりながら
ホークが教えてくれる

『………っ!?じゃ、じゃぁこれっ!!』
「さっきからどうしたの?エア」
後で説明するって言っちゃったし…
意を決して伝える

『なんか…妊娠、した…み、たい??』
「「???」」
『だからっ!妊娠したってば!!!』
「「…………っ」」
きょとんとするので大きな声で伝えると
2人の目から大量の涙が
流れ出す

『ぅえっ!?どどどどうした!!』
嬉し涙なんだろうが大の男2人が
突然号泣し始めたので焦るエア

2人が同時に立ち上がり
強く、それでいて優しく抱きしめられる
ありがとう、ありがとう、と感謝され
ホークは走って部屋を出て行った

「セバスティン!!セバスティンはいるかっ!!?エアがっ、俺にっ子供が出来たっ!!!」
そんな声が遠のいていく

「嬉しい、ほんとに…本当に、嬉しい。ありがとうエアっ、くっ…」
そう言い離れないハールの頭をそっと撫でる

少ししてハールが落ち着いた隙に
また質問をする
『ねぇハール、妊娠期間ってどれくらい?』
「えっと、大体1年かな?でもエアの場合は…あっそういえば1年が何日か知らないよね?」

なんでも四季があって春の月夏の月秋の月冬の月って季節ごとに2ヶ月ずつあるんだとか。
暦の言い方は第一の春、第二の春、第一の夏…
となるらしい。(なんかうける…)
1週間が5日、それを4週して1ヶ月、なので
1年160日、1ヶ月20日、1週間5日
となる。
ちなみに平均寿命は150歳
(地球の平均寿命を日数で考えれば同じくらいかな?)
馬鹿なのでそういう事にしとこう。

出産時期は大体1年なのだが
異世界の乙女は半年前後で出産に至るらしい
胎児が複数いる場合もっと早いんだとか…
まぁその場合は地球も早いしなぁ、と納得

そんな話をしていたら
ホークが戻ってきた。

ご飯にしよう、とエアを抱き上げ
食堂に移動した

シルバー邸のみんなが集まっていて
おめでとうございますと祝ってくれる

栄養をっ!とかなりの量の食事だったが
みんなの涙を浮かべ喜んでいる姿に
私まで嬉しくなる

ホークハールも明るい内からお酒を飲み

みんながみんな幸せを感じた時間だった






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