つまらない私は愛されたい

これからの人生

再会

「へ～、便利だね。これ僕の声も聞こえてるの？」
『うん、動きもそのまま伝わるよ』
「じゃぁ…初めましてエアの友達、ハールだよ！」
そう言って挨拶するハール

『『っきゃぁぁ！』』
円香『初めまして円香です。エアがお世話になってます。うるさくてすみません』
(円香…あんただけが頼りだわ)
『よろしくねマドカ』『よろしく』

唯『あっあの！唯です！バツイチ子持ちです！よろしく！』
杏香『杏香ですっあ、あのっえっと…あ！私達、笑愛と会うことは出来ますか！』
挨拶の仕方が変だよ友よ…
唯バツイチなんて……って『バツイチ！？！』

『結婚した事も妊娠してた事も知ったばっかなのに！？バツイチ！？』
唯『あは～♡DVすんごくて離婚しやした～♡』
円香も杏香も知ってる風…
(もしや…)
『ま、まさか…』唯『そ。あん時の彼氏。…てへ♡』
私が知ってる中でも１番最悪な奴
唯と付き合ってる時もあいつはだめ、やめとけ
って散々言ったのだ

『なっ！？』「でーぶいとは？」
『暴力よ暴力』「「っっ！？女性に！？」」
唯『そーそ！笑愛も私もそんな奴ばっかだったよね～』
おま、ばか！と焦り指を口の前に立て
黙れ！とジェスチャーする

「へぇ…」「…」
『あ、あはは～っそれよりどこいんの？いま！』
２人の視線がビシビシ感じるので
早く答えろ！とアイコンタクトを送るエア

唯『いまね、いつもんとこ！』
円香『３人で集まる時来てたカラオケ。部屋も一緒』
『りょ！！』
逃げる様に転移する
が、２人に腕を掴まれ逃走失敗

だが止め方を知らないエア
咄嗟にハールが抱き上げてくれる

３人で転移し景色は変わり馴染みあるカラオケ

『や、やほ～……』
唯『…』杏香『っえぇぇぇぇ！？！？』

円香『頭おかしくなったんじゃなかったんだ。』

唖然とする３人と
抱っこされてる私
嬉しいはずの再会がこんなとは…

杏香『はっ！準備した荷物持ってくるの忘れた！！』
『いや、迎えじゃないからね？？』
唯『なーんだ』円香『なんだ』杏香『ちぇっ』

『３人とも来る気だったんかい…あ、改めて紹介するね！恋人のホークとハール、ちな今妊娠中で～す』
「「どうも」」
唯『ちょ、詳しく！！』

それから落ち着いて話をしようと
とりあえず店を出て一番近い唯の家へ

唯『粗茶ですみませ～ん♡』
『人の恋人にぶりぶりすんな』
唯『目の保養だわ…許せ』
ホークの膝に乗りガルガルする

円香『そんな事より。説明して。何がどうなってこうなってるのか。』
『あ、そうそう。なんか巻き込まれて…』
最初からしっかり説明する

円香『はぁ……とりあえずそれで納得しとくわ』
唯『いーなぁ。』杏香『同じく。』

唯『あ！そーだ！ホークさんとハールさん！お出かけしませんっ！？皆で！！』
『嫌だ』唯『なんでっ！？』
『絶対注目される。目移りする。無理、拒否』
『『えぇ～～』』

円香『出掛けたいなら異世界ですれば？』
唯杏香『『それだっ！！！』』
「知らない所よりはエアを守りやすい。助かる」
「僕もその方が助かるかなぁ」
２人までまさかの賛成…

『まぁ私もあっちで出かけた事ないし…いい、けど』
『『やっっったぁー！！！』』
杏香『準備してくるっ』
円香『あ、私も』
唯『じゃぁ１時間後集合ね～！ねぇ笑愛、子供連れてっていい？？』

『もちろん！！会いたかったし！！』
準備ってなに！？とツッコミたかったが
唯の子供と会える嬉しさでそれどころじゃなくなった
唯『ちょっと待ってて～』
徒歩５分圏内にある実家に行ったのだろう
唯も出て行った

「ねぇエア。１ついい？」
唯の子に会える！とご機嫌のエアは
なぁに？とニコニコハールの方へ振り返る