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47話
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再び寝たきりだったせいで
プルプルと小鹿の足になったので
重力の魔法で浮き
風の魔法でふよふよと移動しながら
向かったのは王宮。
朝玄関で抱っこする気満々に待ち構えた
パパをなんとか説得して脱抱っこ生活!
(12歳で抱っこはちょっと……あと3年で成人な訳だし…ごめんねパパ)
と心の中で謝っておく
王宮に着き通されたのは謁見の間と
言われる部屋
奥に椅子が3つ並んでいて…
真ん中に陛下、左右は空席。
(誰の席だろ??)
ユリウス、シリウスもいる
ジ「よく来たフューリー、ミーレニア嬢」
いつものメンバーしかいないという事は
非公式の場なのだろう。
ジ「ゲイルの消息が掴めず連絡が遅くなってすまない。」
ユ「先日、ミーレニア嬢が持っていたという紙の筆跡がゲイル本人のものだと分かりました。」
『!!』
(ゆめじゃ、なかったの…?)
シ「バンカルでは原因不明の感染病に襲われていて、ゲイルも感染したと思われます…」
『そんなっ…!』
(思われますってなに??無事なの!?)
最悪な状況が頭を過ぎるのを止められず
全身が震え始めた
ジ「そこでシリウスを連れ、フューリー…頼めるか」
フ「もちろんだ」
『わっ、私も!行きます!!』
咄嗟に手を上げる。
ゲイルの元へ行けるのなら…
(私の前で話したって事はこうなるって分かってたはず…ッ)
そんなつもりで呼んだ訳じゃない、とか
私の身に何かあったら、とか
皆から止められたが絶対折れたくないのに
愛し子だもんなぁ、と頭では理解出来て
悔しくなり涙が溢れそうになるのを耐える
『4年っ…!!4年我慢したんですッ……もう、いいでしょう?』
(だめだ……)
喋りだしたら耐えられなくなった涙が流れた
『お願いしますっ!!行かせてください!!』
ユ「……はぁ」
皆に頭を下げればどこからか聞こえた溜め息
ユ「…愛し子に何かあったらこの国がどうなるか…分かってて言ってるんですよね?」
『分かってる……でも行かないでゲイルに何かあったらっ……不幸所じゃないッ!』
今度は全員から溜め息
『この国にとって、私が不幸になった方が良くないでしょ?』
トドメを指す様に言えば呆れた様に笑われた
ジ「必ず無事に帰ってきてくれるか?」
『!!っもちろん!』
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