日本のママはこわーい魔女〜ママでも魔女でも恋はしたい

誕生日

着いたよーと杏からの連絡

『おかえりー！！』

指を鳴らし3人を迎え、部屋の飾り付けに
大興奮の虹くんを座らせれば
電気を消しケーキ登場

『いくよー？』「「「「「？？？」」」」」
虹くん含め、何が起こるのか分からなそうにしているが杏と杏ママといつも通り歌う

『「「はっぴばーすでーとぅーゆー♪」」』

歌う私たちにニコニコと手拍子をくれる虹くん

『「「とぅーゆー♪」」』
『……おめでとう虹くん♪生まれてきてくれてありがとう♪願い事して、ロウソクの火をフゥーって消せるかな？♪』

なんとなくみんなの反応的に
誕生日にこうして歌ったり火を消すのとか
知らないのかな？と思って説明すれば
「うーん…ママとずっと一緒にいられますように！！ふぅぅぅー！！」

案の定願い事を大きな声で言う虹くんに
心が温かくなってみんなで笑った。

『ふふっ、一緒にいようね虹くん♪』
「さ、食べましょ♪？」

大人はお酒を飲みながら、虹くんは仮面ライダーショーの話を一生懸命してくれて
楽しい誕生日会になった

『はいっおめでとう虹くん♪』
「ママありがとう！！」
みんな順番に渡していき、開封していく

「うわぁ！！ありがとう！！」
杏や杏ママからも仮面ライダーグッズをもらい
終始嬉しそうに興奮する虹くん

「ママ？これなぁに？」
『これはね？家族の写真を飾れるんだよ♪撮ってみる？』

みんなで居間に並びパシャリ
指を鳴らし、すぐに写真に変え写真立てに入れ渡す

「うわぁっ！これ！僕の家族っ！」
『ふふっ、うん！虹くんの家族！これから沢山写真撮っていこうね♪』
「うん！！」

お風呂に入り、ゲームを始めた虹くんと大雅くんを
縁側でタバコを吸いながら眺める

『今日はありがとうママ、杏』
「どういたしまして♪」
「それより、明日だっけ？入籍」

『……うん』
「なに、緊張してんの？w」
『うーん』

今の心境をなんて言えばいいか分からないでいると

「大丈夫。今のまま…幸せのまま。何も変わらないよ」
「そうよ♪何も不安になる事ないわ♪」
『そう、かな』

なんとなく前と同じになるかもしれないという
不安でもあったんだろうか、と思ったら
少し心が軽くなった気がした。

『……また同じ様な事になるかもって思ってたみたい。……大丈夫、か…』
「……鴎吏さん、ちょっといい？」

突然鴎吏くんを呼ぶ杏

「どうした？」
「紀香と2人であっち行ってもらえません？」
「？？」「まぁ行けば分かりますから」

何がどうなっているのか把握する間もなく
鴎吏くんに手を引かれ一瞬で景色が変わり
前の世界のマンションにいた。