日本のママはこわーい魔女〜ママでも魔女でも恋はしたい

むる

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魔女様だぞっ

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「養子、の手続きで間違いないですか?」

『はい♪あ、これ細かい事書いてあるから♪』

「はぁ……(佐久間一の第一子、発見時傷あり虐待の可能性、生まれてから自宅で監禁、どこかで死ねと捨てられた…名前、年齢、不明…なるほど)」

「なるほど、ではいくつか質問を」
「君の名前は?」

「ぼ、くこうが」
「こうがくんね、いくつかな?」
「わからな、い」
「お家どこだか分かる?」
「わか、んな」
「そっかそっか、あと3つ聞かせてね」
「一緒に住んでた人が誰だか分かる?」
「わかん、ないこわいひ、と」
「その人の所に帰りたい?」
「かえりた、くない」
「うんうん、じゃぁ君は隣のお姉さんといたい?」
「ママとい、たい」

はぁぁ~可愛い可愛い可愛いッッッ
ぎゅーってしてチュッチュってして
撫で回したいッッッ!!!

『ママも虹くんといた~い♡』ギュッ
「え、へへ」

「あはははは……ん"んっ!では、お母様になりました藤堂様がいくつか記入して頂ければ養子申請の受理出来ます」
『やったねっ♡』
あれ?虹くん眠いのかな?
とんとんしておこ
―トンッ…トンッ…トンッ…

「…すぅ…すぅ」



「藤堂様、少しよろしいでしょうか」
秘書さん…喋るんだn(((

「失礼ながらそちらのこうがくん…の種族、容姿等を考えますとこの辺は住みにくいかと…」

は?
『んーっと、出てけって言ってます?秘書さん?ゆっっっくりお話聞かせてくれる?後日』
「広瀬くん!!なんて事を!!!」

養子だとしても魔女の子に出てけとか言えんの??こいつが??
え、何様??こちとら魔女様だぞ??
良く分からんが偉いらしいんだぞ私!!!

「ひっ!いっ、いえ!!そういう意味ではなく!!」
『ん?違うの??ってか名前広瀬くんなのね、ごめん知らなかった』てへ

「こちらこそいきなり失礼な事を…すみません」
「ただ獣人エリアとの境目に大きめの土地があるのでそちらを魔女様にいかがかな、と愚考致しました……」

『え!それいいじゃん!採用採用!!』
『なぁんだ、広瀬くんいい人じゃん♡!』

「いえ!そん、な…ありがとぅ…ござぃます」
『市長さん市長さん!広瀬くん有能だねぇ♪』

「はっはっはっ!藤堂様でもあげませんよ?」
『えぇ~ざんねんだなぁ~♡』

「もうっ!からかわないでください!!」
『「あははははっははは!!」』


あー楽しかった♪
さて、記入しますかね♪
「藤堂様は何でも出来る、との事ですがこうがくんの生年月日が見える魔法?みたいなのはないのですか??」
『え、市長さんまで有能なの?すごくない?横浜市……魔法あるじゃんね今気付いたわ』
『名前しか見なかったもんね、よし』
『生年月日鑑定』

――――――
生年月日:2102.10.26
――――――

『出来た!!…けど、今って何年何月なの??』
「??今は2109年の9月6日ですね」

『え……じゃぁ虹くん来月で7歳!?ちょっと待って!?1年せい!?てか小さすぎない!?』
「多分栄養不足かと…」

……はぁぁぁ~
さぁぁぁぁくぅぅぅまぁぁぁ!!!
もぉぉぉぉぉおおおおお!!!

『よし!広瀬くんが言ってた所買って家建てて誕生日来たら転入させる!決まり!色々な手続き頼んでいい!?市ちょ……いや、広瀬くん!!』
「承りました」
「え!?なんで!?そこは市長の僕じゃないの!?」

『て事でお昼食べて帰る!』
「え、無視なの!?」

『……しょうがないから市長さんもお昼、一緒に行ってもいいよ』ボソッ
「あ、僕はこれから国に魔女様の報告が…」
!?
『~~~~っ別に虹くんと行くからいいし!?市長さんのばか!もう誘ってあげない!!』

「え!?まっ、待って待ってお昼の時間くらいあるって!冗談だよ!?」
『もういい!!!』
――バタンッッッ

あーもう!はっず!!
友達みたくいられたから調子乗ったわ!
ばかとか言って……子供か!!

『はぁ、帰ろ帰ろ』

 

閑話side


「え、藤堂様可愛すぎない??真っ赤な顔で目潤ませててめっっちゃ可愛かった……え、しかも話してて楽しい女の子初めて!!どうしよう!ドキドキが止まらない!!」

「はぁ……全面的に同意ですが…いいのですか?もう誘わないそうですよ追いかけないのですか?」

「はっ!そうじゃん!追いかけなきゃ!行くよ広瀬くん!!」

「はいはい」
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