日本のママはこわーい魔女〜ママでも魔女でも恋はしたい

今

前から隆くん皇治くんに詰め寄られ
後ろから大雅くんの腕がお腹に回ってて
後退る事も出来ない

目線で離してほしいと大雅くんに
お願いしたつもりが
振り向き見上げると顔中にキスが振る

『え、ちがっ…ちょっ』
｢神様って？｣
無理かっこいい…ってか人前でキスは恥ずかしすぎるｯｯ
『わっ、分かった！話すから！』
｢へぇ～｣｢…なるほど｣

何がへぇで、何がなるほどなのか
分からないけど
とりあえず簡単に説明する
『こっちに転生？させてくれた神様とは違う神様らしいんだけど、この世界の事とか教えてくれたりするだけ！今のメールは私の昔話を聞いて復讐しようよってメール…だったんだけど恨んでないしなぁと思ってて。』
｢復讐！？え、はいはいはい！！僕がする！！｣
『え？』
｢いや、ここは私だろう？｣
『ちょｯ｢俺だろ｣
『えぇ？なんでよ私の話じゃんか！』

｢僕達のお嫁さんに酷い事したんだから！僕達にも復讐する権利はあると思いまーす！｣
『……っ、好きでいて、くれてるの…？』
｢何を当たり前な事を…。過去の話を聞いたのは私達だが、どんな話であれ私達が好きになったのは今の紀香さんだ。過去は過去だろ｣
『え、じゃぁ復讐なん｢それとこれとは話が別だ｣…あ、はい』
｢紀香ちゃんの過去を聞いても好きじゃなくなる要素はどこにもなかったよ？？｣『…』

転生して割とすぐの頃
隆くんと仲良くなったと思ったのは自分だけだったのか、とショックを受けた時…
皇治くんは私の事好きなのかな？と
モヤモヤした時…

その時を思い出して納得した

『私……結構2人の事好きなのかも』ﾎﾞｿｯ

頭上で誰が復讐するかの会議していたはずが
一瞬でその場が静まる
まさか聞こえてると思ってなかったので
急に不安になり
みんなの顔を見上げる

『んっ』ﾁｭｯ
｢…僕も好きだよ紀香ちゃん｣
｢あぁ、心から｣

2人からのキス
やっぱり全然嫌じゃない。
大雅くんも笑顔だ。

うん、私今幸せだ

｢あ、そうだ！僕達の見た目前と今どっちがいい？｣
｢紀香さんが前がいいなら戻してもらおうかと｣
『え、どっちでもいいよ？』
｢ほんとに～？｣
そう言いながら隆くんが顔を近付けてくる

不意の王子様ドアップで
絶対赤くなる、と反射で顔を押さえ隠す

｢www｣
｢これは決まりだな｣｢そうだね｣
『不意打ちは良くないっ！！！』

｢｢｢あはははははっ｣｣｣

日を跨ぐ頃みんなの笑い声が
我が家に響いた

神様ありがとう。私幸せだよ。