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戦闘開始
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入学式が終わり、クラスに戻ってくるとみなせかせかとグループのメンバーを探し出した。しかし、GAFSとかいうことイベントは既にこのC組では誰が勝つかなんて殆ど決まっているようなものだ。あの3人はもう登録者30万人以上なんだから、そうそう一ヶ月で超えられるような数じゃない。
だからと言って負けたわけではない。作戦が重要なのだ。この勢いでドミネーターが伸びていった場合100万人くらいのチャンネルになることは容易に想定できる。そうとなれば正攻法で勝てるわけがない。何か爆発的にバズる方法が必要だ。そもそもチャンネル開設から一ヶ月で100万人はもともと知名度がはいとほぼ不可能な数字であろう。驚異的な追い上げを見せるためには強烈なキャラクターが必要だ。グループを誰と組むかこれで勝者か敗者が決まるといってもいいだろう。
クラスメイトがある1人の生徒に群がっている。熊谷真だ。彼はドミネーターの3人に続く人気者だ登録者は12万人、ちょっと過激な動画が多いエンタメ系Touyuberだ。
「数字を持ってるやつに群がるか、嫌な感じだよな。」
隣の奴が話しかけてきた。名前は、、、
「あー突然ごめんな、寺岡大和だ。よろしくな。」えらく気さくに話しかけてくる。名前で思い出したがこいつは確か全く分からなかったから底辺の中でも底辺なのだろうなと思ってた奴だ。こいつと組んでもダメだろう。
「うんー。よろしくー。」
まあ適当に返す。実際はおれも熊谷と組みたいと思ってたし図星だったが、たしかに気持ち悪いという理由は分からなくもない。
だが、それとこれとは別だ。勝負事にそんなことつべこべ言ってる暇はない。
「真くん私達と組んでくれるのー!?嬉しい~!これから頑張ろうね!」
嫌な声が聞こえた。先越された。今田真凛と金子朱音だ。2人は馬鹿そうだが容姿はクラストップレベルと言ってもいいだろう。登録者は2人とも1万人弱と決して多くはないがこの容姿と自らの発信力で2人を人気物にする気なのか、ただ女に囲まれていい気になっただけなのか知らないが第二勢力であることに異論はないだろう。熊谷が鼻の下を伸ばしながら答える。
「真凛ちゃん、朱音ちゃんよろしくね。
俺たちはtriplet、三つ子設定って言うのはどう?」
「なにそれーうけるー真くんの意見に賛成ー。ね?朱音!」
「うん!いいじゃんそうしよう!」
三つ子設定ってなんだよ。熊谷もそれなりに容姿はいいし、人気出るんだろうなぁ。他の奴らと組んでうまくいくのが想像できないな。まあ俺もそう思われてるんだろうけどな。
こんな感じでグループがどんどん決まっていく。寺岡と喋ってて一歩目が遅れた俺は影はうすいわ、数字はないわでなかなか決まらない。残るは僕も含めた9人となった。幸先悪いなこりゃあ。
そんなことを思っていると寺岡がまた話しかけてきた。
「お前まだ残ってんの?じゃあ俺と組もうや。悪い奴じゃなさそうだし。」
誰のせいで残っていると思ってんだ。お前が俺にいきなり喋りかけてきたからだろうが。
「いやだね。お前とだけは。」
「えーいいじゃん。どうせ余ってんだし。な、そこのメガネも一緒にやるよな。」
「え?うん。。。」暗そうなメガネが答えた。このメガネは矢作健いかにも暗いし登録者は1100人だし、こいつと組むなんて負けを認めたようなもんだろ…
そうしてるうちに他の6人が組み終わってしまった。おれはこの3人とこれから動画投稿しなくてはいけない羽目に。
もう終わった。GAFSなんてどうでもいいぜ。
「お前らなんかと絶対やんねーからな。不戦敗だバーカ!」
おれは教室中に響くくらいのボリュームで叫んだ。
だからと言って負けたわけではない。作戦が重要なのだ。この勢いでドミネーターが伸びていった場合100万人くらいのチャンネルになることは容易に想定できる。そうとなれば正攻法で勝てるわけがない。何か爆発的にバズる方法が必要だ。そもそもチャンネル開設から一ヶ月で100万人はもともと知名度がはいとほぼ不可能な数字であろう。驚異的な追い上げを見せるためには強烈なキャラクターが必要だ。グループを誰と組むかこれで勝者か敗者が決まるといってもいいだろう。
クラスメイトがある1人の生徒に群がっている。熊谷真だ。彼はドミネーターの3人に続く人気者だ登録者は12万人、ちょっと過激な動画が多いエンタメ系Touyuberだ。
「数字を持ってるやつに群がるか、嫌な感じだよな。」
隣の奴が話しかけてきた。名前は、、、
「あー突然ごめんな、寺岡大和だ。よろしくな。」えらく気さくに話しかけてくる。名前で思い出したがこいつは確か全く分からなかったから底辺の中でも底辺なのだろうなと思ってた奴だ。こいつと組んでもダメだろう。
「うんー。よろしくー。」
まあ適当に返す。実際はおれも熊谷と組みたいと思ってたし図星だったが、たしかに気持ち悪いという理由は分からなくもない。
だが、それとこれとは別だ。勝負事にそんなことつべこべ言ってる暇はない。
「真くん私達と組んでくれるのー!?嬉しい~!これから頑張ろうね!」
嫌な声が聞こえた。先越された。今田真凛と金子朱音だ。2人は馬鹿そうだが容姿はクラストップレベルと言ってもいいだろう。登録者は2人とも1万人弱と決して多くはないがこの容姿と自らの発信力で2人を人気物にする気なのか、ただ女に囲まれていい気になっただけなのか知らないが第二勢力であることに異論はないだろう。熊谷が鼻の下を伸ばしながら答える。
「真凛ちゃん、朱音ちゃんよろしくね。
俺たちはtriplet、三つ子設定って言うのはどう?」
「なにそれーうけるー真くんの意見に賛成ー。ね?朱音!」
「うん!いいじゃんそうしよう!」
三つ子設定ってなんだよ。熊谷もそれなりに容姿はいいし、人気出るんだろうなぁ。他の奴らと組んでうまくいくのが想像できないな。まあ俺もそう思われてるんだろうけどな。
こんな感じでグループがどんどん決まっていく。寺岡と喋ってて一歩目が遅れた俺は影はうすいわ、数字はないわでなかなか決まらない。残るは僕も含めた9人となった。幸先悪いなこりゃあ。
そんなことを思っていると寺岡がまた話しかけてきた。
「お前まだ残ってんの?じゃあ俺と組もうや。悪い奴じゃなさそうだし。」
誰のせいで残っていると思ってんだ。お前が俺にいきなり喋りかけてきたからだろうが。
「いやだね。お前とだけは。」
「えーいいじゃん。どうせ余ってんだし。な、そこのメガネも一緒にやるよな。」
「え?うん。。。」暗そうなメガネが答えた。このメガネは矢作健いかにも暗いし登録者は1100人だし、こいつと組むなんて負けを認めたようなもんだろ…
そうしてるうちに他の6人が組み終わってしまった。おれはこの3人とこれから動画投稿しなくてはいけない羽目に。
もう終わった。GAFSなんてどうでもいいぜ。
「お前らなんかと絶対やんねーからな。不戦敗だバーカ!」
おれは教室中に響くくらいのボリュームで叫んだ。
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