35 / 62
35
鍵を握る人
しおりを挟む
「結さん、人使い荒いよ。
買ってきたよ。ワイン。コンビニだけど。」
「そりゃそうでしょ?あの後タクシーに酔って、わたしが降りる時に『ぎもち悪い』って言って一緒に降りて、ゲロゲロ吐いたあと上がり込んだのは誰?」
「本当にすみませんでした!」
「わたしはねー、あの後もあんたの失態知ってるんだからね!」
「はい。」
「えーと…」
「あー!!ストップ!美咲さん中にいるんでしょ?聞こえちゃうじゃん!」
「あ、そうね。どうぞ~」
「お邪魔します♪」
ひょこっと顔を出したのは拓実君だった。
あたしは挨拶した。
「こ、こんばんは。」
「こんばんは。驚いてる?」
「仲良くなるの早いなぁって。」
「え?」
「昨日泊まっちゃったし。」
結がつかさず付け加える。
「ゲロゲロ履いてね。トイレと…」
「あー!!ストップ!」
ニヤリと結が笑う。
「ところでお姉様お2人に呼ばれて光栄なんですが、どうしたの?
まさか俺を襲うつもり…」
その週間、拓実君の顔にクッションが飛ぶ。
「いてっ!」
「ちょっと聞きたい事があったの!」
「何?」
「その前にワイン開けて。」
結は話しながらオープンナーを拓実君に渡す。
吐いたとは言え、言いなりだ。
「遥斗君ってどんな人がタイプなの?
付き合ってた人は?」
ワインのコルクを抜き、グラスにワインを注いでくれた。
「うーん。最近会社で好きな人が出来たって言ってたけど。年上で可愛い人だって。」
「で?」
「で、彼がいるかもって心配はしてた。」
ふと拓実君と目が合う。
「あー。なるほどね…」
拓実君はニヤリと笑う。
「美咲さんかぁ。遥斗の好きな人って。」
あたしは不安げに拓実君に質問する。
「なんか言ってた?」
「あとはちょっと男同士の話だからなんとも。」
「何よ!男同士って!」
また結が攻める。
「まぁ色々だよ。」
「そこは教えてくられないんだ!」
「友を売ることは出来ないね!」
また拓実君がニヤリと笑う。
「じゃあ、今まで付き合ってた人とかは?または実はいるとか?」
「美咲さんの事マジで考えてたし、あいつ真面目だから付き合ってる人はいないと思うよ。」
「じゃあ、髪が長くて、背がスラッとした30代前半ぐらいの女性って知らない?」
「髪が長くて、スラッと?」
「そう!美咲が言うには今日親しげに話してたらしくて。」
「うーん。何処にいた時?」
「プレゼンの会場なんだって。」
「プレゼンの会場?美咲さんも知ってる広告会社関係?」
「ううん。わたしは初めて見かけた。ただ、今回のプレゼンはどこかの出版社も参入してるとは聞いたけど。」
「出版社ね~…」
拓実君は考え込んだ。
「あ!1人髪が長くているわ!遥斗の周りに!でも、付き合ってたとは言えないかもしれないけど。」
買ってきたよ。ワイン。コンビニだけど。」
「そりゃそうでしょ?あの後タクシーに酔って、わたしが降りる時に『ぎもち悪い』って言って一緒に降りて、ゲロゲロ吐いたあと上がり込んだのは誰?」
「本当にすみませんでした!」
「わたしはねー、あの後もあんたの失態知ってるんだからね!」
「はい。」
「えーと…」
「あー!!ストップ!美咲さん中にいるんでしょ?聞こえちゃうじゃん!」
「あ、そうね。どうぞ~」
「お邪魔します♪」
ひょこっと顔を出したのは拓実君だった。
あたしは挨拶した。
「こ、こんばんは。」
「こんばんは。驚いてる?」
「仲良くなるの早いなぁって。」
「え?」
「昨日泊まっちゃったし。」
結がつかさず付け加える。
「ゲロゲロ履いてね。トイレと…」
「あー!!ストップ!」
ニヤリと結が笑う。
「ところでお姉様お2人に呼ばれて光栄なんですが、どうしたの?
まさか俺を襲うつもり…」
その週間、拓実君の顔にクッションが飛ぶ。
「いてっ!」
「ちょっと聞きたい事があったの!」
「何?」
「その前にワイン開けて。」
結は話しながらオープンナーを拓実君に渡す。
吐いたとは言え、言いなりだ。
「遥斗君ってどんな人がタイプなの?
付き合ってた人は?」
ワインのコルクを抜き、グラスにワインを注いでくれた。
「うーん。最近会社で好きな人が出来たって言ってたけど。年上で可愛い人だって。」
「で?」
「で、彼がいるかもって心配はしてた。」
ふと拓実君と目が合う。
「あー。なるほどね…」
拓実君はニヤリと笑う。
「美咲さんかぁ。遥斗の好きな人って。」
あたしは不安げに拓実君に質問する。
「なんか言ってた?」
「あとはちょっと男同士の話だからなんとも。」
「何よ!男同士って!」
また結が攻める。
「まぁ色々だよ。」
「そこは教えてくられないんだ!」
「友を売ることは出来ないね!」
また拓実君がニヤリと笑う。
「じゃあ、今まで付き合ってた人とかは?または実はいるとか?」
「美咲さんの事マジで考えてたし、あいつ真面目だから付き合ってる人はいないと思うよ。」
「じゃあ、髪が長くて、背がスラッとした30代前半ぐらいの女性って知らない?」
「髪が長くて、スラッと?」
「そう!美咲が言うには今日親しげに話してたらしくて。」
「うーん。何処にいた時?」
「プレゼンの会場なんだって。」
「プレゼンの会場?美咲さんも知ってる広告会社関係?」
「ううん。わたしは初めて見かけた。ただ、今回のプレゼンはどこかの出版社も参入してるとは聞いたけど。」
「出版社ね~…」
拓実君は考え込んだ。
「あ!1人髪が長くているわ!遥斗の周りに!でも、付き合ってたとは言えないかもしれないけど。」
0
あなたにおすすめの小説
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
五月病の処方箋
松丹子
恋愛
狩野玲子29歳は五月が大嫌い。その理由を知った会社の後輩、石田椿希27歳に迫られて…
「玲子さん。五月病の特効薬、知ってます?」
キリッと系ツンデレOLとイケメン後輩のお話です。
少しでも、お楽しみいただけたら幸いです。
*Rシーンは予告なく入りますのでご注意ください。
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
恋に異例はつきもので ~会社一の鬼部長は初心でキュートな部下を溺愛したい~
泉南佳那
恋愛
「よっしゃー」が口癖の
元気いっぱい営業部員、辻本花梨27歳
×
敏腕だけど冷徹と噂されている
俺様部長 木沢彰吾34歳
ある朝、花梨が出社すると
異動の辞令が張り出されていた。
異動先は木沢部長率いる
〝ブランディング戦略部〟
なんでこんな時期に……
あまりの〝異例〟の辞令に
戸惑いを隠せない花梨。
しかも、担当するように言われた会社はなんと、元カレが社長を務める玩具会社だった!
花梨の前途多難な日々が、今始まる……
***
元気いっぱい、はりきりガール花梨と
ツンデレ部長木沢の年の差超パワフル・ラブ・ストーリーです。
俺様上司に今宵も激しく求められる。
美凪ましろ
恋愛
鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。
蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。
ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。
「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
**2026.01.02start~2026.01.17end**
黒瀬部長は部下を溺愛したい
桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。
人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど!
好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。
部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。
スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
包んで、重ねて ~歳の差夫婦の極甘新婚生活~
吉沢 月見
恋愛
ひたすら妻を溺愛する夫は50歳の仕事人間の服飾デザイナー、新妻は23歳元モデル。
結婚をして、毎日一緒にいるから、君を愛して君に愛されることが本当に嬉しい。
何もできない妻に料理を教え、君からは愛を教わる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる