54 / 62
63
カミングアウト
しおりを挟む
「ねぇ、あれ、家に帰ってから見たんだけど大西君よね!絶対!だって目の下の小さなホクロ同じ位置よ!」
俺をまた朝から捕まえて冬沢さんが言う。
ホクロの位置まで見てるのか!この人は!
どうせ、課長も知ってるし、美咲さんにもバレたからもうどうでもいい!
「あーそうです。俺です。俺。」
美咲さんも呆れ顔でこっちを見る。
また、課長も困った顔をしている。
朝礼のベルがなり、みんな各々自分のデスクに着く。
課長がため息をつきながら話し出す。
「一部、知ってると言うか、勘づいてると言うか、まぁ、知ってるとして話をする。
大西君はモデルの仕事もしている。けれど、これは会社の広告塔としても、会社には有利な為、認めているし、彼はタレント事務所などには登録はしていない。この会社の一社員だ。
その事を忘れずに騒がないように。
それと、大西君も顔を出している以上、会社の看板も背負ってる事を忘れないように。以上!」
これで会社に絶対に迷惑は掛けれないけど、美咲さんの為に動く事が出来るし、部長に手出しはさせない。
ただ、やたら色んな部署の女性が営業課に出入りするようになり、視線を感じるようになった。
こんな時、拓実なら喜ぶんだろうけど、俺には興味がない。
美咲さんと結さん以外で普通の会話はしなくなった。
退社のタイミングが美咲さんと一緒の時には美咲さんと帰るようにした。
「ねぇ、女子の視線が怖いんだけど…」
「ちゃんと護るから……なんか嫌な事された?」
「まだ、されてない。」
「まだってされそうなの?」
「されそうとかじゃないけどー。」
「まだ、付き合ってるって言うの嫌?」
「だって、遥斗、会社の有名人だよ!ダメでしょ。」
「俺はいい。」
「結婚しますならわかるけど、付き合ってますはまずいと思う。」
「結婚か…」
今の状態でプロポーズは出来ない。
「わかった。その代わり、今週末は仕事ないから一緒に過ごして。」
「うん。」
美咲さんは俺を見ないで頷く。
どう思ってるんだろう。
結婚なら言ってもいいの?
拓実に相談する?
でも、あいつ今居ないじゃん。
拓実は実業団にも入ってるから、今は試合で遠征している。
結さんか?
次の日、俺は結さんを焼鳥屋に誘った。
「いらっしゃ…って遥斗じゃねーか。それと前に来たべっぴんさん!
なんだ、遥斗の好きな人ってこの人か?」
「違う違う!この人はその友人。」
「じゃあ、あっちのコか。」
大将がニヤリと笑う。
結さんが
「そうそう。あっち。」
と答える。
2人でビールと焼鳥を適当に頼む。
「で、相談って?」
結さんにいきなり振られる。
「どうせ美咲のことでしょ?」
「そうです…。」
「喧嘩でもした?」
「してないんですけど、美咲さん、何考えてるかわからなくて。」
「何?」
「俺、バイトの事、全て会社のみんなに話したから、最近、営業課に他の部署の女性職員の出入りが激しくて、女子の視線が怖いって言うから、付き合ってる事を言おうって言ったら…」
「言ったら?」
「結婚とかならわかるけど、付き合ってるじゃ言えないって…」
「なるほどね…。で?」
「わかったって…」
「じゃあ結婚しよって言えなかったの?」
「だって、まだ美咲さんを食わせてけないし…」
「バカじゃん!あのねぇ、今の世の中、夫婦共働きは当たり前なの!それに美咲はそんな事望んでないから。結婚したくないの?!」
「したいですよ!」
「じゃあ、言いなさいよ。」
俺はビールを一気に飲み干す。
「あのね、プロポーズとは別って考えてきちんとと結婚したい気持ちを伝える!わかった?!」
「ふー。わかりました!」
俺をまた朝から捕まえて冬沢さんが言う。
ホクロの位置まで見てるのか!この人は!
どうせ、課長も知ってるし、美咲さんにもバレたからもうどうでもいい!
「あーそうです。俺です。俺。」
美咲さんも呆れ顔でこっちを見る。
また、課長も困った顔をしている。
朝礼のベルがなり、みんな各々自分のデスクに着く。
課長がため息をつきながら話し出す。
「一部、知ってると言うか、勘づいてると言うか、まぁ、知ってるとして話をする。
大西君はモデルの仕事もしている。けれど、これは会社の広告塔としても、会社には有利な為、認めているし、彼はタレント事務所などには登録はしていない。この会社の一社員だ。
その事を忘れずに騒がないように。
それと、大西君も顔を出している以上、会社の看板も背負ってる事を忘れないように。以上!」
これで会社に絶対に迷惑は掛けれないけど、美咲さんの為に動く事が出来るし、部長に手出しはさせない。
ただ、やたら色んな部署の女性が営業課に出入りするようになり、視線を感じるようになった。
こんな時、拓実なら喜ぶんだろうけど、俺には興味がない。
美咲さんと結さん以外で普通の会話はしなくなった。
退社のタイミングが美咲さんと一緒の時には美咲さんと帰るようにした。
「ねぇ、女子の視線が怖いんだけど…」
「ちゃんと護るから……なんか嫌な事された?」
「まだ、されてない。」
「まだってされそうなの?」
「されそうとかじゃないけどー。」
「まだ、付き合ってるって言うの嫌?」
「だって、遥斗、会社の有名人だよ!ダメでしょ。」
「俺はいい。」
「結婚しますならわかるけど、付き合ってますはまずいと思う。」
「結婚か…」
今の状態でプロポーズは出来ない。
「わかった。その代わり、今週末は仕事ないから一緒に過ごして。」
「うん。」
美咲さんは俺を見ないで頷く。
どう思ってるんだろう。
結婚なら言ってもいいの?
拓実に相談する?
でも、あいつ今居ないじゃん。
拓実は実業団にも入ってるから、今は試合で遠征している。
結さんか?
次の日、俺は結さんを焼鳥屋に誘った。
「いらっしゃ…って遥斗じゃねーか。それと前に来たべっぴんさん!
なんだ、遥斗の好きな人ってこの人か?」
「違う違う!この人はその友人。」
「じゃあ、あっちのコか。」
大将がニヤリと笑う。
結さんが
「そうそう。あっち。」
と答える。
2人でビールと焼鳥を適当に頼む。
「で、相談って?」
結さんにいきなり振られる。
「どうせ美咲のことでしょ?」
「そうです…。」
「喧嘩でもした?」
「してないんですけど、美咲さん、何考えてるかわからなくて。」
「何?」
「俺、バイトの事、全て会社のみんなに話したから、最近、営業課に他の部署の女性職員の出入りが激しくて、女子の視線が怖いって言うから、付き合ってる事を言おうって言ったら…」
「言ったら?」
「結婚とかならわかるけど、付き合ってるじゃ言えないって…」
「なるほどね…。で?」
「わかったって…」
「じゃあ結婚しよって言えなかったの?」
「だって、まだ美咲さんを食わせてけないし…」
「バカじゃん!あのねぇ、今の世の中、夫婦共働きは当たり前なの!それに美咲はそんな事望んでないから。結婚したくないの?!」
「したいですよ!」
「じゃあ、言いなさいよ。」
俺はビールを一気に飲み干す。
「あのね、プロポーズとは別って考えてきちんとと結婚したい気持ちを伝える!わかった?!」
「ふー。わかりました!」
0
あなたにおすすめの小説
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
五月病の処方箋
松丹子
恋愛
狩野玲子29歳は五月が大嫌い。その理由を知った会社の後輩、石田椿希27歳に迫られて…
「玲子さん。五月病の特効薬、知ってます?」
キリッと系ツンデレOLとイケメン後輩のお話です。
少しでも、お楽しみいただけたら幸いです。
*Rシーンは予告なく入りますのでご注意ください。
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
恋に異例はつきもので ~会社一の鬼部長は初心でキュートな部下を溺愛したい~
泉南佳那
恋愛
「よっしゃー」が口癖の
元気いっぱい営業部員、辻本花梨27歳
×
敏腕だけど冷徹と噂されている
俺様部長 木沢彰吾34歳
ある朝、花梨が出社すると
異動の辞令が張り出されていた。
異動先は木沢部長率いる
〝ブランディング戦略部〟
なんでこんな時期に……
あまりの〝異例〟の辞令に
戸惑いを隠せない花梨。
しかも、担当するように言われた会社はなんと、元カレが社長を務める玩具会社だった!
花梨の前途多難な日々が、今始まる……
***
元気いっぱい、はりきりガール花梨と
ツンデレ部長木沢の年の差超パワフル・ラブ・ストーリーです。
俺様上司に今宵も激しく求められる。
美凪ましろ
恋愛
鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。
蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。
ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。
「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
**2026.01.02start~2026.01.17end**
黒瀬部長は部下を溺愛したい
桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。
人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど!
好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。
部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。
スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
包んで、重ねて ~歳の差夫婦の極甘新婚生活~
吉沢 月見
恋愛
ひたすら妻を溺愛する夫は50歳の仕事人間の服飾デザイナー、新妻は23歳元モデル。
結婚をして、毎日一緒にいるから、君を愛して君に愛されることが本当に嬉しい。
何もできない妻に料理を教え、君からは愛を教わる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる