夢ノコリ

hachijam

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カギを失くした夢

7.

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「やっぱり、友達の事は心配?」

僕のちょっとホッとした気持ちに気づいたのか、赤岡さんにそう言われた。言われてみて、僕は心配していたのだろうかと少し思う。あんまり大声で言うような事ではない気もするけど、どちらかと言うと、羨ましいとか、嫉妬している気持ちの方が大きいと思っていたので、そう言われて、自分の気持ちがどうだったんだろうと思った。

「うーん。どうなんだろう。心配なのかな?」

誰に聞こうとしているのか分からず、そう言う。

「私が言うのも何なんだけど、良く分からない子だからね」

「そんなことないでしょ」

と、一応、言っておく。赤岡さんの友達だから、悪い人ではないだろうという気持ちはあったけど、どういう人なのか詳しくは分からなかったというのは正直なところだ。充が妄想しているという可能性の他に、充が騙されているのではと思っていた部分があったのだろうか。そんな事を言われてみて思った。

「でも、悪い子じゃないよ。自分の気持ちに素直な子だから」

そう言われると、確かに行動としては分かりやすいのかもしれないと思う。自分だったらどうするだろう。ひとめぼれした相手がいたとして、その気持ちをすぐに伝えるだろうか。そもそもひとめぼれするのだろうか。見た目で可愛いとか、綺麗だとか思う事は確かにあるけど、それがイコール好きになるという事に、僕の中では結びつかない気もしていた。でも、ひとめぼれしたら、そういうことを全てぶち壊して行動したくなるのかもしれないと思った。そういう相手に出会っていないだけだろうか。そんな事を少し思った。

「で、小浜君はなんて言っているの?」

「なんか、浮かれている感じです」

僕の言い方にちょっと笑う。

「そうなんだ。想像できる気もするけど」

「確かに、充も分かりやすいから、多分、想像通りだよ」

僕もちょっとおかしそうに笑った。

「大丈夫なんじゃない。そういう二人なら」

少し真面目な顔して赤岡さんが言った。

「そうなのかな」

「そうそう。周りがちょっかい出さないで成り行きを見守っていた方が良いタイプだと思うよ」

「そんなものかな」

「熱しやすく冷めやすいという言い方したら、怒られるかもしれないけど、ちょっと落ち着いたら大丈夫なんじゃない?」

確かにそうかもしれない。周囲が騒ぐと喜んで騒ぎそうなタイプだ。

「それに…」

「それに?」

赤岡さんは、少し意地悪そうに笑って言った。

「人の恋愛話してるだけじゃ面白くないでしょ?」
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