夢ノコリ

hachijam

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筋トレをする夢

7.

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悩ましいのが痛みの程度で、自分にしか分からないというのがなかなか判断できない。これが普段から体を鍛えているような人だったら、どの程度までの痛みがダメなのか判断できるのかもしれないけど、今の僕は当然そういう状態では無い。そんなの気にするレベルの痛みじゃないなのか、そんなレベルの痛みを感じているならじっとしていなくてはいけないなのか、さっぱり分からなくて、単純に筋肉痛がするとしか言えない。

そう言えばと朝の夢の事を思い出す。正しいフォームって何なんだろうか。どういうやり方をしていたかなと思う。夢の中の事を思い出そうとするけど、はっきりとは思い出す事が出来なかった。前にテレビのダイエット特集みたいなので、やっていたなとちょっと思い出す。でも、そのやり方もちゃんとは思い出す事が出来なかった。

何となくいつもやっているようにと言うぐらいで、それだったら正しいフォームなんて分からないなと思ったりした。正しいフォームでやらなければ意味が無い、そう思うと、今日はやらなくても良いのかなと思う。筋肉痛もある事だし、無理する事は無いという気持ちが強くなり、納得しそうになった。

ふーっと息を吐きながらいろいろと考えてしまう。結局、こうやって、あれこれと理屈を付けて考えようとしている自分と言うのは、恐らく、もう筋トレはやりたくないんだろうなと思っている気がした。あっさりとそれを認める事が出来れば楽なのにと思うけど、そもそもそれを認めて止めてしまったら、当初の目的は達成できない。

でも、そもそも当初の目的を達成できるのか、達成する必要があるのかとか考え始めてしまった。何で筋トレを始めようとしたんだっけ、分かっているはずの理由を改めて考えて、そんな邪な気持ちを抱いて良いのかとか、悟ったように思ってみる。何だろう、何となく格好良く見られたいという欲求は…。格好悪いじゃないかと思ったりする。でも、そういう努力を全くしない事も、それはそれで格好悪い気もしてきた。

何にもしないで格好良いなんて事になれば一番ありがたいのだけど、それは僕にとってはとても現実的では無くて、でも、格好良くなりたいと努力してなれるものなのかも良く分からない。だったらどうすればと頭の中でぐるぐると考えが廻った。何かくだらないこと考えているなと思って苦笑いしてしまった。

結局、僕の中にある格好良く見られたいという欲に負けて、筋肉痛の中、今日も筋トレを続けようと思う。それがちゃんと結果に結び付けられるのか、それが大事な事のように思えた。
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