夢ノコリ

hachijam

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マイクのテストをする夢

1.

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体育館の壇上にポツンと一人立っていた。目の前にはマイクがひとつ置かれていた。いつの間にかヘッドフォンをしていて、声が聞こえる。

「…はい、ではマイクテストお願いします」

ヘッドフォンから声が聞こえてくる。マイクを手に持って声を発してみる。

「えー、…」

とりあえず、声を出してみたが、次になんて言ったらいいのか分からない。少し考えて、

「テス、テス、テス。マイクのテスト中…」

なんて言ってみた。前にどっかでマイクのテストをやっている時に聞いた文言だと思う。たぶん、こんな感じだろう。自分の声が大きく響くのが何だか恥ずかしい気がしたが、これはマイクのテストなんだから恥ずかしがってはいけないと思う。堂々と声を発すれば良いんだと思う。

「…はい、もう一度お願いします」

文言としては間違っていなかったのか、気になったけど、それに関しては何も言われなかったという事は問題ないという事なんだろう。もう一度、同じような感じで言ってみた。

「テス、テス、テス。マイクのテスト中…」

一度言った台詞なので、前よりはスムーズに言えた気がする。声が拡大されて響くのは、まだ恥ずかしかったが、さっきよりは良い感じだと思う。

「…はい、OKです。次、お願いします」

そうヘッドフォンから聞こえてくる。

「次?」

思わずつぶやくけど、その声は向こうには届いていないようだった。

「えー、…。テス、テス、テス。マイクのテスト中…」

良く分からなかったので、結局、同じことを言ってしまう。

「…はい。それはOKですから、次、お願いします」

ヘッドフォンから少し呆れたように声が聞こえる。

「…だから、次って何?」

と言ってみたけど、やっぱり、聞こえていないみたいで何も言ってこない。

「えーっと…」

少し考えて、

「本日は晴天なり、本日は晴天なり、本日は晴天なり…」

と思いついた事をやけくそのように言っていた。確か、こんな感じでマイクテストをやっていたのもあったはずだ。

「…はい。OKです。では、次は声を少しずつ大きくしていってください」

次の指示がヘッドフォンから聞こえてきた。

「声を大きく?同じセリフで良いの?」

独り言のように聞いてみるけど、反応は無い。

「本日は晴天なり、本日は晴天なり、本日は晴天なり…」

少しずつ声を上げてみた。

「…はい。もっと大きな声で思いっきり」

「本日は晴天なり…」

意地になったように大きな声で叫んでみた。大きな声が体育館中に響いて、とてもうるさかった。
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