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怒られる夢
5.
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その顔を見た瞬間、ホッとしたが、何だかそれが恥ずかしくて、何とも言えない顔になっていた気がする。それをごまかすために怒るというのもひとつの方法だったかもしれないけど、それを表現するのも恥ずかしい気がして、
「おぅ」
とか、そっけなく言ってみた。
「わりぃわりぃ。ちょっと遅れちゃって」
充の方は遅れた事に自覚があるようだ。軽く事情を説明してくれた。実は充は少し前に着いていたらしいのだが、場所が良く分からなかったそうだ。何となくで待っていたのだが、時間が来ても見当たらず、自分が場所を勘違いしていた可能性を考えて、探し回ったらしい。その結果、少し遅れたのだと言う。そのいい加減さが充らしいとも思う。
「みんなは?」
「今、並んでる」
充が言うには、人気のアイス屋さんと言うのがあるそうで、そこに並んでいるそうだ。丁度、僕が来た時に入れるタイミングを考えてくれたようで、そういうのを聞くと、さっき考えていた事が馬鹿らしいなと思った。人込みの中、そのアイス屋に向かった。
お店に着くと列にはみんなの姿は見えなかった。少しきょろきょろして様子を伺うと、店の中から合図を送ってくる三ヶ嶋君に気が付いた。大きく手を振っている。充と僕は店の中に入り、席に座る。どうやら、お店の中で食べるスペースがあり、そこに座るために並んでいたようだ。まだ、注文していなかったようで、ベストなタイミングだったようだ。
まだ、梅雨が明けていない、曇り空の中ではあったが、7月も終わりが近づいている時期なので、それなりには暑かった。アイス食べないと焼け死ぬというほど、暑くは無かったけど、アイスを食べても不自然ではないくらいの熱さではあった。メニューを見て、少し迷ったけど、シンプルにバニラを選んだ。すでにみんなはメニューを決めているらしかったので、あまり時間をかけるのも悪いと思ったからだ。
充はすでに何を食べるのかを決めていたようで、すぐに注文をする。そこでようやく一息ついた感じだ。テストどうだった、まあまあ、など無難な会話をする。どこ行っていたのと聞いてみたら、良く知られている観光名所を上げていた。ベタだなと思ったけど、意外と機会が無いと来ないところかもしれない。
僕自身、特別に行きたいと思った事は無かった。だから、そこに行った事自体は何とも思わなかったけど、その時の様子で何となく盛り上がっているみんなを見ていると、羨ましいなと思うところはあった。
「おぅ」
とか、そっけなく言ってみた。
「わりぃわりぃ。ちょっと遅れちゃって」
充の方は遅れた事に自覚があるようだ。軽く事情を説明してくれた。実は充は少し前に着いていたらしいのだが、場所が良く分からなかったそうだ。何となくで待っていたのだが、時間が来ても見当たらず、自分が場所を勘違いしていた可能性を考えて、探し回ったらしい。その結果、少し遅れたのだと言う。そのいい加減さが充らしいとも思う。
「みんなは?」
「今、並んでる」
充が言うには、人気のアイス屋さんと言うのがあるそうで、そこに並んでいるそうだ。丁度、僕が来た時に入れるタイミングを考えてくれたようで、そういうのを聞くと、さっき考えていた事が馬鹿らしいなと思った。人込みの中、そのアイス屋に向かった。
お店に着くと列にはみんなの姿は見えなかった。少しきょろきょろして様子を伺うと、店の中から合図を送ってくる三ヶ嶋君に気が付いた。大きく手を振っている。充と僕は店の中に入り、席に座る。どうやら、お店の中で食べるスペースがあり、そこに座るために並んでいたようだ。まだ、注文していなかったようで、ベストなタイミングだったようだ。
まだ、梅雨が明けていない、曇り空の中ではあったが、7月も終わりが近づいている時期なので、それなりには暑かった。アイス食べないと焼け死ぬというほど、暑くは無かったけど、アイスを食べても不自然ではないくらいの熱さではあった。メニューを見て、少し迷ったけど、シンプルにバニラを選んだ。すでにみんなはメニューを決めているらしかったので、あまり時間をかけるのも悪いと思ったからだ。
充はすでに何を食べるのかを決めていたようで、すぐに注文をする。そこでようやく一息ついた感じだ。テストどうだった、まあまあ、など無難な会話をする。どこ行っていたのと聞いてみたら、良く知られている観光名所を上げていた。ベタだなと思ったけど、意外と機会が無いと来ないところかもしれない。
僕自身、特別に行きたいと思った事は無かった。だから、そこに行った事自体は何とも思わなかったけど、その時の様子で何となく盛り上がっているみんなを見ていると、羨ましいなと思うところはあった。
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