夢ノコリ

完璧な準備をする夢

１．

何事も完璧でありたいと僕は思う。そのためには、完璧な準備が必要だと思う。でも、完璧でない僕は、完璧な準備が何かが良く分かっていない。そもそも、何の準備をするんだろう。きっと完璧なるためだろう。いや、完璧になろうと思う僕が、きっとなんて思ってはいけない。完璧になるためだと、強く断定しなければいけないそう思った。

でも、完璧ってなんだろう。完璧では無い僕はそんな事を考えてしまう。とにかく、準備はしなければいけない。それは分かっていた。何を準備するんだろう。いろいろな物が頭に浮かんでくるが、どれも自分が完璧だったら必要のない物だった。完璧だったら必要でない物を、完璧を目指す僕に必要なんだろうか。いっそ、何も準備をしない方が良いのではないか。そう思う。

それこそが完璧だ。我ながら完璧な理論だと納得する。決して、準備するのが面倒になったからではない。断じてない。そう何度も思う。そういう言い訳めいたことを考える自分はダメだ。それでは完璧になれない。禅問答のように頭の中を同じ考えが巡っていく。こういう事で悩みたくないから、完璧になりたいんだと思いつつ、完璧になって、悩まなくなったら、一体、何に悩めば良いんだろうかと思った。完璧への道のりは遠い。そうぼんやりと思ったところで目を覚ました。



完璧な準備をする夢
完璧を目指す

と書いて、一体、どういう事なんだろうと考えてしまう。とても、滑稽に思えたけど、真理を突いているとか思ってしまったのは、きっと寝起きだからだろう。

夢の中の話ではないが、準備がちゃんと出来ているのかが気になってしまった。こうやって、ちゃんと準備して出かけるというのは、久しぶりな気もする。だから、変な夢を見たのかなと思った。張り切っている自分と、それを抑えて冷静になろうとしている自分もいた。楽しみという気持ちは強くて、それを否定する事は出来なかったけど、期待しすぎると何か失敗してしまうのではと言う気持ちも強かった。

だから、ちゃんと準備できているか荷物を確認する。それで安心しようとする。まるで遠足前の小学生だなと思う。遠足と言う意味では、当たらずとも遠からずという感じなので、その気分自体は間違いではないんだなと思った。いっそ、そういう気分で無邪気に楽しんだ方が良いんだと思った。

念願の、やっぱり、そう言うと、張り切っている自分が恥ずかしいと思うけど、みんなで海に遊びに行くのが今日だった。