夢ノコリ

hachijam

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暑い夢

7.

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「あっ、いや、そうだけど」

「はっきりしないとダメ?」

「気持ちを知りたい」

「キミの気持ちは?」

「ああ、ええっと。いや、だから、友達の…」

この期に及んでまだそう言い訳している。でも、言われてみて、思ったけど、自分でも分からない気持ちを誰かに聞いても分からない気がした。分からなくて、当然だと思うと、ほんの少しだけど、納得できるような気にもなっていた。ただ、単に言い負かされただけかもしれないけど。

「ふふふ、少しは暇つぶしになった?おしゃべり楽しかった?」

「…、うーん。どうだろう」

「ワタシは楽しかったよ」

そう女の子が言う。

「じゃあ、僕も」

じゃあって何だろうと自分で言ってみて思う。でも、女の子は気にしなかったようだ。

「あっ、そうだ。もし、キミがイメージしている事と、違う事が起こったとしてもワタシのせいじゃないから」

そう意味深に女の子が言ったところで目を覚ました。



せっかく良い気分で夢が終わると思ったのに、最後の言葉は何だったんだろう。何か予防線を張られたような気がした。

その後も、ダラダラしながら一日が終わってしまった。当初の予定通りに過ごしたと言えば、それまで何だけど、一度、何かをしよう、プールに行こうと張り切っただけに何もしないで終わった一日が勿体なかったような気もした。

いつまでも進まない気持ち。進めたいのかも分からない気持ち。そういうのを考える必要があるのかも分からない。結局、暇だから、そういうことを考えてしまうんだろうなと思ったりする。でも、そういうので、悩んでいるのが不幸なのかと言われると、それも良く分からない。最終的に思う事は、いつも同じで、多分、考え過ぎなんだなと思う。

昨日の今日なので、連絡も何もなかった。急に予定を入れられても大丈夫なように、来週の予定は空けておいた方が良いんだろうか。それだったら、自分から連絡するのが良いのか。いや、それだと張り切っているみたいだなと思ったり、実は冗談みたいなもので、もうすっかり忘れられていたりするのかなと思ったりと、その後も、夜遅くまで考え続けてしまった。

どういう一日だったんだろう。昨日とは全く違った意味で、慌ただしい一日だった気もするけど、結局、何一つ、進んでいない一日だったなと寝る前に思ってしまった。暇人の戯言と言うのが、一番、分かりやすい表現と言う気がした。こういうのが続くのかなと思うと、それはどういうことなんだろうと思ったりもした。
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