夢ノコリ

hachijam

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雨が降りそうな夢

5.

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どういう選択肢があるんだろうと考えてしまった。一番、分かりやすいのは勇君にはお引き取り願って、僕と赤岡さんで出かける事だ。時間は少し遅れたが、それで当初の予定通りになるはずだ。多分、赤岡さんもそれを一番に考えている。だから、勇君を帰らせようととしている。僕が引きさがるという選択肢もある。今日は勇君と遊んであげれば良いと言えば良い。勇君にとってはそれがベストな選択だろう。僕の方は残念だけど、また、別の機会に行けば良い。映画なんて、今日でなくてもいいはずだ。今週はさすがにもう一度バイトを休ませてくださいと言うのは言いづらい気がするけど、来週でも、それこそ、夏休みにこだわらなくても、いつだっていい。そう少し思ったけど、意外とチャンスってあるようでないよと下山さんに言われた言葉も思い出す。また、いろいろと考えると面倒だと思ってしまう気もしたし、赤岡さんも誘いづらくなるのではと思ったりした。折衷案は無いだろうか。そう考えて、ふと思ったことを聞いてみた。

「どこに行く予定だったの?」

聞くと、恐竜の展覧会に行く予定だったそうだ。そう言えば、テレビでそういうのをやっているというのが話題になっていたのを思い出す。世界最大級の何かが見れるとか何とか言ってた気がする。恐竜と言う単語にちょっと惹かれてしまった。別に特別に好きって訳でもないけど、何となくワクワクした気持ちになってしまった。何を見に行くか決まっていない映画よりも気になる。そっちに行くというのはどうだろうか。勇君と一緒に。でも、赤岡さんの親と行く予定になっているって言ってたし、チケットとかの事も気になった。でも、思いついてしまったので、言ってみた。

「恐竜の展覧会に行くというのはどう?」

と。赤岡さんはちょっと驚いた表情になったけど、すぐに考える。それは良いかもしれないと思ったように見えたのは気のせいだろうか。

実はと、家で会ったことを話す赤岡さん。勇君が怒った事に対して、最初はなだめていた親だったけど、その内に怒りだして、もう連れて行かないと言い出していたそうだ。それに対して、勇君もだったら行かないとか言いだして、勇君は子供だけど、子供の喧嘩状態だったそうだ。それを考えると、僕と勇君と一緒に恐竜の展覧会に行く選択肢も悪くないなと思ったようだ。赤岡さんの親の事とか、赤岡さんの見たかった映画の事も気になったけど、こういう成り行きで行き先が決まるのも楽しいかもしれないと少し思った。

「本当にそれで良い?」

赤岡さんがそう聞いてきた時には、そうする事が決まっていた感じだった。僕はしっかりと頷いた。
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