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雨が降りそうな夢
7.
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入り口は少し混んでいて、チケットを買うのに、少し並んだ。やっぱり、子供連れが多いなと思う。子供ばかりで少し賑やかな集団もあった。ちょっと大変かもと思ったけど、中に入ったら、そんなに込んでいるという感じでは無かった。自分が思っているより、大きな博物館なのかなと思ったけど、入り口がただ狭かっただけかもしれないとも思った。
入って、いきなり巨大な恐竜の化石が展示されていた。今回の一番の目玉らしく、堂々としていて迫力に圧倒される。巨大と言うのは聞いていたけど、実物で見ると、思わず声を上げたくなるほどだった。ちょっと見とれてしまう。
勇君も興奮して近づいて、いつの間にか手に持っていたカメラで写真を撮っていた。こういうところって、撮影して良いのかなと少し思ったけど、周囲で撮影している人もいて、写真撮影可能の看板もあった。
どうやら、他の人に迷惑にならなければ、比較的自由に撮影しても良いようだった。その勇君は、僕と赤岡さんの事はすっかり忘れてしまったようにチョロチョロと動いて、人にぶつかるのではとちょっと冷や冷やした。
赤岡さんもそれが気になっているらしく、見失わないように、迷惑を掛けないように声を掛けているが、勇君はそれどころではないようだ。そこまで混んでいなくて、良かったと思う。これで混んでいたら凄い事になりそうだと思った。
結局、ずっとそんな感じだった。一応、一通り展示されている物は見たが、それ以上に勇君の事をじっと見ていた気がした。勇君の観察日記を書けるのではと少し思ったりした。赤岡さんとのんびりおしゃべりをするなんて雰囲気にもならずに、ドタバタしていたけど、それはそれで楽しいなと思ったりした。
お昼になり、ちょっと休憩となる。勇君はそんな事より、まだ見たいと言っていたが、僕は疲れていて、お腹はペコペコだった。一応、勇君の意見を優先的にまだ大丈夫だと言ってみたけど、たぶん、僕が疲れているのを見越して、赤岡さんが私もお腹が空いていると言って、食事となった。
勇君も少し妥協したみたいだ。子供心に、これ以上、僕たちの機嫌を損なうのはまずいと思ったのかもしれない。食事は博物館の中で済ませた。ちょっと高めな展示会にちなんだメニューとかあって、それを選ぶ。見た目は面白かったが、味としては特別に美味しいという感じでは無く、量とか考えると値段の割と思ってしまう。
勇君はこれだったら、有名なファストフード店のハンバーガーの方が良かったと言う。僕もそうかもしれないと少し思ったけど、赤岡さんがそういう事言わないのと、ちょっと怒ったので、止めておいた。
入って、いきなり巨大な恐竜の化石が展示されていた。今回の一番の目玉らしく、堂々としていて迫力に圧倒される。巨大と言うのは聞いていたけど、実物で見ると、思わず声を上げたくなるほどだった。ちょっと見とれてしまう。
勇君も興奮して近づいて、いつの間にか手に持っていたカメラで写真を撮っていた。こういうところって、撮影して良いのかなと少し思ったけど、周囲で撮影している人もいて、写真撮影可能の看板もあった。
どうやら、他の人に迷惑にならなければ、比較的自由に撮影しても良いようだった。その勇君は、僕と赤岡さんの事はすっかり忘れてしまったようにチョロチョロと動いて、人にぶつかるのではとちょっと冷や冷やした。
赤岡さんもそれが気になっているらしく、見失わないように、迷惑を掛けないように声を掛けているが、勇君はそれどころではないようだ。そこまで混んでいなくて、良かったと思う。これで混んでいたら凄い事になりそうだと思った。
結局、ずっとそんな感じだった。一応、一通り展示されている物は見たが、それ以上に勇君の事をじっと見ていた気がした。勇君の観察日記を書けるのではと少し思ったりした。赤岡さんとのんびりおしゃべりをするなんて雰囲気にもならずに、ドタバタしていたけど、それはそれで楽しいなと思ったりした。
お昼になり、ちょっと休憩となる。勇君はそんな事より、まだ見たいと言っていたが、僕は疲れていて、お腹はペコペコだった。一応、勇君の意見を優先的にまだ大丈夫だと言ってみたけど、たぶん、僕が疲れているのを見越して、赤岡さんが私もお腹が空いていると言って、食事となった。
勇君も少し妥協したみたいだ。子供心に、これ以上、僕たちの機嫌を損なうのはまずいと思ったのかもしれない。食事は博物館の中で済ませた。ちょっと高めな展示会にちなんだメニューとかあって、それを選ぶ。見た目は面白かったが、味としては特別に美味しいという感じでは無く、量とか考えると値段の割と思ってしまう。
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