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雨が降りそうな夢
8.
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午後に入っても、勇君は元気満々だった。僕は少し疲れていたので休みたいと思ったけど、そう言うとだらしないと思われてしまいそうだなと思った。残りの部分を見学した後、最後にシアタールームと言うところに寄る。そこで恐竜の映画と言うのが見れるのだそうだ。そう言えば、映画を見に行く予定だったんだなと思った。
シアタールームはそこまで大きくは無く、イメージとしては良くある学校の教室と言う感じで、そこに大きなテレビがあるという感じだった。家にあったら、とてつもなくでかいと思うけど、こういうところで見るには、あんまり大きいとは思えないサイズで、一応、映画は映画だと思ったけど、迫力と言う意味では今ひとつだった。
しかも、教育映画みたいな感じで、退屈だった。これだったら、巨大な恐竜の化石の方を直に見た方が圧倒的に迫力があったと思った。勇君は割と楽しそうに見ていたけど、自分が知っている知識が多いようで、その都度、解説をして、その都度、静かにしなさいと赤岡さんに注意されていた。そのやり取りの方が面白かった。
こうして、勇君大満足の恐竜の展覧会は終了となった。帰り際、お土産とか覗いてみたが、そういうのには勇君はあまり興味が無かったようだ。博物館を出ると、夕方にはまだ早いけど、良い時間帯だった。ほとんど一日、博物館にいたんだなと思う。駅までの帰り道、当然、歩きだけど、赤岡さんが気になるカフェがあるから寄りたいと言う。
勇君は疲れたから帰りたいと少し不満げだったけど、赤岡さんの視線に感じる物があったのか、従う事にしたようだ。僕は少しデート気分が味わえるかと期待する。
分かりやすく、オシャレなカフェで少し気後れしてしまったが、最初の予定通り、映画に行っていたら、こういうところに赤岡さんと二人で入ったのだろうかと思った。勇君がいる分、子供がいるから大丈夫みたいな顔をしているけど、そうじゃなかったらどうしたのだろう。勇君がいて、ありがたいような、そうでもないようなと、その時に思った。
ケーキがあって、どれを頼むのか迷っていたら、赤岡さんがこれはこういうのだと説明してくれて、その中のオススメの紅茶のケーキを選んだ。勇君は分かりやすくチョコのケーキを選ぶ、赤岡さんは何だかオシャレなのを選んだ。良く分からないけど、赤いからイチゴが入っているんだろうと想像する。
ケーキを食べたら勇君の機嫌も良くなっていて、赤岡さんも上機嫌で、僕も美味しくて嬉しくなってしまった。話は専ら、勇君がして、やっぱり、恐竜は凄いというのを延々と語っていた。今日はもう仕方ない、主役は勇君だったと思う事にした。
シアタールームはそこまで大きくは無く、イメージとしては良くある学校の教室と言う感じで、そこに大きなテレビがあるという感じだった。家にあったら、とてつもなくでかいと思うけど、こういうところで見るには、あんまり大きいとは思えないサイズで、一応、映画は映画だと思ったけど、迫力と言う意味では今ひとつだった。
しかも、教育映画みたいな感じで、退屈だった。これだったら、巨大な恐竜の化石の方を直に見た方が圧倒的に迫力があったと思った。勇君は割と楽しそうに見ていたけど、自分が知っている知識が多いようで、その都度、解説をして、その都度、静かにしなさいと赤岡さんに注意されていた。そのやり取りの方が面白かった。
こうして、勇君大満足の恐竜の展覧会は終了となった。帰り際、お土産とか覗いてみたが、そういうのには勇君はあまり興味が無かったようだ。博物館を出ると、夕方にはまだ早いけど、良い時間帯だった。ほとんど一日、博物館にいたんだなと思う。駅までの帰り道、当然、歩きだけど、赤岡さんが気になるカフェがあるから寄りたいと言う。
勇君は疲れたから帰りたいと少し不満げだったけど、赤岡さんの視線に感じる物があったのか、従う事にしたようだ。僕は少しデート気分が味わえるかと期待する。
分かりやすく、オシャレなカフェで少し気後れしてしまったが、最初の予定通り、映画に行っていたら、こういうところに赤岡さんと二人で入ったのだろうかと思った。勇君がいる分、子供がいるから大丈夫みたいな顔をしているけど、そうじゃなかったらどうしたのだろう。勇君がいて、ありがたいような、そうでもないようなと、その時に思った。
ケーキがあって、どれを頼むのか迷っていたら、赤岡さんがこれはこういうのだと説明してくれて、その中のオススメの紅茶のケーキを選んだ。勇君は分かりやすくチョコのケーキを選ぶ、赤岡さんは何だかオシャレなのを選んだ。良く分からないけど、赤いからイチゴが入っているんだろうと想像する。
ケーキを食べたら勇君の機嫌も良くなっていて、赤岡さんも上機嫌で、僕も美味しくて嬉しくなってしまった。話は専ら、勇君がして、やっぱり、恐竜は凄いというのを延々と語っていた。今日はもう仕方ない、主役は勇君だったと思う事にした。
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