夢ノコリ

hachijam

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文句を言われる夢

9.

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激しく断るべきだと思う。でも、充に沢島さんの泣き顔は見たくないだろうみたいな事を言われると、強くは言えなくなってしまう。それにと充が言う。人数合わせだから、特別にする事は無いよ。

やらせとか出来レースではないけど、その大学の学生が選ばれるのが前提だからと言われる。投票できるのは、学生のみなので、多分、そうなるだろうというのが、沢島さんたちの考えのようだ。

もし、人数が増えたら、エントリー外してもらうからとか、いろいろと言われて、何だかどうでも良くなってしまった。こうなったら、やけだ。三ヶ嶋君も巻き込むべきだと主張する。

それを聞いて、僕が乗り気になったと思った充も激しく同意する。すぐに三ヶ嶋君を呼び出す。忙しいのかなと思っていたけど、割とすぐにやってきた。意外と暇だったのかなと思うけど、シリアスな感じで、大事な用事があると言ったから、すっ飛んできたと言うのが正しいかもしれない。やっぱり、良い人なんだなと思う。

騙すような事になってしまい、申し訳ないかなと思いつつ、心が痛むほどではないとも思う。僕も充と同じだ。まどろっこしい事は面倒なので、ストレートに用件を伝えた。

三ヶ嶋君は、話の内容に呆れながらも、困っているなと簡単にOKの返事をする。こういうところも人が出来ているなと思う。ただし、一応、加山さんに相談してからと言われた。充もそこは納得する。納得するのかと僕は言いたくなった。

僕は赤岡さんに相談しなくて良いのかと充に言われる。何の事と三ヶ嶋君が興味を示し、赤岡さんとデートした事を言われてしまった。そういうのじゃないからと言ったけど、そういうのってどういうのだと思う。

充は三ヶ嶋君にも紙を差し出した。何枚も持っている、いや、持たされているというところか。しぶしぶ、書きこむ。他大学の学生は、推薦者の名前、コメントが必要となっていた。沢島さんがその辺はどうにかしてくれるんだろうと思ったけど、ここで充が思いついたように言う。

充は沢島さんに、三ヶ嶋君は加山さんに、僕は赤岡さんにそれぞれ推薦してもらって書いてもらえばと。ふざけた事を言うなと思ったけど、三ヶ嶋君はそれだったら、加山さんへの説明になるから丁度良いと言う。僕は無理だと言ったけど、それは沢島さん経由でお願いするから大丈夫だよと充に言われてしまった。やっぱり、何だかんだで楽しんでやがるな、こいつはと思ってしまう。と言うか、すんなりと三ヶ嶋君に頼めるなら、僕は必要ないのではと思うけど、それはそれで、順番が変わるだけで、巻き込まれる結論は変わらなかった気もする。
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