251 / 275
嘘をつく夢
5.
しおりを挟む
アピールポイント、推薦文、写真と言うのが難題だなと思った。アピールポイントは特技とかと結びつけると書きやすい気がしたけど、その特技はまだ書いていない。でも、今考えないといけない事のような気がする。自分ひとりで考えるのはきついなと思った。
推薦文は赤岡さんに丸投げしたいと思っているけど、あまり、持ち上げられても困ると思った。赤岡さんが僕をどう評価しているのかと言うのもだいぶ気になっていて、過大な事を書かれたらどうしようと思う気持ちと、反対に謙遜しすぎるような物だったらどうしようとも思っていた。
どういう感じだろう。出来れば褒められたいけど、それは自分だけ知っていればいいみたいな感じ。何か、違う気もするけど、そんな感じだ。控えめにでも、そこそこは評価して欲しいとか、そんな感じだろうか。
写真も悩む。証明写真に貼るような写真で良いのではと思ったけど、それだと安っぽいと却下されてしまった。一応、写真屋さんに行こうという事になった。どんな服装と言うのも気になる。自分のセンスなんて疑わしい。赤岡さんにコーディネートしてもらうのはどうだろうと思いつつ、赤岡さんのセンスと言うのはどういうのなんだろう。
普段の服装見ていると落ち着いた感じがするけど、それだとミスター学園祭としては地味だろうか。でも、特別に派手だと思われたいわけではない。悩むところだ。きっと、ひとりで考えても結論は出ない所だと思ったので、しゃべりながら、ああでもない、こうでもないと検討してみる。
そこそこ形になりそうなアピールポイントとか、推薦文が出来てきた。アピールになっているのか分からないようなアピールポイントが僕らしい気がするし、割とほどほどな感じの推薦文も出来た気がする。一仕事終えてホッとする。後は写真だ。
赤岡さんは大学の入試の時に利用した写真屋さんの事を言った。僕も何となくは知っているところだけど、行った事はない。そこで撮れば良いと言われて、断る理由も無かったので、そうすることにした。
「どういう服装が良いのかな?」
と聞いてみた。
「羽田君だったら、落ち着いた雰囲気の方が良いかな」
と言う。
「でも、可愛い系のとかも意外と良いかもよ」
何だか楽しそうに答える。
「可愛い系?」
思わず聞き返してしまった。
「どちらかと言えば、童顔でしょ?きっと似合うよ」
そうなんだ。そういう評価をされているんだと思うと、何だか照れた。でも、可愛い系のイメージが僕には浮かばなかった。
推薦文は赤岡さんに丸投げしたいと思っているけど、あまり、持ち上げられても困ると思った。赤岡さんが僕をどう評価しているのかと言うのもだいぶ気になっていて、過大な事を書かれたらどうしようと思う気持ちと、反対に謙遜しすぎるような物だったらどうしようとも思っていた。
どういう感じだろう。出来れば褒められたいけど、それは自分だけ知っていればいいみたいな感じ。何か、違う気もするけど、そんな感じだ。控えめにでも、そこそこは評価して欲しいとか、そんな感じだろうか。
写真も悩む。証明写真に貼るような写真で良いのではと思ったけど、それだと安っぽいと却下されてしまった。一応、写真屋さんに行こうという事になった。どんな服装と言うのも気になる。自分のセンスなんて疑わしい。赤岡さんにコーディネートしてもらうのはどうだろうと思いつつ、赤岡さんのセンスと言うのはどういうのなんだろう。
普段の服装見ていると落ち着いた感じがするけど、それだとミスター学園祭としては地味だろうか。でも、特別に派手だと思われたいわけではない。悩むところだ。きっと、ひとりで考えても結論は出ない所だと思ったので、しゃべりながら、ああでもない、こうでもないと検討してみる。
そこそこ形になりそうなアピールポイントとか、推薦文が出来てきた。アピールになっているのか分からないようなアピールポイントが僕らしい気がするし、割とほどほどな感じの推薦文も出来た気がする。一仕事終えてホッとする。後は写真だ。
赤岡さんは大学の入試の時に利用した写真屋さんの事を言った。僕も何となくは知っているところだけど、行った事はない。そこで撮れば良いと言われて、断る理由も無かったので、そうすることにした。
「どういう服装が良いのかな?」
と聞いてみた。
「羽田君だったら、落ち着いた雰囲気の方が良いかな」
と言う。
「でも、可愛い系のとかも意外と良いかもよ」
何だか楽しそうに答える。
「可愛い系?」
思わず聞き返してしまった。
「どちらかと言えば、童顔でしょ?きっと似合うよ」
そうなんだ。そういう評価をされているんだと思うと、何だか照れた。でも、可愛い系のイメージが僕には浮かばなかった。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる