夢ノコリ

hachijam

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会議をする夢

1.

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「では、次、羽田君」

そう呼ばれてハッとする。周りを見ると、メガネをしたビジネススーツに身を包んだ大人たちが囲んでいて、僕と充と、三ヶ嶋君が椅子に座っていた。ちなみに、僕たち三人もビジネススーツを着て、メガネをしていた。どうやら、会社の会議室みたいなところで、会議中という事みたいだ。

大学生の僕は会社勤めをした事は無く、だから、こういう会議室みたいなところも、会議と言うのがどういうものなのかは良く分からない。だから、これは、テレビドラマとかで見たイメージなんだろうなと思ったりする。そう言えば、最近、こんな感じのドラマを見た気もする。でも、今はそれをのんびりと考えている暇はなかった。手元には難しい数字が並べられていた資料がある。どうやら、これを説明しないといけないらしい。

「えーっと、売り上げは…」

書かれている通りに読み上げてみる。周りはシーンとして、僕の声だけが響く。

「次に、来季の目標は…」

静かに聞いてもらえているという事は、このままでいいと判断して読み進める。少しずつ、話すのに慣れて来て、上ずっていた声も落ち着いてきたと思ったら、

「ただ、資料読むだけだったら意味ないよ」

と、反対側から偉そうな声が聞こえた。恐る恐るそちらを向くと、

中心にいた見るからに偉そうな人が言っていた。そちらを向くと、三戸さんが座っていた。隣には、下山さんがいて厳しい表情をしていた。反対の隣にはバイトの社長が座っていて、そちらはおどおどしたような表情をしている。

「大事な所だけ、要点をまとめて」

そう催促される。

「えー、はい。そうですね…」

とりあえず、そう返事したけど、何の資料かも分からず、何が大事なのかも分からなかった。言葉が続かない。

「…」

「もういいや。じゃあ、次、小浜君」

僕を見限って、充の順番になる。どこかホッとしながら、でも、何も言えなかった事が恥ずかしいやら悔しいやらで落ち込む。

「あっ、ハイ」

充は元気よく返事をしたが、緊張しているようで、変に高い声だった。

「えーっとですね」

そう言いながら、僕と同じ様に資料を読み始める。これは充も怒られるなと思っていたら、

「なるほど、じゃあ、来季の目標は?」

などと聞かれる。

「そうですね。それは…」

それに対して充はたどたどしく答える。僕の方が少しはマシだったのではと思うけど、充が怒られそうな気配はなかった。充はそのまま続けて、結局、特別な事は何も言われず、最後にご苦労様なんて言われて終わった。
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