夢ノコリ

hachijam

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記憶喪失と言われる夢

2.

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記憶が混乱する事がある。

記憶喪失と言われた夢
記憶を否定される
記憶喪失の自覚は無い

と書きながら、そんな事を考えていた。

全ての記憶を覚えておくなんて事は出来ないから、そんなのは特別な事ではない気がする。昨日の夜、食べたものは覚えている。でも、その前の日は、更に前の日はと考えると、よっぽど印象的な事でも無ければ怪しくなるし、それが入れ替わっていても気が付かない気がする。

何を食べたのかというようなそこまで重要ではない記憶だから、そうなんだとも言えない。しかも、厄介な事に自分で意図的に改ざんしている事もあって、その改ざんしている事を忘れてしまう事がある。何かを言ってしまって、しまったと思った記憶があると、後でそんな事は言っていないと、言っていたのを覚えていながら言う。それが自分の中で、本当の事だと勘違いしてしまうなんて感じだ。しかも、それを意図的にやっているのか、無意識でやっているのか分からなくなり、記憶が曖昧になっていく。

その上、自分の中の記憶と、他の人の記憶で微妙に違う事もあると更にややこしくなる。しかも、その他の人が正しいのか、間違っているのか、嘘をついているのか、冗談で誤魔化しているのか、なんていろいろなケースがあるから、何が正しいのかさっぱりと分からなくなるのだ。

とは言え、実際の生活の中で、それだけの混乱を起こすことはまれだ。たまに昔の事が話題になった時に、あれがどうだったとか、記憶が曖昧な議論になる事があるけど、大概はうやむやになり、それで片づいてしまう。

本当に覚えておかないといけない事は、ただ記憶にとどめるだけではいけないのかもしれない。例えば、日記みたいなものに書いておくのもひとつの方法だろう。でも、その日記に本当の事を書いているのか、誰が覚えているのだろう。その時の心境を本音で書いているのか、誤魔化しているのか、冗談で書いているのか、そんな事、後で判断できるんだろうか。

昔の記憶と言うと、どこまで覚えているんだろうか。記憶喪失ではないけど、だいぶ曖昧なところがある。例えば、中学時代、何をしていたんだろう。何となく、大雑把な事は覚えている気がする。でも、それだけだ。それが中学時代の記憶なのか、高校時代の記憶なのか間違っているところもありそうだ。

何となく、中学時代の卒業アルバムを眺めてみたいと思ったのは、そんな事がきっかけだった。写真なら、少しは確実な事を思い出すのかもしれない。そんな事をふと思った。
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