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記憶喪失と言われる夢
8.
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さて、どうするかそこで考え込んでしまう。一番、手っ取り早くて確実なのは、赤岡さんに聞いてみる事だろう。そう分かっていて、それが出来ないと思ってしまう。何でだろう。実際、その理由も良く分からない。
何となく気まずい感じがするから。それは事実だろうけど、それだけじゃない気もする。そこに分かりやすいはっきりしたはっきり理由は無いのだけど、そう思ってしまう自分がいた。そもそも、聞いてみると言ってもどうするのだろうか。そのためにわざわざ連絡を取るのか、それもハードルが高い気がする。直近で会う約束は今のところない、何か機会があれば、話の流れで聞く事が出来ればと言う感じだろうか。
中学時代の他の友達はどうだろうか。でも、今、マメに連絡を取り合っているような友達はいない。聞けば簡単に答えてくれそうな友達の顔は何人か浮かんだけど、わざわざ、連絡をするのは、赤岡さんに連絡する以上にハードルが高い気がした。
結局、今すぐに、この写真に写っている子が誰なのかは知る事が出来ない。ふと思った。夢に出てくる女の子に話を聞いたらどうだろうか。いやいやいや、自分の夢の中の事と現実がゴチャゴチャしすぎだろうと思う。でも、それで答えてくれる可能性もあるのではと心のどこかで思っている気がする。
論理的に考えてみようと思う。もし仮に、僕の夢の中に出てきているその女の子が僕の心のどこかにある記憶が元になっているのだとすれば、僕が質問する事で、その記憶がまた甦って来て、その結果として、女の子が答えてくれるのではと少しだけ思ってしまった。全く根拠がない話だけど、それはあり得るのではと思ってしまった。
でも、次見る夢の中に髪の長い女の子は現れるのだろうか。自分の夢だけど夢は好き勝手に見る事は出来ない。そう言えば、夢を自由に見れるようになるために、夢の日記を書き始めたと思い出す。だったら、見たい夢の事を書いたら見る事が出来るのだろうか。そんな事を思ってしまった。でも、僕は本当にその夢を見たいのだろうか。いや、その女の子の事を知りたいんだろうか。
気になっている事は事実だ。でも、どれぐらいなのだろうか。知ってどうするという気持ちもある。でも、知らなければどうにもならない事もある。そう言えばと、また、思い出す。髪の長い女の子に金色のカギを探すように言われた事を。それを探さないと女の子は何も答えてくれないのではないだろうか。そう思ってしまう。じゃあ、その金色のカギって何なんだろう。頭の中がゴチャゴチャとして訳が分からなくなった。
何となく気まずい感じがするから。それは事実だろうけど、それだけじゃない気もする。そこに分かりやすいはっきりしたはっきり理由は無いのだけど、そう思ってしまう自分がいた。そもそも、聞いてみると言ってもどうするのだろうか。そのためにわざわざ連絡を取るのか、それもハードルが高い気がする。直近で会う約束は今のところない、何か機会があれば、話の流れで聞く事が出来ればと言う感じだろうか。
中学時代の他の友達はどうだろうか。でも、今、マメに連絡を取り合っているような友達はいない。聞けば簡単に答えてくれそうな友達の顔は何人か浮かんだけど、わざわざ、連絡をするのは、赤岡さんに連絡する以上にハードルが高い気がした。
結局、今すぐに、この写真に写っている子が誰なのかは知る事が出来ない。ふと思った。夢に出てくる女の子に話を聞いたらどうだろうか。いやいやいや、自分の夢の中の事と現実がゴチャゴチャしすぎだろうと思う。でも、それで答えてくれる可能性もあるのではと心のどこかで思っている気がする。
論理的に考えてみようと思う。もし仮に、僕の夢の中に出てきているその女の子が僕の心のどこかにある記憶が元になっているのだとすれば、僕が質問する事で、その記憶がまた甦って来て、その結果として、女の子が答えてくれるのではと少しだけ思ってしまった。全く根拠がない話だけど、それはあり得るのではと思ってしまった。
でも、次見る夢の中に髪の長い女の子は現れるのだろうか。自分の夢だけど夢は好き勝手に見る事は出来ない。そう言えば、夢を自由に見れるようになるために、夢の日記を書き始めたと思い出す。だったら、見たい夢の事を書いたら見る事が出来るのだろうか。そんな事を思ってしまった。でも、僕は本当にその夢を見たいのだろうか。いや、その女の子の事を知りたいんだろうか。
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