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ヒーローになる夢
8.
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土曜日の午後の電車はほどほどに空いていた。4人の時には立っていたが、2人になると途端に疲れを感じ、どちらともなく、席に座った。
「どう思う?」
三ヶ嶋君がそう聞いてきた。
「何が?」
いろいろとあり過ぎて、どのことに対して質問されたのか分からなかった。
「夕方からの別の用事だよ」
一番、聞かれると思わなかった事だ。
「やっぱり、何か怒らせる事やったのかな」
急に三ヶ嶋君の弱気の声が聞こえてきた。
「どういう事?」
三ヶ嶋君が言うには、何か機嫌を損ねる事をしたから、何か理由を付けて、デートを打ち切りにしたのではと言う事だった。しゃべり過ぎたとか、食事をする場所をすぐに見つけられなかったなど、三ヶ嶋君が気にしている事はいくつかあった。そんな事、思いもせず、ただ、2人とも忙しいんだぐらいにしか思っていなかった僕は驚き、どうだったんだろうと思う。
「気にしすぎでしょ」
自分が女の子の気持ちを全て理解できる人間だと思ってはいなかったけど、そこまで心配する事は無い気がした。もしかしたら、つまらないデートになった場合を考えて、何か用事を入れていた可能性はあるかもしれないけど、今日の雰囲気を考えれば、十分に合格点だったと思う。満点というのは言い過ぎかもしれないけど、落第とはならないだろうと思った。
「だと、良いんだけど」
まだ、ちょっと心配そうだったけど、少しは安心したようだ。
「意外とそういうのを気にするんだ」
僕が言うと、
「結構、小心者なんだよ」
と、苦笑いを浮かべていた。もしかしたら、いろいろと準備をするタイプなのかもしれないと、その時、思った。講義でも課題をちゃんと片づけるタイプと考えるとそれは納得できる気がした。意外と今日のデートのためにいろいろと調べていたのだろうか。その姿を想像するとちょっと面白い気がしてきた。
「で、どっちがお姫様なの?」
ずっと気になっていた事を聞いてみた。これを聞く事も今日の僕の役割のひとつだと思っていた。
「まあ、それはいいんじゃない」
何が良いんだろうという風に強引にはぐらかされてしまう。
「なんか、加山さんと良い感じだったよね」
「そうか」
鎌をかけてみるが、軽く流される。こうなってしまうと、僕では太刀打ちできない。もう少し、粘ってみたが、結果は同じだった。そうこうしている内に、三ヶ嶋君が乗り換える駅が近づいてきた。
「とりあえず、次がある事を期待するよ」
そう言い残して、三ヶ嶋君は電車を降りていった。
「どう思う?」
三ヶ嶋君がそう聞いてきた。
「何が?」
いろいろとあり過ぎて、どのことに対して質問されたのか分からなかった。
「夕方からの別の用事だよ」
一番、聞かれると思わなかった事だ。
「やっぱり、何か怒らせる事やったのかな」
急に三ヶ嶋君の弱気の声が聞こえてきた。
「どういう事?」
三ヶ嶋君が言うには、何か機嫌を損ねる事をしたから、何か理由を付けて、デートを打ち切りにしたのではと言う事だった。しゃべり過ぎたとか、食事をする場所をすぐに見つけられなかったなど、三ヶ嶋君が気にしている事はいくつかあった。そんな事、思いもせず、ただ、2人とも忙しいんだぐらいにしか思っていなかった僕は驚き、どうだったんだろうと思う。
「気にしすぎでしょ」
自分が女の子の気持ちを全て理解できる人間だと思ってはいなかったけど、そこまで心配する事は無い気がした。もしかしたら、つまらないデートになった場合を考えて、何か用事を入れていた可能性はあるかもしれないけど、今日の雰囲気を考えれば、十分に合格点だったと思う。満点というのは言い過ぎかもしれないけど、落第とはならないだろうと思った。
「だと、良いんだけど」
まだ、ちょっと心配そうだったけど、少しは安心したようだ。
「意外とそういうのを気にするんだ」
僕が言うと、
「結構、小心者なんだよ」
と、苦笑いを浮かべていた。もしかしたら、いろいろと準備をするタイプなのかもしれないと、その時、思った。講義でも課題をちゃんと片づけるタイプと考えるとそれは納得できる気がした。意外と今日のデートのためにいろいろと調べていたのだろうか。その姿を想像するとちょっと面白い気がしてきた。
「で、どっちがお姫様なの?」
ずっと気になっていた事を聞いてみた。これを聞く事も今日の僕の役割のひとつだと思っていた。
「まあ、それはいいんじゃない」
何が良いんだろうという風に強引にはぐらかされてしまう。
「なんか、加山さんと良い感じだったよね」
「そうか」
鎌をかけてみるが、軽く流される。こうなってしまうと、僕では太刀打ちできない。もう少し、粘ってみたが、結果は同じだった。そうこうしている内に、三ヶ嶋君が乗り換える駅が近づいてきた。
「とりあえず、次がある事を期待するよ」
そう言い残して、三ヶ嶋君は電車を降りていった。
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