夢ノコリ

hachijam

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中学時代の夢

7.

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少し冷静になってみようと思った。まだ、寝ぼけているだけなのかもしれない。もしかしたら、夢の中なのかと思ったけど、それを考え始めると更に不毛な気がして、これは現実だと認識した。

今、起こっている事を冷静に考えてみようと思った。よく考えれば、ただ、オルゴールの側面に、スペードの鍵のような物の下書きがあったという事だけである。そして、それが何なのか良く分からない、記憶には無いという事だ。

記憶にないという事は自分で描いていて忘れていたのかもしれないし、もしかしたら、誰かがいたずらでやったのかもしれない。そういうことをやりそうな奴は、中学時代を含めて、全く心当たりがないわけではない。そして、昨日は側面までじっくりとは確認していない。それは間違いない。だとすれば、昨日までにあったかどうかは分からないという事だ。

以上を合理的に考えれば、中学時代に自分も含めた誰かがこのオルゴールの側面にスペードの鍵のようなものを描いた。それを中学時代の僕が気が付いていたのかはどうか分からないが、少なくとも今日の朝の段階では記憶になく、それを今、見つけたというだけの話だ。

そもそも、本当にスペードの鍵なのかも怪しかった。ちょっと変わった木目、傷がたまたまついただけというのは少し強引な気もしたが、その可能性もゼロでは無いような気がする。また、もし、スペードの鍵で僕自身が描いた物であれば、本当は潜在的に記憶していて、オルゴールを発見した事や夢でカギを探す話があった事で、無意識に結びつけて思い出したのかもしれないと思った。そう考えると意外とそれが正解なのではと言う気もしてきた。

それで自らを納得させる事にした。ただ、その時の心境を正確に言えば、そう思い込むことが正しいと思ったというところだろう。心のどっかでは、まだ、夢の影響でスペードの鍵が現れたのではと思っていた気がする。だから、余計に現実的で当たり前な答えを求めようとしていた気がする。

いずれにしろ、僕は本格的に金色のカギを探す必要があるのではと思った。そして、あの夢に出てくる女の子が誰なのか、もっとちゃんと考える必要があるのではと言う気もしていた。

月曜の朝から、そんな事を考えるのは正しいのだろうか。そんな事も思った。休み明けで憂鬱な曜日である。でも、不思議と何となくやる気は出てきた気もする。金色のカギを探すのが宝探しのようなものだと思ったからかもしれない。女の子の正体を知りたいと純粋に思ったからかもしれない。それとも、ただ単に寝起きで変なテンションだったからかもしれない。でも、それが何かの変化を生み出す予感はしていた。
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