落書きモノ

hachijam

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6.そこに至る道筋

37.

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そもそも現れた存在は一体何なんだろうと思った。僕が意識と言う物で、別に動き出した身体がある。その身体にも意思のような物があったというのは分かっていた。その僕と身体を結びつけている存在、それが何なのか知りたかった。

それに対して、その存在は困ったように考え込んでしまった。そして、しばらく考えた後、意識を繋げているのかなと語った。それは言葉にするのは難しくて、とても曖昧な物だった。でも、何となく理解できた。

僕がすぐに思い浮かべたイメージは、身体を動かすために生まれた個別の意識のようなものである。それは身体があり、それを制御するために生まれていた存在と言えるのかもしれない。よりシンプルに身体を動かすために必要な物、それが直感的に理解した事だった。

例えば、意識としての僕が走りたいと思うと、その個別の存在が走るための身体の動きを調節し、身体のあちこちに指令を送るというイメージだろうか。実際、走るという事を意識したとしても、足をどのくらい上げてとか、どこの筋肉を動かしてなんてのを直接的にイメージする事は無い。僕の意思をくみ取って、僕の身体を具体的に動かしてくれる存在なんだなと思った。

そして、そう考えると、今の状況がどうなっているのかも少し理解できた。その存在が僕の意識を無視するようになったという事なんだろう。だから、意識だけの僕が離れてしまって、勝手に身体が動き出しているというところなんだろう。

そこまで考えて、どうして、今の状況になったんだろうと思った。その存在が僕を無視したその理由を知りたくなったのだ。ただ、その事を聞く事には少し躊躇した。何だか、物事の本質に触れるようで、それを問う事でとんでもない事実を知る事になるかもしれないと思ったからだ。でも、ここまで来て、その理由を聞かないのでは全く意味が無い、ちょっとだけ勇気を出して尋ねてみた。恐る恐ると言う感じで聞いてみた。

それに対して、その存在は、また、少し考える。そして、僕の問いかけに答える前に、どうして意識としての僕が存在しているんだと思うと聞いてきた。それは意識としての僕の存在意義を問う質問だった。

自分がいる事が当たり前だと思っていた僕にとって、その質問はとても答えにくい質問だった。そして、それはおそらく、一番、問われたくなかった質問でもある。僕は返す言葉が見つかないまま、しばらく黙ってしまった。沈黙の時間はしばらく続いた。
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