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6章.隠された都市
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ゴーレムを作るには、核となる魔法石と体となる部品が必要となる。それが今のゴーレムの作り方の基本となっている。そして、魔法石によって、性質、性格のような物が決まり、体によって、性能が決まるというのが基本的な考え方になる。こう説明すると簡単なようだが、ただその二つをくっつけるだけでは、ゴーレムとはならない。魔法石の力を引き出す事や、その魔法石とのバランスを考えて、体を作る必要があるなど、独特の技術が必要となるのだと、ラテアは説明した。そして、その細かいところまで、自分は知らないと言う。
「ですから、本当に大変なんです」
そうラテアは力説する。話している内に、さらに細かい所、技術的な所まで、話をしたくなっているようにも見えた。うずうずしているのが分かる。でも、我慢しているようだった。
「大丈夫だろ。それだけ知っていれば十分だよ」
そんなラテアを見て、ファムは無責任にそう言った。サントもそう思う。素人の意見かもしれないが、それだけの知識があれば大丈夫なのではと思った。
「ええ、大丈夫だと思います。一応、興味がある、手伝いをしたいぐらいの感じで、伝えておきますので、そこまで心配する必要はないと思いますよ。まあ、失敗ばかりすると、怒鳴られるかもしれませんが、そこは覚悟してもらって…」
意地悪そうにドンゴは言う。
「ええっと、それで大丈夫なんですか?ドンゴさんにご迷惑をおかけする事には?」
ラテアはまだ少し心配しているようだ。
「まあ、あそこの人たちは職人気質ですから、いつも怒鳴り合っている感じですので、そういう心配はしなくて大丈夫です。それとも、怖いから止めておきますか?」
提案自体は魅力的で断る理由が無かった。適任はどう考えてもラテアだった。そうなると後はラテア次第だと思った。みんなの視線がラテアに集まっていた。
「分かりました。確かにゴーレム制作は興味深いです。私も直に見れるのであれば、見てみたいです。ただ…」
決意したように言う。
「でも、失敗して、追い出されても、知りませんよ」
「大丈夫、あんたなら。失敗したら、その時は、その時に考えれば良い」
と、ラテアの真剣な表情を見て、ファムは笑いながら言った。
こうしてラテアが鈍色鼠に直接入る事が決まった。まだ、何か言いたそうな顔をしているラテアだったが、決まってしまえば、新しい知識を得られるのかもしれないという思いも強くなっていた。そういう部分がある自分と言うのも自覚していた。
「ですから、本当に大変なんです」
そうラテアは力説する。話している内に、さらに細かい所、技術的な所まで、話をしたくなっているようにも見えた。うずうずしているのが分かる。でも、我慢しているようだった。
「大丈夫だろ。それだけ知っていれば十分だよ」
そんなラテアを見て、ファムは無責任にそう言った。サントもそう思う。素人の意見かもしれないが、それだけの知識があれば大丈夫なのではと思った。
「ええ、大丈夫だと思います。一応、興味がある、手伝いをしたいぐらいの感じで、伝えておきますので、そこまで心配する必要はないと思いますよ。まあ、失敗ばかりすると、怒鳴られるかもしれませんが、そこは覚悟してもらって…」
意地悪そうにドンゴは言う。
「ええっと、それで大丈夫なんですか?ドンゴさんにご迷惑をおかけする事には?」
ラテアはまだ少し心配しているようだ。
「まあ、あそこの人たちは職人気質ですから、いつも怒鳴り合っている感じですので、そういう心配はしなくて大丈夫です。それとも、怖いから止めておきますか?」
提案自体は魅力的で断る理由が無かった。適任はどう考えてもラテアだった。そうなると後はラテア次第だと思った。みんなの視線がラテアに集まっていた。
「分かりました。確かにゴーレム制作は興味深いです。私も直に見れるのであれば、見てみたいです。ただ…」
決意したように言う。
「でも、失敗して、追い出されても、知りませんよ」
「大丈夫、あんたなら。失敗したら、その時は、その時に考えれば良い」
と、ラテアの真剣な表情を見て、ファムは笑いながら言った。
こうしてラテアが鈍色鼠に直接入る事が決まった。まだ、何か言いたそうな顔をしているラテアだったが、決まってしまえば、新しい知識を得られるのかもしれないという思いも強くなっていた。そういう部分がある自分と言うのも自覚していた。
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