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6章.隠された都市
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リラとコト、そして、新闇黒団の団員たちはいつもと変わらず清掃活動を始めたが、そこにサントとファムの姿は無かった。昨日、話していた通り、怪しいと思われた場所の調査を行うためだった。コトは、当然、サントとファムがいない事にすぐに気が付いたが、何事も無いように振る舞うリラに二人が何をしているのかを聞く事も出来ずに、気になりつつもいつもの活動を開始した。
団員たちは気づいていたり、気づいていなかったりとまちまちだったが、元々、よそ者の二人と言う事で、そこまで関心は無かったようである。よそ者と言う意味では、リラも同じなのだが、リラはあくまで副団長で、そのリラがいてくれれば、良いとさえ思っていた。
一応、団長はコトであったが、すでにリラが団長と言うのと変わりないのではとさえ、思っていたりもした。一方のコトはあまり良い気分がしなかった。団長の自分に断りもせずに勝手に行動するのは困ると思っていた。でも、これは良い機会かもしれないとも思っていた。
団長として、威厳のある行動が出来ていないというのは、コトの悩みだった。今の行動もそうだが、全てがリラによって決められている気がする。もちろん、自分も結果的には賛成しているのだが、見事に言いくるめられているだけと言う気もしている。なぜなら、当初考えていた形の活動になっていないからだ。仮にも盗賊団なのだ。それなりの活動をしなければいけない。そうじゃないと、自分の威厳を保てないと思った。
ただ、この前に感じた気配を再び感じたらどうしようという不安もあった。前回の時には、サントとファムがいてくれたから、大丈夫だったが、今、この瞬間に来たら太刀打ちできるのだろうか。襲われる心配と同時に、団員の前で醜態をさらすのも嫌だなと思う。前回はそれも避けられたが、今だったらそうはいかない。でも、だからこそ、本領を発揮するチャンスかもしれないと思う。
そうだ、俺は団長なんだ。盗賊見習いじゃないんだ。コトはそう意識した。そんなコトに対して、ぼーっとしてないで真面目に働いてくださいよと声が飛んだ。おうと返事して、手を動かし始めたコトだったが、いや、そういう事じゃないと思う。でも、掛けられた声には反論しなかった。みなさん、頑張りましょうとリラが言う。オーと言う声が響く。その声を聞きながら、自分が目指した盗賊団とはいったい何だったんだろうと思うコト。でも、手を止めると注意されるので、ひたすらに作業に没頭した。
団員たちは気づいていたり、気づいていなかったりとまちまちだったが、元々、よそ者の二人と言う事で、そこまで関心は無かったようである。よそ者と言う意味では、リラも同じなのだが、リラはあくまで副団長で、そのリラがいてくれれば、良いとさえ思っていた。
一応、団長はコトであったが、すでにリラが団長と言うのと変わりないのではとさえ、思っていたりもした。一方のコトはあまり良い気分がしなかった。団長の自分に断りもせずに勝手に行動するのは困ると思っていた。でも、これは良い機会かもしれないとも思っていた。
団長として、威厳のある行動が出来ていないというのは、コトの悩みだった。今の行動もそうだが、全てがリラによって決められている気がする。もちろん、自分も結果的には賛成しているのだが、見事に言いくるめられているだけと言う気もしている。なぜなら、当初考えていた形の活動になっていないからだ。仮にも盗賊団なのだ。それなりの活動をしなければいけない。そうじゃないと、自分の威厳を保てないと思った。
ただ、この前に感じた気配を再び感じたらどうしようという不安もあった。前回の時には、サントとファムがいてくれたから、大丈夫だったが、今、この瞬間に来たら太刀打ちできるのだろうか。襲われる心配と同時に、団員の前で醜態をさらすのも嫌だなと思う。前回はそれも避けられたが、今だったらそうはいかない。でも、だからこそ、本領を発揮するチャンスかもしれないと思う。
そうだ、俺は団長なんだ。盗賊見習いじゃないんだ。コトはそう意識した。そんなコトに対して、ぼーっとしてないで真面目に働いてくださいよと声が飛んだ。おうと返事して、手を動かし始めたコトだったが、いや、そういう事じゃないと思う。でも、掛けられた声には反論しなかった。みなさん、頑張りましょうとリラが言う。オーと言う声が響く。その声を聞きながら、自分が目指した盗賊団とはいったい何だったんだろうと思うコト。でも、手を止めると注意されるので、ひたすらに作業に没頭した。
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