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3章.槍使い
13.
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サントの目の前に黒ずくめの男が立っていた。分かりやすく侵入者と分かる格好をしていた。足元には負傷した警備兵が何人かうずくまっていた。
「何だよ、まだいるのかよ」
男は呆れたように言う。
「見た所、ここの兵じゃないみたいだけど。ギルドからの応援ってところか?それにしては弱っちい気もするけど、もうこれ以上は面倒だから相手したくないのに」
ぶつぶつと男は独り言を言った。良く喋る奴だなとサントは思った。
「なあ、お前。そこでじっとしていろ。何もするな。そうすれば何もしない。俺はただ竜の魔槍が欲しいだけで、お前の命が欲しい訳ではない」
そう言いながら身構えると同時に魔法の攻撃を放ってきた。
最初の魔法の攻撃をサントは辛うじてかわした。サントの背後でかわした魔法が壁にぶつかり、大きな音がなった。
「あれ、当たらなかった?」
何もしないなら、何もしないというのは嘘じゃないかとサントは思う。
「ダメだよ。動いちゃ。面倒だろ」
そういうと、今度は連続して魔法を放ってくる。今度は来るのが分かっていたので、さっきよりは余裕でかわせると思っていたが、連続してくる魔法を避けるのは簡単では無かった。最後のひとつがかすってしまう。
「おっ、かすった」
ちょっと楽しそうに言う。
「じゃあ、今度はもうちょっと頑張ろうか」
これ以上は無理だとサントは思う。仕方ない、竜の力を使うしかない。
「そんな考える時間ないよ」
サントの様子に気づいたのか、次の魔法を放ってきた。迷う暇はない、サントは竜の力を解放した。
連続してくる魔法を全てかわすのは不可能。そう判断したサントはかわそうとはせずにそのまま突っ込んだ。
「おい、無茶するな」
最初の攻撃の衝撃は受けたが、そのまま、続けて攻撃を加えた。男はギリギリのところで攻撃をかわす。
「なんだ。本気になったのか、急に感じが変わったね」
まだ、男の方が余裕があるようだった。サントは一瞬、間を空けて攻撃を続けた。力は解放しているはずなのに、攻撃は全く当たらなかった。このままだとまずい、そう思ったと同時に力が抜けてくる。時間切れだと思う。ただ、ここで痛がっているところを見せたらやられてしまうと思う。
「あれ、どうしたの?もう終わり?」
サントの急激な変化に男は拍子抜けしたようだ。
「まあ、いいや何でも。これで終わりだから」
そう言うと、男は止めを刺そうとしてきた。ゆっくりと近づいてきた男に激痛に耐えながら、剣を振るう。しかし、それが男に当たる事は無かった。
「危ないな。当たったらどうするんだよ」
そう言いながら、今度は少し離れた距離から魔法を唱えようとした。
「何だよ、まだいるのかよ」
男は呆れたように言う。
「見た所、ここの兵じゃないみたいだけど。ギルドからの応援ってところか?それにしては弱っちい気もするけど、もうこれ以上は面倒だから相手したくないのに」
ぶつぶつと男は独り言を言った。良く喋る奴だなとサントは思った。
「なあ、お前。そこでじっとしていろ。何もするな。そうすれば何もしない。俺はただ竜の魔槍が欲しいだけで、お前の命が欲しい訳ではない」
そう言いながら身構えると同時に魔法の攻撃を放ってきた。
最初の魔法の攻撃をサントは辛うじてかわした。サントの背後でかわした魔法が壁にぶつかり、大きな音がなった。
「あれ、当たらなかった?」
何もしないなら、何もしないというのは嘘じゃないかとサントは思う。
「ダメだよ。動いちゃ。面倒だろ」
そういうと、今度は連続して魔法を放ってくる。今度は来るのが分かっていたので、さっきよりは余裕でかわせると思っていたが、連続してくる魔法を避けるのは簡単では無かった。最後のひとつがかすってしまう。
「おっ、かすった」
ちょっと楽しそうに言う。
「じゃあ、今度はもうちょっと頑張ろうか」
これ以上は無理だとサントは思う。仕方ない、竜の力を使うしかない。
「そんな考える時間ないよ」
サントの様子に気づいたのか、次の魔法を放ってきた。迷う暇はない、サントは竜の力を解放した。
連続してくる魔法を全てかわすのは不可能。そう判断したサントはかわそうとはせずにそのまま突っ込んだ。
「おい、無茶するな」
最初の攻撃の衝撃は受けたが、そのまま、続けて攻撃を加えた。男はギリギリのところで攻撃をかわす。
「なんだ。本気になったのか、急に感じが変わったね」
まだ、男の方が余裕があるようだった。サントは一瞬、間を空けて攻撃を続けた。力は解放しているはずなのに、攻撃は全く当たらなかった。このままだとまずい、そう思ったと同時に力が抜けてくる。時間切れだと思う。ただ、ここで痛がっているところを見せたらやられてしまうと思う。
「あれ、どうしたの?もう終わり?」
サントの急激な変化に男は拍子抜けしたようだ。
「まあ、いいや何でも。これで終わりだから」
そう言うと、男は止めを刺そうとしてきた。ゆっくりと近づいてきた男に激痛に耐えながら、剣を振るう。しかし、それが男に当たる事は無かった。
「危ないな。当たったらどうするんだよ」
そう言いながら、今度は少し離れた距離から魔法を唱えようとした。
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