俺の魔力は悠々自適 〜精霊達と気ままな旅路〜

かなちょろ

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第19話 服とダンスとイカ退治 その3

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 ランダ親子を山賊より助けた俺達は山賊のアジトに寄り、荷物を取り返して親子と一緒に港町ストークレイルを目指して歩いている。

「その時僕がさ……」
「あら、クスクス……」

 タケル君とシャルは何やら楽しそうに話しをしながら手を繋いで歩いている。 随分と仲良くなったな。
『なんだ翔、妬いてんのか? なんならあたしと腕を組んで歩くか?』
『僕も兄ちゃんと一緒に歩きたいな~』
 気持ちは嬉しいけどまた今度な。

「さぁ翔様、わたくし達も参りましょう」
 
 シルクは俺の腕に絡むとギュッと俺の体を引き寄せた。

「シルクちょっと……」
「なんでしょうか? か・け・る・様」

 シルクは更に体を密着してくる。
 俺が照れてしまっていると、そんな俺を見てランダ夫妻はニコニコしている。

「仲良いわねぇ」
「そうだね。 僕達もあんな頃があったね」
「あら、今だって……」

 ランダ夫妻も俺達を見て、イチャイチャし始めている。
 そんな事をしながらストークレイルの街に着いた。

「これは綺麗だ……」
 
 街の門を抜けた先は白と青で統一された街。
 大きな貝殻が壁に埋め込まれていたり、とても大きな貝殻があったりとまさに異国の地だ。

「翔様……、とっても素晴らしいですわ!」

 シルクが珍しくテンション上がってる。

「どう?シャル姉ちゃん」
「とっても素敵な街ですね」
「だろ!」

 カケル君は得意げに鼻を擦っている。

「私達の家はこちらです」
 
 ランダ親子に案内されながら街を軽く見る。
 高台から見える景色は素晴らしく、白い砂浜、青い海、雲一つない青い空が広がっている。
 船場には帆船用の小さい舟が停まり、沖には大小様々な帆船が停まっているのを見ると俺もテンションが高まる。

「ここだよ!」
 
 タケル君が家に着いた事を教えてくれた。
 ランダ親子のお食事処【スルームムース】海のご加護がありますようにって言う店名らしい。

「ではこちらの部屋をご使用下さい」
 
 ケリーさんに案内された部屋は綺麗に整頓されており、異国情緒あふれる装飾がされていた。
 ベッドもセミダブル位はある。

「こんな綺麗な部屋お借りして良いんですか?」
「かまいませんよ。 こちらは客室ですから」
「助かります」
「夕食まで時間ありますから街の中を見物でもしていらしては?」
「そう致しましょう! 翔様!」
 
 街に着いてからテンションの高いシルクが街を見に行きたくてウズウズしている。

「よし、行こうか。 シャルも来るだろ?」
「私はケリーさんにお料理教えてもらおうと思います」
「そうか。 なら明日祭りの時間まで街を一緒に見て回ろう」
「はい、よろしくお願いします」

 スルームムースを出て、人の来ない脇道でエルザとマリスも召喚した。

「凄いね! 兄ちゃん!」
 
 明日が祭りの日とあってか街の中は人が多く賑わっている。

「なぁ翔、酒場に行こうぜ」
「え~! 兄ちゃんは僕と砂浜で貝殻拾うんだよ!」
「あら、わたくしとお買い物ですわ」
「……順番にな……」

 まずはシルクの買い物に行く事にしたが、賑わっているせいで何処のお店も混んでいる。
 それでもシルクは出店に並べられている貝殻のアクセサリーなどを楽しそうに見ている。
 しばらく歩きながらお店を見て回り、浜辺に近づいたので今度はマリスの番。

「兄ちゃん! お城作ろ! お城!」
 
 マリスと山を作り、トンネルを掘り、城を作っている間、エルザは砂浜に寝っ転がり、シルクは波打ち際で波に戯れていたり貝殻を拾ったりしている。
 その姿が絵になるせいか浜辺にいる男性の視線を釘付けだ。
 いつも一緒にいる俺でも見惚れてしまう。
 一部男性達は鼻の下を伸ばしているので、シルクの山、くびれ、臀部が気になるのだろう。
 まったく……ガボ……。

「あの……翔様? 大丈夫ですか……?」

 しゃがんで俺の顔を覗き込むシルクの山のアップは迫力が凄すぎる!

「な~に……ガボ……、へーき……ガボ……へーき……じゃない……ガボガボ」

 マリスと遊んでいる最中、シルクに見惚れている間にエルザとマリスに砂浜に埋められ顔だけとなった。
 そして波が顔まで来始めてるんですけど……。
 そろそろ出して……。
 ゴボゴボ……。

「きゃあ! 翔様!」

 波が完全に頭の天辺まで来ると俺は沈んだ。
 エルザは笑い転げてるけど、シルクとマリスは俺を掘り返してくれて、なんとか溺れる前に脱出出来た。
 はーはー……。
 死ぬかと思った……。
 そしてマリスとエルザは正座させられシルクに怒られていた。
 浜辺で楽しんだ後はエルザの楽しみにしている酒場へ。
 酒場に興味のないマリスとシルクはスルームムースへ戻るとの事。いきなり人数が増えると夫妻が驚いてしまうだろうから、マリスとエルザは街で会った友人という事にしておこう。

「この後ランダさんの食事があるから程々にな」
「わかってるって」

 エルザは酒場に入るなり直ぐに酒を注文する。
 酒場は祭りの前日とあって賑わい、既に出来上がっている人もいる。
 壁に貼ってあるメニューやカウンターの後ろにある棚を見ると確かに酒の種類は豊富だ。
 俺もエルザと同じ物を頼んだが……。

「う……、エルザ……、この酒強すぎないか?」
「この位強くないと酒を飲んでる気がしないからな」
 
 エルザすげぇな……。
 俺がちびちび飲んでいるがエルザは相変わらず豪快だ。

「お、べっぴんな姉ちゃんがいるじゃねぇか……ヒック」
「こんなガキより俺達と飲もうぜぇ」
 
 うわ、ウザいのが絡んできたな。
 酔っ払いはエルザの肩に腕を回してきた。

「おい! やめ……」
「いでででで」
 
 俺が止める前にエルザが酔っ払いの腕を捻っている。

「あたしに触んな! 触って良いのは翔だけなんだよ!」
 
 言い切ったエルザは酔っ払いを投げ飛ばす。

「あ!」
 
 ドガシャッ!

 勢いよく投げ飛ばされた酔っ払いは他のテーブルにぶつかると酒とテーブルごと倒れた。

「何しやがる!」

 テーブルにいた男は倒れている酔っ払いを起こすとぶん殴りまた他のテーブルをひっくり返す。
 そのテーブルにいた男はぶん殴った男に掴みかかる。
 お互いが殴りかかりまた別のテーブルへ。
 酒場の中で乱闘が始まっちゃったよ……。
 エルザは覚まして酒を飲んでるけど、そんな場合じゃないぞ。
 店の店主は……乱闘に参加してる……。

 こっちのテーブルに飛んでくる人はエルザが足で蹴り返しているから被害は無いけど……あ!
 誰かが投げた酒の入ったグラスがエルザの飲んでいた酒瓶に当たり砕けた。
 そして雪崩れる様に俺達のテーブルをひっくり返す。

「エ、エルザ?」
「ふ、ふふ……、おもしれぇじゃねぇか!」
 
 ついにはエルザも乱闘に参加……。
 手加減はしているようで、誰も死んではいないが、殴られた人は皆んなノックアウトしている。
 そんなエルザを他の男達は乱闘を止めエルザを見ている。

「姉ちゃん強えじゃねぇか! 気に入ったぜ! なあ皆んな!」
 
 髭モジャでマッチョな男がエルザを見て叫ぶ。

「おおーー!!」
「今夜は俺達のおごりだ! じゃんじゃんやってくれ!」

 そして何事も無かったように倒れたテーブルやイスを戻しみんな飲み始めた。
 エルザもおごってもらい楽しそうだ。
 酒場にはどの位いただろうか? ちょっと長居しすぎたかもな。
 なんか酒場の男達と仲良くなってるし、いつの間にか腕相撲とか始めてるし、エルザ優勝してるし……。

「楽しいな~翔~」

 俺におんぶされているエルザは背中でまだ酒場の余韻を楽しんでいる感じだ。

「それはなにより」
「翔~……、嬉しかったぜ……」
「何が?」
「あたしが絡まれた時、助けようとしてくれただろ?」
「ま、まぁな」
「やっぱいい男だぜ、お前は~」

 エルザなりの照れ隠しなのか、首に回している腕を締め始めた。

「エルザ、く、首が……」
「なに言わせんだよ~」
 
 締める力が強くなってきた……。
「エ、エルザ……、ぐ……ぐるじ……」
 
 このままだと落ちる……、だがしかし……、この背中の感触は……。
 締まれば締まるだけ背中の感触も強くなる。
 意識が朦朧もしてきた時、俺は気がついた。
 これが天国か……。

 ゴホ……ゴホ……。

「ハーハー……」
「いやぁ、ごめんごめん……。 皆んなの所まで後少しだ! 頑張れ翔!」
 
 そしてまた俺の背中に飛び乗ると今度は優しく抱きついてきた。

「遅いですわ! 翔様」
「そうだよ~!」
「せっかくの料理が冷めてしまいますよ」
「ごめんごめん」
 
 スルームムースに着いた時には料理も殆ど出来上がり、テーブルに並べられていた。

「美味そうだな」
「シャル姉ちゃんが手伝ってくれたんだぜ」
「タケル君もお皿を並べたり手伝ってくれましたよね」
「へへ~」
 
 鼻を擦って得意げだ。

「いつもは手伝いなんてしないんですけどね」
 
 ケリーさんは笑いながら話す。

「う、うるさいな!」
 
 タケル君はどうやらシャルにいい所を見せたかったようだ。

「わたくしもお手伝い致しましたわよ」
「僕も手伝いしたよ」
「シルクもマリスも頑張ったな」
「もちろんですわ」
「えへへ~」
「さ、食事に致しましょう!」

 ケリーさんが手をパンと鳴らし、皆んな席に着く。
 エリオさん、ケリーさん、タケル君はテーブルの上に両手を組んで目を瞑る。
 俺達も真似て両手を組んで目を瞑る。

「本日も生きる糧を与えてくださった大いなる海の女神に感謝を」
「「感謝を」」
 
 しばし沈黙の後、「さぁ食べましょう!」
 食事が始まった。

 流石の港町。 料理は魚がメインだ。
 何の魚かわからないけど、焼き魚、海藻のサラダ、そしてこれは……米だ! 異世界で米が食えるなんて!
 俺が米に感激しているとエリオさんが「米知ってるのかい?」と聞いてきた。

「前はよく食べてました。」
「へ~、って事はカケルさんは東の国出身かな?」
「え、ええ……、まぁ……」
「あなた、あんまり詮索は良く無いですよ」
「ああ、そうだな」
「で、久しぶりに食べるお米はどうですか?」
 
 ケリーさんは俺が美味しそうに食べている姿を見てにこやかに微笑んでいる。

「めちゃくちゃ美味いです!」
「おかわりもありますから沢山食べて下さいね」
「はい!」
 
 米は船で輸入しているらしい。 流石港町だな。

 シルクは魚と海藻サラダが気に入ったみたい。
 マリスは海藻サラダは苦手みたいだな。
 エルザはエリオさんと酒を酌み交わしている。
 シャルはタケル君と話をしながら楽しそうだ。
 いや~……食べた食べた……。

「ご馳走様です」
「大変美味しかったですわ」
「魚も結構いけるね」
「酒のツマミにもなるしな」
「美味しかったです。 ケリーさんまた教えて下さいね」
「私なんかでよければいつでも教えますよ」

 シャルはケリーさんに教えてもらった料理を、また旅をした時に振る舞ってくれるようだ。
 友達を送って来ますと言うていで一度外に出て、エルザとマリスに魔法陣の中へ戻ってもらう。
 家の中に戻るとタケル君がケリーさんに「早く寝なさい」と急かされている。

「あらカケルさん、タケルは早く寝かせますので、少し待ってて下さいね」
「え? は、はい?」
 
 何を待つのだ?

「ほらタケル! カケルさん達は疲れて眠いのだから早く寝なさい」
「え~! もうちょっとシャル姉ちゃんと遊びたいよ!」
「明日は忙しくなるんだからダメですよ!」
「ちぇ~……、じゃあシャル姉ちゃんおやすみ~」
 
 しぶしぶ自分の部屋に入るタケル君。

「もう少ししたら寝ると思いますので……、あ、声はあんまり出さないで下さいね」
「声?」
「いやですわカケルさんったら……ねぇ?」
 
 ケリーさんがシャルに目線を飛ばすとシャルは何かわかったようで顔を赤らめてうつむいている。

「2人とも美人さんだから羨ましい限りですな」

 エリオさんがケリーさんの肩を抱き寄せる。
 …………あ、なるほど……。

「2人はそんなんじゃな……」
「さ、翔様一緒に寝ましょう!」

 俺の言葉を遮ってシルクが腕を回してくる。

「あ、ちょっと……」
「お、おやすみなさい」

 シャルは2人にペコリとお辞儀をするとシルクに引っ張られている俺の後を着いて来た。

「シルク、2人に変な誤解を与えちゃったじゃないか!」

 部屋に入った俺はベッドに座りシルクに文句を言う。

「誤解じゃ無くなればいいんですわ! ね、シャル」
「…………」
「誤解じゃ無くなればって……、わぁ!」
 
 シルクがシャルを引っ張り押し倒して来て、3人でベッドに横たわる。
『こらー! カケル! 早く跳ね除けろ! それであたしを召喚しろ!』
『僕もー!』

「皆んな待て待て! 明日は祭りで体力がいるんだからそんな事してる場合じゃないだろ! シルクもシャルも大人しく寝ないなら魔法陣に戻ってもらうぞ!」
「ふぅ、仕方ないですわね。 お遊びもこのくらいで早く寝ましょう」
「か、翔さん……、おやすみなさい」
 
 シャルとシルクはさっさと布団に入ってしまった。
 ここんとこご無沙汰だからあれ以上されると流石に手が出ちゃうぞ!
 2人が寝ているベッドを横に俺は1人でスクワットや腹筋、腕立てで追い込み、汗を流し、もらっている水とタオルで体を拭いてベッドに入る。
 それでも2人の良い匂いに我慢しながら寝るのだった……。
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