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第38話 王家の墓
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囚われたルマを救う為に俺は王家の墓に向かっていた。
「ここが入口か?」
王家の墓まで1日半、出会った魔物からは逃げ最短で来た。
ルマの魔法が無いので、毒をくらったらいっかんの終わりだし。
王家の墓は普通よりは大きい墓石があるだけだ。
その墓石には窪みがあり、何かをはめ込めそうな穴がある。
「アイジャが言っていたのはこれか」
王家の墓へ来る前にアイジャに入口の鍵として、アイジャが身に付けていた宝石を預かった。
宝石をはめ込むと墓石はゆっくりと動き出し、地下への階段が現れる。
階段を降りて行くと長い通路にでる。
「この先か?」
松明に火をつけると炎が揺らめく。
風が流れているようだ。
ゆっくりと通路を進む。
墓で出る魔物はどうせゾンビや骸骨だろうと思っていたが、意外にも人間大のネズミのような魔物や蛇だった。
こいつらもどうせ毒持ちなんだろ?
一概に毒と言っても種類がある。
神経毒だったり、即死の毒だったりと多種多彩だ。
その為、毒消しの薬は種類が多く、全ての毒に効く毒消しの薬は無い。
ここに来てルマの毒無効の魔法がいかに凄いかわかる。
毒攻撃で襲って来る魔物を何とか倒しながら進む。
少し広い小部屋に出ると、壁と床に何やら記号のような文字のような物が書かれている。
その辺の石拾って投げて見る。
文字の書いてある壁に当たった後、床に落ちた石は壁から飛んできた鉄の棘に粉砕された。
「……これがトラップなのか……?」
何の情報も無い、下手に触ると棘が飛んでくる。
ここまで一本道だったから別の部屋があるようには思えない。
戻ってアイジャに聞くしか無いか? しかしそれじゃ間に合わない……。
強行突破するしか無いか。
『私なら読めるかも知れません』
ラジュナ! 読めるのか!?
『この文字は恐らくコンデルミの古代語でしょう。 正しい順番に石を押せば次の道が開くと思います』
「順番か……」
『一度全ての文字を見てください』
俺はラジュナに文字を見せる為、隅から隅まで見る事にした。
そしてラジュナは文字を並べ替えたりして、文章をつくり始めた。
ラジュナ、どうだ?
『ちょっと難しいですね……、文字が多すぎます。 文章はいくつか作れますが、どれが正解かまでは……』
ラジュナでも難しいか……。
やはり一度帰らないとダメなのか?
『何かヒントが有れば……、アイジャさんは何か言ってませんでしたか?』
特にはなぁ……。
『ここは王家の墓、ここに眠っている方達は全て王族の方。 ならば王族に伝わる言葉かも知れません』
アイジャが言っていた事といえば、王族は民があってこそ、とかだな。
『ではその路線で文章を考えてみます』
そして1日が経過した。
この小部屋には魔物が入って来ないため、ゆっくり寝る事は出来た。
俺も文字が読めれば力になれるのだがな。
『翔さん、出来ました。 でも文章は3つあります。 この中のどれかだと思うのですが……』
言ってみてくれない?
『はい。 まずは一つ目[王と民は一心同体、王が死ねば民も死ぬ] 二つ目[民があっての王、国とは民の事] 三つ目[民は王のために生き、王は国の為に生きる] この三つが文章として出来ました』
これは恐らく二つ目の[民があっての王、国とは民の事] だろうな。
『ですよね』
よし、順番に文字を教えてくれ。
『わかりました』
アイジャが言っていた事を信じてラジュナに指定された文字を押す。
全て押し切ると壁が開き、通路が現れた。
正解だ。
アイジャはこの教えを心に刻んでいるって事か。
通路の奥には緑に輝く精霊命珠がある。
「よっし! これで3つ目だ!」
その精霊命珠がある場所の先の扉の上に文字が刻まれている。
『全ての民に幸あらんことを……、と書かれています。 恐らくこの先がこれまでの王が眠る場所なんだと思います』
そっか、ならこの先に行くのは無しだな。
アジトへ戻るぞ!
手に入れた精霊命珠を持って急いで墓を脱出する。
途中の襲いかかってきた魔物達からは逃げる事で先を急いだ。
かすり傷は少しおってしまったが、ゆっくりしていられない。
多少の毒は持っていた毒消しを飲み干した。
ちょっと目眩がするのは持っていた毒消しが効かない毒を持っていた魔物がいたのだろう。
そのせいで帰りは2日半かかってしまった。
「戻ったか」
「何とか……」
フラつきながらアイジャとトーマさんのいるテントへ駆け込んだ。
「で、手には入れられたのか?」
「もちろん」
俺は2人に親指を立てて見せた。
「次は我の出番だな」
アイジャは腰に手を当て任せておけと言わんばかりだが、やはり心配なんだろう、そんな顔が見える。
「アイジャなら大丈夫さ。 儀式を終わらせ、女王となってルマを助けてもらわないといけないからな」
「プレッシャーをかけるで無い!」
「「……プ……、ハハ……ハハハ!」」
俺とアイジャは顔を見合わせてなんだか笑ってしまった。
「こちらの準備ができ次第、城に向かうぞ!」
「おう!!」
いよいよだな。
「ルマ、待ってろよ」
「ここが入口か?」
王家の墓まで1日半、出会った魔物からは逃げ最短で来た。
ルマの魔法が無いので、毒をくらったらいっかんの終わりだし。
王家の墓は普通よりは大きい墓石があるだけだ。
その墓石には窪みがあり、何かをはめ込めそうな穴がある。
「アイジャが言っていたのはこれか」
王家の墓へ来る前にアイジャに入口の鍵として、アイジャが身に付けていた宝石を預かった。
宝石をはめ込むと墓石はゆっくりと動き出し、地下への階段が現れる。
階段を降りて行くと長い通路にでる。
「この先か?」
松明に火をつけると炎が揺らめく。
風が流れているようだ。
ゆっくりと通路を進む。
墓で出る魔物はどうせゾンビや骸骨だろうと思っていたが、意外にも人間大のネズミのような魔物や蛇だった。
こいつらもどうせ毒持ちなんだろ?
一概に毒と言っても種類がある。
神経毒だったり、即死の毒だったりと多種多彩だ。
その為、毒消しの薬は種類が多く、全ての毒に効く毒消しの薬は無い。
ここに来てルマの毒無効の魔法がいかに凄いかわかる。
毒攻撃で襲って来る魔物を何とか倒しながら進む。
少し広い小部屋に出ると、壁と床に何やら記号のような文字のような物が書かれている。
その辺の石拾って投げて見る。
文字の書いてある壁に当たった後、床に落ちた石は壁から飛んできた鉄の棘に粉砕された。
「……これがトラップなのか……?」
何の情報も無い、下手に触ると棘が飛んでくる。
ここまで一本道だったから別の部屋があるようには思えない。
戻ってアイジャに聞くしか無いか? しかしそれじゃ間に合わない……。
強行突破するしか無いか。
『私なら読めるかも知れません』
ラジュナ! 読めるのか!?
『この文字は恐らくコンデルミの古代語でしょう。 正しい順番に石を押せば次の道が開くと思います』
「順番か……」
『一度全ての文字を見てください』
俺はラジュナに文字を見せる為、隅から隅まで見る事にした。
そしてラジュナは文字を並べ替えたりして、文章をつくり始めた。
ラジュナ、どうだ?
『ちょっと難しいですね……、文字が多すぎます。 文章はいくつか作れますが、どれが正解かまでは……』
ラジュナでも難しいか……。
やはり一度帰らないとダメなのか?
『何かヒントが有れば……、アイジャさんは何か言ってませんでしたか?』
特にはなぁ……。
『ここは王家の墓、ここに眠っている方達は全て王族の方。 ならば王族に伝わる言葉かも知れません』
アイジャが言っていた事といえば、王族は民があってこそ、とかだな。
『ではその路線で文章を考えてみます』
そして1日が経過した。
この小部屋には魔物が入って来ないため、ゆっくり寝る事は出来た。
俺も文字が読めれば力になれるのだがな。
『翔さん、出来ました。 でも文章は3つあります。 この中のどれかだと思うのですが……』
言ってみてくれない?
『はい。 まずは一つ目[王と民は一心同体、王が死ねば民も死ぬ] 二つ目[民があっての王、国とは民の事] 三つ目[民は王のために生き、王は国の為に生きる] この三つが文章として出来ました』
これは恐らく二つ目の[民があっての王、国とは民の事] だろうな。
『ですよね』
よし、順番に文字を教えてくれ。
『わかりました』
アイジャが言っていた事を信じてラジュナに指定された文字を押す。
全て押し切ると壁が開き、通路が現れた。
正解だ。
アイジャはこの教えを心に刻んでいるって事か。
通路の奥には緑に輝く精霊命珠がある。
「よっし! これで3つ目だ!」
その精霊命珠がある場所の先の扉の上に文字が刻まれている。
『全ての民に幸あらんことを……、と書かれています。 恐らくこの先がこれまでの王が眠る場所なんだと思います』
そっか、ならこの先に行くのは無しだな。
アジトへ戻るぞ!
手に入れた精霊命珠を持って急いで墓を脱出する。
途中の襲いかかってきた魔物達からは逃げる事で先を急いだ。
かすり傷は少しおってしまったが、ゆっくりしていられない。
多少の毒は持っていた毒消しを飲み干した。
ちょっと目眩がするのは持っていた毒消しが効かない毒を持っていた魔物がいたのだろう。
そのせいで帰りは2日半かかってしまった。
「戻ったか」
「何とか……」
フラつきながらアイジャとトーマさんのいるテントへ駆け込んだ。
「で、手には入れられたのか?」
「もちろん」
俺は2人に親指を立てて見せた。
「次は我の出番だな」
アイジャは腰に手を当て任せておけと言わんばかりだが、やはり心配なんだろう、そんな顔が見える。
「アイジャなら大丈夫さ。 儀式を終わらせ、女王となってルマを助けてもらわないといけないからな」
「プレッシャーをかけるで無い!」
「「……プ……、ハハ……ハハハ!」」
俺とアイジャは顔を見合わせてなんだか笑ってしまった。
「こちらの準備ができ次第、城に向かうぞ!」
「おう!!」
いよいよだな。
「ルマ、待ってろよ」
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