俺の魔力は悠々自適 〜精霊達と気ままな旅路〜

かなちょろ

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第40話 大きな箱庭

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 運河を下って2週間、すっかり砂漠から緑の木々が生え揃っている場所にでる。
 暑さもあるが、湿度が上がったような気もする。

「蒸し蒸しするわね、これなら砂漠の方が良かったかも」
「それはあるな」

 熱帯雨林に生えていそうな大きな木々や草が茂っている。
 簡単に言えばジャングルってやつだ。

「本当にこんな所に泉なんてあるのかしら?」
「わからないけど、他に情報も無いからな。 多分もう少し下れば町があるかも知れないから」
「そうね、町でもあれば、ゆっくり休みたいし、湯浴みもしたいわ」
 
 この場所はジメジメしているので、俺も風呂に入ってさっぱりしたい。

「まて! ルマ!」
「ひゃ! な、なに?」
「何かいる……」

 剣を抜き大きめの木を背にして構える。
 カサ、ガサ、と何かが歩く音がする。
 やはり何かいる。

 木の後ろから攻撃を察した俺はすかさず前に転がり、何かの攻撃を避ける。
 今いた場所の木には大きな3本の爪で引き裂かれていた。
 そしてそいつはゆっくりと顔を出す。

 長い牙、森に溶け込むような真鱈の柄、鋭い爪を持った【ソードジャガー】だ。
 鉄をやすやすと引き裂く爪はかなりの脅威だ。

「ルマ、首飾りへ!」
「ええ!」
 
 ルマに首飾りに入ってもらい、ラジュナを呼んで電撃を纏わせる。
 ソードジャガーのランクはBだが、ジャングルではランクAにもなる危険な魔物だ。
 奴の真鱈模様の柄は周りと同じように変化する。
 動かないとジャングルと一体化していてわかりづらい。
 
「くっ!」
 
 ソードジャガーの攻撃は重く、早い。
 このジャングルで木々を飛び移って攻撃してくる敏捷性がある。
 一撃離脱を繰り返してくるので、ちゃんと当てない限りラジュナの電撃はあまり効いていない。

 飛びかかってきた攻撃を剣で受けたが、衝撃で転がり、奴の姿が見えない。
『翔さん! 上です!』
 ラジュナに教えられなければ首を引き千切れられていたかも知れない。
 ソードジャガーに覆いかぶさられるが、何とか剣で牙を抑える。
 だが体重、力共にソードジャガーの方が上、剣で抑えているのも限界だ。
 突然ルマが飛び出し、「カケル! 目を瞑って!」とソードジャガーの顔の前で妖精の魔法を発動させる。
 目の前で急に眩しい光に照らされ、ソードジャガーは飛び上がって俺の上から引いた。

 いまだ!

 ソードジャガーはまだ目が見えていないのか、闇雲に攻撃している。
 闇雲に攻撃している爪を避けて、ソードジャガーの首を切り落とした。

「ふぅ、助かったよ」
「危なかったわね」
「先を急ごう」

 またあんなのが出て来ても困る。 休憩もそこそこに先を急いだ。

「あったわ! 町があった!」
 
 ルマは高く飛び、町の場所を確認してくれた。

 なんとか開けた場所に出ると、結構大きな壁に囲まれた町に到着した。
 町にしてはひと気が無い。
 大きな壁で囲まれているが、村のようだ。
 とりあえず休めそうな所に着けてよかった。

 村の入口は少し開いていて、門番もいない。
 そのまま村に入ってみると、人の姿が全く無い。

「なんだか不気味な村ね」

 時間的には昼間だが、村全体は薄暗く、生活音も聞こえない。

「廃村か?」

 それにしては建物は綺麗だ。 とりあえず宿らしき場所を探して入ってみる事にした。
「やっぱり誰もいないか……」
 扉を開けて中に入るとやはり誰もいない。
 でも中も綺麗で、ホコリひとつない。

「誰もいないんじゃしょうがないわ。 勝手に休ませてもらいましょ。 誰か来たら事情を説明すれば良いし」
「そうするか」
 
 俺達は2階に上がり、3部屋ある扉を一つずつ開け、部屋の中を見る。
 どの部屋も同じ作りで、綺麗になっていた。

「ここで良いじゃない? 休みましょ」

 俺とルマは一室を借りて、ベッドに横になる。

 しばらく寝てしまったのだろう。
 窓の外から騒がしい音がする。

「なんだ?」

 窓を開けて下を見ると、沢山の人が行き交っている。

「ルマ、起きろ!」

 ルマを揺すって起こす。

「なによ~……」

 ぐっすり眠っていたので目を擦りながら、あくびをして起きる。

「外だよ。 見てみろ」

「そと~……? 何にもなかったじゃない……、……うそでしょ!?」
 
 やはりルマの目にも人々が見えるようだ。

「うそ! さっきまで誰もいなかったじゃない!」
「そうなんだ、急に現れた。 そんな感じだ。 とりあえず外に行ってみよう」
「ゆ、幽霊だったらどうするのよ……」
「ルマ、幽霊が怖いのか?」
「ち、ちがうわよ! 怖いわけ無いじゃない! 幽霊だったらどうやって倒そうか考えてたのよ!」
 
 俺の袖に力一杯しがみついているのはスルーしてあげて、わかったわかったとルマをなだめた。

「違うんだからね!!」
「手を握ってようか?」
「なによ! カケルだって怖いんじゃない! でもまぁ、カケルがどうしてもっていうなら……」
「はいはい、怖い怖い」
「ふんっ!」
 
 手だけはしっかり繋いで、ルマはそっぽを向いてしまった。

 宿の一階には誰もいない。
 ゆっくり扉を開けて外へ。

 ワイワイガヤガヤと普通の村のように活気がある。

「な~んだ。 きっと村人全員でどこかに行ってたのよ」
「そんな事あるか?」
 
 俺は半信半疑で村の人に声をかけてみた。

「あの、すいません」
「なんだい?」
 
 荷物を荷台から下ろしている男性は普通に受け答えしてきた。

「この村はいったい?」
「あんたこの村は来るの初めてか?」
「はい」
「なら驚いたろう」
「え、ええ」
 
 いきなり村人が現れたらそりゃ驚く。

「こんな辺ぴな場所にあって、この賑わいだからな。 初めて来た旅人は皆んな驚くんだよ」
「え? あ、いや、皆さんどこに行っていたのかな? と」
「どこに? 変な事を聞くね。 俺はここで朝からずっと荷捌きしてたが」
「そ、そうですか、ありがとうございます」

 朝からずっといた?
 そんな訳はない。
 気配はまるで感じなかった。
 それにもう夕暮れになる時間だ……。
 あれ? まだ日が真上にある。
 結構寝たと思ったけど、全然寝てなかったか?

「ねぇ、カケル、あっち見てみて」
 
 袖をぎゅーっと握りしめてルマは指を恐る恐る示す。
 そこは出店で買い物をしている親子、小さい女の子が、飴を買ってもらって、舐めながら母親と歩いていく。

「あれがどうした?」
「そのまま見てて」

 出店を見ていると、さっきの親子がやってきて、女の子が飴を買ってもらい帰っていく。
 そしてまた同じように、親子が出店に来て、飴を買い、帰っていく。

「ね、おかしいでしょ?」

 そう言われてさっき話しかけた男性を見てみる。

 荷物の量が減っておらず、ずっと荷下ろしをしている。
 周りの他の人も見ると、同じ事を繰り返している様子だ。

「やっぱり変よ」
「そうだな、とりあえず、村から出よう」
 
 村の入口を走って抜けたが、そこは村の入口より中に入った場所だ。

「どう言う事だ?」

 その後、何度も村から出ようとするが、村の外には出られず、村に入ってしまう。

「ルマ、空から見てみてくれ」
「わかったわ」
 
 ルマは高く飛び上がるが、一定の高さまで飛ぶと、地面に向かって勢いよく飛んでくる。

「危ない!」

 キャッチするとルマは「え? え?」と不思議な顔をする。

「私、確かに空に向かって飛んだわよね?」
「途中から急に向きが変わって落ちてきたぞ」
「向きなんて変えてないのに……」
「おかしすぎる。 村に閉じ込められるのはまずい。 何かあるはずだ」
 
 村の中をあちこち探索する。
 家の中も覗くが、家の中には誰もいない。

「どうなってんだ」
「村の人は話せるなら聞いてみましょ」

 先程の荷捌きしている人にもう一度尋ねてみる事にした。

「ちょっと良いですか? 村から出るにはどうすれば良いですか?」
「村から出る? 変な事聞く人だな。 村の入口から出れば良いじゃないか。 こっちは忙しいんだ、変な事を聞かないでくれ」
 
 まぁ、当然か。

「もう一度村の中をよく探してみよう。 何かあるはずだ」
 
 ルマには村の人に変化が無いか見ていてもらい、俺は村の家をもう一度確認するが特に何も無い。
 ラジュナ、何か感じたりしないか?
『…………』
 やっぱりダメか。
 村に入ってからラジュナの反応は無い。
 ルマの方は何かあったかな?

「ルマ、そっちはどうだ?」
「カケル、変わりないわ……、ここからずーっと出られなかったらどうしよう! 色んな町に行って食べ歩く私の計画が……」
 
 そんな計画を立てていたのか……。

「もう一度よく探してみよう」
「……日も暮れ無いのね……」
「この村に入ってから何時間経ったか……?」
 
 探し疲れ、誰もいない家で休んでいる。
『翔さん……』
 ラジュナか!?
『あまり長くは話せませんから、必要な事だけ言います』
 わかった。 頼む。
『恐らくこの村は幻術のたぐいでしょう。 普通に探しても無駄です。 この村の井戸の辺りに何か魔力の力を感じます。 そこを調べて……み……て……』
 そこでラジュナの話しは終わった。
 だけど、ヒントだけでも助かる。

 村の井戸の中は深そうだ。
 試しに石を落としてみる。
 カラーンと水の無い乾いた音がするだけだ。

「水が無いのか……これなら降りられそうだ」
 
 井戸の水汲み用のロープを下ろし、つたって井戸の中を降りていく。

 底に着くと横穴があいている。

「行ってみるか」

 松明に火をつけ、横穴を進む。

 奥には明かりが見え、激しい音がする。

「誰かいるのか?」

 松明の明かりを消し、影から明かりの方を覗くとローブを着た男が魔物と戦っている。
 奥の湖から首と顔を出している龍のような魔物だ。

「助けないと!」

 俺が飛び出そうとした時、頭の中にラジュナの声が響く。
『待ってください!』
 ラジュナなんだ!?
『あれは魔物ではあり……ま……せん』
 魔物じゃ無いってなんだ?
『…………』
 そこで途絶えてしまった。
 少し様子を見ようと、岩場の影に隠れる。

「ええい! 邪魔だ邪魔だ!」
 
 ローブの男はその龍と互角以上に戦っている。

「邪魔をするな!」
 
 ローブの男の刃が龍の片目を潰す。
 その一撃に龍が怯んだ時、龍の後ろには青い精霊命珠エレメンタルメージュが見える。
 ここが【天の雫】と言う泉なのか!

「粉々にしてやる!!」
 
 ローブの男が精霊命珠エレメンタルメージュへ向かって龍の上に飛び上がった時、俺はローブの男に剣を振るっていた。

「ちっ! 邪魔をするな!」
「壊させてたまるか!!」
「ん? 貴様か、あの忌々しい珠を集めているのは?」
「だからなんだ!」
「なら貴様も邪魔だな。 死ね」
 
 ローブの男が俺には追いきれないスピードで懐に入って来た。
 やられる!
 その時、龍の吐いた水がローブの男を直撃し、壁にめり込む。

「ぐ……、邪魔ばかりしやがって……」
 
 ローブの男は壁から消えると一瞬で龍の前に現れ、龍に無数の傷をつけ、泉の中へ沈めた。
 そして俺の前に現れると、杖の先に付いている刃を振り下ろした。
 防げない!

 その時、 「おらぁ!!」
 一瞬の出来事だった。
 俺に振り下ろされた刃が弾かれ、切られずにすんだ。

「邪魔だから引っ込んでろ!」
 
 俺を寸前の所で助けたのはG級冒険者のエクリシュさん。
 凄まじいスピードでローブの男に攻撃していく。

 その速さでもローブの男はエクリシュさんの攻撃を全て裁いている。

「邪魔邪魔邪魔邪魔!! どいつもこいつも邪魔ばかりしやがって!」
「あら、私達は会いたかったわよ」
 
 後ろから声がするとそこには同じくG級のジュリムさん。

「ちっ! めんどくせぇのが2人か、こちらの魔力も減っている。 いずれぶっ殺してやる!」
 
 そう言うと、ローブの男は消えていった。


「エクリシュさん、ジュリムさん、助かりました」
「貴方少しは強くなったようね」
「マリウスさんに稽古をつけて頂きました」
「Aの中ってとこからしらね」
「そうかぁ? Aの下だろ?」
「どちらにせよ貴方には、あいつの相手はまだ早いわ」
「あいつは一体……?」
八首斬影やしゅざんえいは知っているかしら?」
「もちろんです……」
 
 皆んなの仇だからな。

「そのうちの1人よ」
「俺達は、奴等を探してんだよ」
八首斬影やしゅざんえいとは何者なんですか?」
「それは今の貴方に言っても意味は無いわ。 知りたかったら強くなりなさい」
「ジュリム、奴を追うぞ」
「ええ、じゃあまたね」
 
 ジュリムさんの魔法陣で2人は消えてしまった。

 八首斬影やしゅざんえい何者なんだ?

「カケル、早く最後の精霊命珠エレメンタルメージュを取りましょ」
「そうだな」
 
 これで最後のエレメンタルメージュ。
 皆んなが元に戻れるんだ。

 泉に近づくと、龍が顔を出す。
 こいつ番人か?
 剣を構えようとした時、ラジュナから召喚するようにと言われた。

「全てを貫き黄色に輝く一筋の光よ 盟約に基づきその姿を見せよ!」

 
 久しぶりにネコの格好をしたラジュナが魔法陣から現れた。
 ラジュナが龍に近づくと龍は精霊命珠エレメンタルメージュの中へ消えていった。
 ラジュナを召喚した事によって、やはり俺の胸が苦しくなる。
 すかさずラジュナは魔法陣へ戻り、胸の苦しさが消えた。
  とにかくこれで全ての精霊命珠エレメンタルメージュが集まった。
 大精霊様の所に戻ろう。

 井戸を登ると、あったはずの村は廃墟となり、村人は誰も居なくなっていた。

「村が廃墟になって数年は経ってるな」

 どの家もボロボロ、壁も殆ど残っていない。

「じゃあ……、あの話した村の人って……幽霊……?」
「かも知れないな……、ほら、ルマの後ろに!」
「キャー!!」
「冗談だよ、冗談」

 もう一度危険なジャングルを通り、コンデルミから船で戻らないとな。
 ルマは首飾りの中へ入り、俺は右頬を赤く腫らしながら、ジャングルの中へと戻っていく事になった。
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