俺の魔力は悠々自適 〜精霊達と気ままな旅路〜

かなちょろ

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第44話 出会った人々

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 遂に皆んな復活させ、八首斬影やしゅざんえいの情報を得るため、アイゼスト城を目指して旅をしている。
 このまま皆んなで旅をしたい所だが、八首斬影やしゅざんえいがいる限り楽しんで旅をする事は出来ない。
 それに邪竜【アルヴァニスオロチ】の影もチラつく。
 まずは八首斬影やしゅざんえいを倒してからだな。

『お、翔やる気だな』
 勿論だ。
『翔様、アイゼスト城に着くまでの間、妖精さんとの旅の話しを聞きたいですわ』
『僕も僕も~』
『そうですね、私も聞きたいです』
 なら、皆んな召喚しようか?
『い、いえ、それはまたの機会で大丈夫ですわ』
『あたしも、まだ良いや』
『僕、召喚してもらおうかな~。久しぶりに兄ちゃんと歩きたいから』
『マリスさん……ゴニョ、ゴニョ、でしょう』
『そうだった、僕もまだ召喚しなくて良いからね』
『ふふ、皆んな楽しそうですね』
 なんなんだ? いつもなら真っ先に召喚しろって言ってくるエルザや、召喚しないと拗ねてたマリスが遠慮するなんて?

『今はまだ早いってだけだ』
『そうだよ、後でちゃーんと召喚してもらうからね』
 そう言う事なら……、今回は俺がどの位強くなったか皆んなに見て貰えば良いか。

「カケル、さっきから何ブツブツ独り言言ってるの?」
「ああ、精霊の皆んなと話してたんだ」
「そうなの? 精霊の人達って、カケルが召喚しないと出てこれないの?」
「そうだよ」
「召喚されなくても、カケルとお話しは出来るんだよね?」
「そうだけど、何か気になる?」
「う、ううん、なんでもないわ」

 城に向かう途中の魔物を俺が倒すと、精霊の皆んなは大いに喜んでくれ、沢山の賛辞を送ってくれ、ちょっと嬉しいぞ。
 そしてこれまでに行った町や村、戦った相手、新しく出会えた人を話しながら、城まで歩くのだった。

「よし、着いたぞ!」
 
 精霊の皆んなを召喚しないまま、アイゼスト城に着いてしまった。

 城に着いたから、皆んな召喚して、師匠と王に挨拶に行こう。
『わたくし達はまだ良いですわ』
『あたし達はちゃんと復活したって教えてやれば良い』
 そんな感じで断られ、全く出てくる気が無い。
 酒や美味しい食事、本、町の中を色々見て回ろうと誘っても(マリスだけのってきそうだったけど)一向にのって来ない。
 仕方なしに俺とルマで報告しに伺った。

「そうか、精霊は復活したか」
 
 王様の御前で大精霊様に会い、皆んなが復活した事、そして、八首斬影やしゅざんえいと邪竜に関する事を報告した。
 俺の魂の事だけは内緒にしたけど。

「うむ、私が大精霊様から聞いた通りだな」
「大精霊様とお会いした事が?」
「ある時、邪竜と八首斬影やしゅざんえいと言う者について話しがあると、大精霊様が現れたのだよ」
「そうじゃ、それでワシらG級の冒険者が集められ、八首斬影やしゅざんえい退治に向かっていたと言うわけじゃ」
 
 近くで話を聞いていた、師匠もとい、マリウスさんが話してくれた。

八首斬影やしゅざんえいは強かった。 ワシらの仲間にも犠牲が出てしまったが、なんとか【オルバリス】【ログボーン】【チリグッチャー】の3人を倒せた。 今はG級もワシを入れて3人となってしまったがの」
「5人で1人をやっと倒せたとなると、3人ではキツイのでは無いでしょうか?」
「ワシはもう奴らとは戦えんよ。 その代わりにカケル、お主がおるじゃろう」
「俺にはそこまでの力はまだ無いです。 それに精霊の皆んなだって、大精霊様にはS級位と言われました」
「足りない部分をカケルが補うのだろう?」
「出来ますかね……?」
「大丈夫じゃよ、ワシのシゴキに3年も耐えたのじゃから」
 
 俺が師匠の代わり……、務まるのだろうか……?

「今、エクリシュとジュリムは八首斬影やしゅざんえいの捜索でコンデルミ方面にいる。 カケルには反対方面を捜索して欲しい」
「わかりました」
「見つけても無理して戦うで無いぞ」
「気をつけます」
 
 王様と師匠に挨拶をし、アイゼスト城を後にして、また旅立つ準備を進める。

 情報としては特に無かった。
 またディメールの方に向かってみるか。
 船を調達し、ストークレイルへ向かう。

「久しぶりだなぁ……」
 
 青と白で統一された町、沢山の船が並ぶ港町だ。

「カケル! 綺麗な町ね!」

 ルマは初めて見る町でテンションMAXだ。

「あんまりはしゃぐなよ」
「わかってるわよ」
 
 町を見て回った後は、お世話になったランダさんの所にでも行ってみるか。

『この町も久しぶりですわね』
『く~、酒飲みてぇ~』
 召喚しようか?
『いや、まだいい』
 そうか?
 エルザが酒を我慢するなんて珍しい。

『兄ちゃん、兄ちゃん、僕も後でいいからね』
『私もまだ大丈夫です』
 なんだか皆んな召喚されたがらないな。
 ラジュナはどう?
『私は翔さんの封印をしていますので、召喚は良いです』
 そうか……。


「こんにちは~」
「はい、いらっしゃ……、カケルさん? カケルさんじゃ無いかい!? 無事だったんだね」
 
 ケリーさんは俺を見るなり抱きしめてくる。

「だ、大丈夫ですから」
「心配したんだよ! 急にいなくちゃうんだから!」
「あの時はすいません」
「いいよ、いいよ。 元気ならね。 他の子はまだ一緒じゃ無いのかい?」
「皆んないますけど、今ちょっと出て来れないみたいたで……」
「無事で元気ならかまやしないさ。 しばらくここにいるの?」
「いえ、直ぐにでもディメールへ向かおうと思います」
「そうかい……、残念だけど、また顔見せてくれよ」
「勿論です」
 
 お辞儀をして、町の入口に向かうと遠くからケリーさんの声が聞こえてくる。

「息子のタケルにも今度会っておくれよー!」
「もちろんでーす!」
 
 返事を返すと、そのまま町を出て、ディメールまで歩き出した。

 
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